【イタリア】産婦人科より救急病院が早く安い
イタリアの医療は日本と違っていて、
ホームドクターが全ての症状に対し初診を行います。
先生が必要に応じて、県立の病院へ検査を促したり、
処方したり、専門医に繋げたりしてくれます。
コロナ以降からか、産婦人科は行きたい時に診てもらえない状態。
診察時間が限られていたり、空きがなかったり。
冬に取った婦人科の検診は、半年後の7月と言われ、
空いた口が塞がりませんでした。
また、保険の効かないプライベートクリニックもあります。
割高になりますが、比較的予約はすぐに取れます。
1ヶ月ほど前からかゆみが出てきました。カンジダです。
以前行ったプライベートの婦人科に電話しても繋がらない。
市販の薬をつけて様子を見ていましたが悪化している。
ほかの産婦人科も数ヶ月先の予約受付ばかり。
同じ頃、歯茎が腫れて顔も膨らんできました。
同僚から「救急病院へ連れて行ってあげる」と言われました。
県立病院では救急の患者も24時間受け付けています。
重症な人からどんどん処置していくので、待てる人は待たされます。
なので明け方までいることも珍しくありません。
待たすことは同僚には申し訳なく、翌日行くことにしました。
痒みも痛みも腫れも増す午後、夫と供に行ってきました。
思ったより人は少なく、産婦人科へはすぐに通してもらえました。
先生からは、「前回の検査はいつ?
出血しやすい状況だから、再検査して」と。
状況の話は詳しくなくて、言われたのは3つ。
・子宮内のサンプルを取ったので、翌朝検査病棟へ持って行くこと
・再検査の予約を取る
・薬は膣坐薬を1週間分試す
子宮内に何か問題があるのかな。
後ほど予約を取りましたが、これも数ヶ月待ちです。
もう一つは歯茎の痛み。
再び救急病院の待合室へ。
1時間が経った頃、仕事を早く終えた夫に申し訳なく、
一人で大丈夫と言ったけれど、私の拙いイタリア語が心配だったのか、
ずっと隣にいてくれました。ありがたい。
しばらくして呼ばれて診察室へ。
と言っても、救急病院なので歯科医ではありません。
外科医や内科と分かれているのでしょう。
周りにはさまざまな患者がいました。
ギブスをつけたての人、ずっと横になっている人、老人など。
診察室というより、カーテンで仕切られた診察空間へ。
腰をかけるや否や「口を開けてー」と言われたけれど、大きく開けられない。
次は触診。顎から首にかけて。まぁ痛い。
今度は口の中…!!!!!!!
開けたままの口で叫びました。
ンガ〜〜〜〜
って声が?音が出て、カーテン越しに周りにも響き渡りました。
隣で見ている夫は苦い顔。
なんなら、先生は分かっていて、私を傷みつけた?
まるで握ると音の鳴るおもちゃ。
ここを押せば "唸る" ことを知っていたんだと
今振り返って笑えてきます。私も医者ならしたくなるかも。
そんなことはさておき、先生からは、
「親知らずですね」と。
私は今まで気にしたことはありませんでした。
痛みが引いたら、歯科医へ診察に行くようにと。
今から抜くのが怖いです。
救急病院の費用
産婦人科の所要時間は40分。
歯医者は120分。
どちらも診察代は
€25 (4000円相当) ×2
しかし薬代は、
€45 もかかりました。
婦人科では、膣坐薬のみ。
歯茎の痛みは、鎮痛剤2種類(効かなかった時用に)、
抗生物質2箱1週間分とうがい薬。
もし、プライベートクリニックだったら5倍の診察料。
さらに薬も特別な物なら高くなるはず。
そう考えると、
すぐ診てもらいたいなら救急病院の方が早く安い!
待たされる可能性はあるけれど、待たないこともあると分かりました。
これから子宮のケアを進めていきます。
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