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【イタリア】通勤バス。抜き打ち切符確認

新しい職場は家から約5km離れた所にあります。

幸いにも家の前にバス停があり、
職場の目の前もバス停なので、
これを使うのが最適という状態です。


イタリアの田舎ではバスや電車を利用する際に、
改札やカードをタッチすることはほぼありません。

切符を買ったならば、それで終わりではなく、
日付と時刻のついた「刻印」をしなければなりません。
電車ならば乗車の前に、バスならば乗ってから
機械に切符を差し込みます。

これをせずに乗車すると、切符を持っていないとみなされ、
約3万円の罰金となります。

ちなみに私の利用しているバスの料金は
市内ならば、70分 1,50€ です。

運転手ではなく、車掌が切符の確認に来ます。
これは毎回ではなく、
忘れた頃」にやってくるんです。

この隙を狙って無賃乗車をする人が一定数います。
たった1,50€ をケチったために、
3万円も払うだなんて、バカバカしいですよね。

でも、いるんです。


昨日、バスに乗ろうとしたら
前・真ん中・後と扉があるのに開いたのは前だけ。
なんで?と思ったら中に車掌が。なるほど。
全員の有無を確認していたようです。

見ていると、車掌と男性が長く話している様子。
無賃乗車だったんでしょうね。

いよいよ車掌が近づいてきました…


私はバス専用のアプリを使っています。
最近できたもので、購入や運行状況、地図など
便利な機能がまとまっています。

ここでも切符は購入するだけでなく、
乗る前に「利用する」ボタンを押す必要があります。
乗ってからでは遅いんです。
乗る数分前に開始しないといけません。

私は小心者なので、70分の残り時間が
きちんと動いているか確認して乗ります。

「こんにちは、切符は?」

まるで印籠を見せるように "どうだ" と出す。
すると、時間が進んでいることをしばらく確認していました。

そりゃそうですよね。
上の写真を加工して使う人がいてもおかしくはない。

無事に通過。

この手の抜き打ち確認って緊張しますよね。
車の運転でも「免許証見せてください」って、
持っているし悪いことしていないのに脈が上がる。
切符も正しく使えているのになんだか焦る。
こんな気持ち私だけではないはずです。

ちなみにイタリアに住んで10年で、
刻印を忘れたことは一度もありません。

ですが、紛失したことに気づかずに
電車に乗ったことはあります(汗)
イタリア人夫の話術で車掌は理解してくれました(笑)

イタリア旅行で公共交通機関を利用する際は、
切符は買っただけでなく「刻印」を忘れずに!


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