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導いてくれたヒトたち #奥能登・珠州・滞在記 プロローグ

東京駅から金沢まで新幹線で約3時間。金沢から能登半島の突端の珠洲まで特急バスでさらに3時間かかります。日本中いろんな場所に行きましたが、珠洲はどことも違う雰囲気です。空気がちがう。匂いがちがう。石川県・能登半島の突端にある珠洲市の2週間の滞在を現在進行形で書き残しておきたくなりました。恋する奥能登の何かが伝わると嬉しいです。本当に伝えたいことは嬉しくて言葉になりません。でも書き残しておきます。1年後、3年後に役に立つかもしれないから。これは何者でもない放浪を極めたボクの滞在記。都会に疲れたあなたに捧げます。

池松潤(いけまつ じゅん)
恋愛小説家/ サイボウズ式第2編集部 / アウトプットLAB 情報発信学 SNSコーチング ※登壇・イベントなどは ⇒ コチラ

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「シゴトに疲れたら旅に出るといい」

新幹線で長野よりも先に行ったのは初めてでした。北陸新幹線の工事をしているころ、僕はトラックを徳島から青森まで運んだことを思い出しました。希望は果てしない絶望の先にあるのだと。ヒトに会いたくなくて、関わりたくなくて回送をしていたことを。冬の日本海は風が強くて物悲しさが漂います。漂っているのは自分だから悲しいのかもしれないのだけど。

シゴトに疲れて明日が見えない。希望が見えないとき。旅に出ることをおススメしたいのです。現実逃避を恐れてはいけません。過去と他人は変えられないけど、自分と未来は変えられるからです。たしかに旅は上手くいくコトばかりではありません。失敗や恥ずかしいことだってあります。でも旅は僕たちを成長させてくれます。それは新しい出会いがあるからだと思うのです。会えてよかった。そういえる出会いがあるから僕たちは生きてゆけるのかもしれません。


「旅と生活の狭間に何かある」

旅をすると「観光」と「生活」はちがうコトに気がつくはずです。観光はどこまで行っても観光です。1日や2日でわかることは限られているからでしょう。そして観光の悲しさはよそ者を感じる瞬間です。そこで生活を営むひとにとっては、ただの旅人でしかありません。公園で遊んでいる子供と交わっても、お土産を買うときの会話も、営みとはちがう会話でしかないからでしょうか。

ボクはタイに自転車ロードレースのオフトレーニングで1カ月滞在したり、フランスへレースに出させてもらうために4週間、屋根裏部屋にホームステイさせてもらった時にわかったことがありました。洗濯をしたり、料理をするために食材を買いにいったり、薬を買いに薬局へいったり、そういう営みをしてみることが旅には大事なんだと。

べったり住むワケではないからコレは「ちょい住」になるのでしょうけど、旅と生活の狭間にヒトには見えない「何か」が落ちているような気がします。それがココロに欠乏したビタミンを補ってくれるのです。明日が見えない、希望が見えないトンネルの先にあるのは、映画やドラマのような劇的な展開ではありません。静かに穏やかに訪れるコトバにならない喜びなのだと思うのです。

3秒で劇的に変わる何か。コスパ優先の何か。費用対効果を追いかける何か。そういう何かに都会の人は取り憑かれているように感じます。大事な何かを見失ったとき、ココロの疲れはなかなか取れません。その何かは人によって違うのですが、多くは目先のことに囚われて「ココロの自由」を見失ったのだと思うのです。

旅と生活の狭間とは、理想と現実の狭間でもあります。シゴトと遊び、白と黒のあいだにグラデーションがあるように、大事な何かは狭間に落ちているのだと気がついた時、ほんとうの旅は終わりを迎えるのかもしれません。


「珠洲に導いてくれた人たち」

旅に導いてくれたのは「ヒト」でした。これから連作で書き綴るすべては、ヒトの温もりがあるから書けるし、書こうと思えたのだと思います。あなたに出会えてホントよかった。言葉にできない♪

木津歩さん
TYO Inc.事業開発本部Third/繁興汽船合同会社 ◁ 月一引越しで国内各地を転々とする居候男子 ◁ 一級建築士。最近は石川県能登半島の先端にある珠洲市という町で、友人らと一緒に地域発信と教育の拠点(#中田文化額装店)をつくってる。タコ唐が好き。
https://ayumukizu.com/

Waseisalonイベントで出会って、そのあと3次会まで飲んだことがきっかけ。珠洲で面白いことをしてることを知って「行くぜ!」をつくってくれた浴衣が似合う好青年です。ありがとう!感謝です。

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中川千英子さん
脚本家。映画『10万分の1』(第33回東京国際映画祭特別招待作品)『きょうのキラ君』『兄友』、ドラマ『ホテルコンシェルジュ』『恋する私のベーカリー』、朝ドラノベライズ『マッサン』『べっぴんさん』『エール』、落語台本等。金沢市出身。珠洲市の小説『すずシネマパラダイス』著者

僕のプロフィールnoteの他己紹介も書いてくれた、最も古いnoteともだち。中川さんで珠洲を知り、行こうとおもったきっかけを作ってくれました。ありがとうございます。


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馬場千遥さん
奈良県奈良市出身。金沢大学で地域創造学類にて地域活性化やプランニングについての学びを深める。金沢大学の地域連携推進センター所属し地域連携職員を経験。2019年5月珠洲市地域おこし協力隊に着任。企画財政課移住定住推進係、珠洲市の移住支援団体「すず里山里海移住フロント」事務局担当。
https://watashigoto.seeds-nippon.com/localblog/chiikiokoshi-suzu.html

SMOUT(スマウト)で珠洲に「興味がある」ボタンを押してメッセージをくれて、そこからやり取りがはじまり、木津さんと同年代だったり、前述の脚本家・中川さんと一緒に農作業をやった仲だと聞いて一気に距離が短縮。海の見える銭湯「あみだ湯」や、そこに歩いて行けるゲストハウスを教えてくれたのは彼女でした。本当にありがとうございます。

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楓 大海(かえで ひろみ)さんと仲間たち
岐阜県土岐市出身。2017年金沢美術工芸大学大学院絵画専攻修了。2017年珠洲市に家を購入し移住。2年間七尾市の宿泊施設で働き、宿泊業のノウハウを学ぶ。2018年コミュニケーションをモチーフにした作品「ゲストハウス仮( )-karikakko-」開業。2019年まちづくりとコミュニティの運営会社「一般社団法人仮かっこ」を立ち上げ、飲食営業を伴うコミュニティスペース「cafe &bar 仮( )-karikakko」開業。現在、「コミュニケーションを通して人々の関係性はどう変化するのか」ということについて研究すると共に、スパイスカレーなどの食の研究も行う。あと、よく喋る。
https://karikakko.com/

宿屋であるゲストハウスの主人。行く前にzoomでお話した通りの気さくな青年でした。聡明な面倒見のよいお人柄で、僕と珠洲の人たちを巡りあわせてくれています。彼の仲間たちの、しんけんさん、かとうさん、シュワちゃん、たくさんの仲間がいます。出会えてよかったです。僕はいつも酔っぱらって彼らと話してます。みんな僕に優しくしてくれます。あと楓さんには言ってないけど、彼の前世は”おばちゃん”だったと思っている。そのハナシはおいおい書きます。

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「あなたに出会えてよかった。嬉しくて、嬉しくて、言葉にできない」

ひとりでは生きてゆけなくて
また誰れかを愛している
こころ 哀しくて 言葉にできない
la la la・・・・・・ 言葉にできない

あなたに会えて ほんとうによかった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない
la la la・・・・・・ 言葉にできない

次回は「珠洲の人たち」

現在進行形で、珠洲で営み続ける方たちとの出会いや、奥能登芸術祭2021への熱気を感じたことなど書き綴ります。ではまたnoteでお会いしましょう。

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※インストーラーという仕事を初めて知った。ほんのチョコっとお手伝いした作品。出来上がりが楽しみです。その辺もおいおい書いてきます。



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