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Zoomで始める遠隔授業

初めまして。京都橘大学発達教育学部の池田修です。
学校が再開されず、遠隔授業での実施も求められるようになりました。この記事では、zoomを活用して遠隔授業を始める先生に書いた「zoomで始める遠隔授業」(pdf版 池田修著 2020.4.26 vol.1 ver.1.1 59p)を紹介したいと思います。この記事を購入してくださった方は、一番下にあるpdfファイルをダウンロードすることができます。

使い勝手のいいzoomは、遠隔の会議や飲み会で活用されており、その使い方についてもたくさんニュースはあります。

しかし、授業でどう使えばいいのかということについては、ほとんど見かけることはできません。

私も、大学の授業が遠隔授業になるという話を聞いてから、遠隔授業をするにはどうしたらいいのかと勉強しながら、この一ヶ月やってきました。そこから得た経験をもとに、「zoomで始める遠隔授業」をまとめました。ゴールデンウイーク明けに遠隔授業を始める先生、始めざるを得ない先生方のお役に立てればとスピード優先でまとめました。

目次は以下の通りです。

はじめに
zoomの始め方
確認しておくこと
授業を始める前に
授業の進め方
授業が終わってから
私を襲ったトラブル
終わりに
付録
 いくつかの授業メモ

授業を作るにあたって、大事なこと。また、注意すること、工夫すること、配慮すること、トラブルシューティングについて書きました。さらに、付録では、この授業を作る時に同時に書いていた私の記録を載せました。授業は目的、状況、対象、条件などによって様々な工夫をしないと作ることはできません。ここには私の一例を載せます。授業を作っていく過程が感じられるのではないでしょうか。それは、皆さんの授業づくりのお役に立つのではないかと考えています。

以下に、ドラフトを読んでもらった北海道の小学校教諭の藤原友和先生のレビューを参考に載せます。

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感想です。
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① 過不足がない
② 発展可能性がある
③ オプションの説明が丁寧
④ FAQが親切
⑤ ここに至る記録が貴重
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① 過不足がない
初めて使う人向けの説明書。だからといってこれでもかというくらいに微に入り細にわたって説明されると、かえってわからない。文字を詰め込みすぎたパワポぼスライドを読む気が失せるように、また、車の使用説明書なんて一度も開いたことがないように、ある程度感覚的にわかる部分は放っておいて欲しい。やればできるんだから。けれど、わからないところは説明して欲しい。
おおよそ、説明書というものはその匙加減が難しいわけだが、池田さんは初学者向けの説明のわかりやすさということにかけて超一流の人だと思う。教えて欲しいことは全部書いてある。けれども余計なことは一切書いていない。
だから、これからやってみようという人は必読である。


② 発展可能性がある
池田さんの講義をサンプルに書いているわけですが、前述のように、ガチガチに書いていませんので、「こういう風にも使えるな」「こんな場面ならどうだろう」というように、池田さんの実践に触発されます。ここはとても大事なポイントです。コロナ禍に放り込まれている現在、私たちはどこにもない正解を、オーダーメイドで作らなければならないのです。
その点から言うと、自分ならどうするかと言う触発を呼び込む本書は本当にありがたい。そう思いました。


③ オプションの可能性が丁寧
僕もいくつかのミーディングを主宰しましたが、せっかちでそそっかしい性分なので「話せりゃおっけーかな」と思っておりました。しかし、「チャット」や「画面ミュート」「ブレイクアウトセッション」など、知っていれば便利な機能、授業づくりの幅を広げてくれる機能がzoomにはたくさんあります。
そのオプションを授業の流れに即して使い方を示してくれています。まだまだ世の中には流通していないサンプルがここで手に入るのは大きいです。だって、書店にだって、今はまだ行くべきではないでしょう?


④ FAQが親切
まずはやってみるべきです。しかし、やり出せば当然トラブルも起こります。どんなトラブルだろうと、初めに全部起こる可能性をなくすなんてことはできません。ですから、今はトラブル解決のケースがあればあるほどいいわけです。
池田さんの本では、ご自身が体験されたトラブルとその解決が具体的に語られています。これから読者が遭遇するだろうトラブル解決のヒントになるのはもちろんですが、それとともに、「自分の経験したトラブルと解決法を記録して人に伝える」モデルになるわけです。使っている私たちが集団として、解決法を厚くしていくと、誰かが誰かの疑問に答えられる可能性を高めます。


⑤ ここに至る記録が貴重
皆さんもご存知のように池田さんは「記録魔」です。ブログへの文章執筆量がとてつもないです。本書に掲載されている「付録」は、zoom授業が軌道に乗るまでの記録が克明に残されています。
そうすると、何がいいか。
一つには、読者も辿るであろう道筋が既に示されているわけですから、ゲームの攻略本がそこにあるのと同じです。不安が解消されます。
そしてもう一つは、「背景がわかる」と言うことです。
おおよそ、技術というのは、それが開発される背景、文脈があるわけです。発言の一部が切り取られて拡散されるTwitterの世界の非生産性を見ても分かるように、「歴史的背景、文脈」を視野に入れないと理解は浅いものになり、間違って使われてしまうことを私たちは知っています。
長々と書いて行きましたが、
おすすめです。
そして最後に、
⑥ 藤原くんがどっかに映っているから探してみてね
以上です。

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では、お読みいただけますように。少しでもお役に立ちますように。

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