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同じ仕事でも「義務」と感じながらやっている人よりも「権利」として取り組んでいる人の方が明らかに幸せそうだよね、というお話

今日、子どもが成人して子育てが一段落した人生の先輩スタッフ(女性)から「池田さん、子育て楽しそうだよね。私のときは(いろいろ忙しかったから)”やらされている感”満載で、子育てを楽しむ余裕なんてなかった。羨ましいな。私も、もう一度子育てしたい(笑)」という話を(茶目っ気たっぷりに)されました。

確かに、いまよりもワンオペ育児が(悪い意味で)一般的だった当時の社会環境の中で、仕事をしながら育児をすることはとてつもなく大変で、楽しい思い出も多くあるだろうけれど、総じて「大変だった」という印象を持つ女性も多いのかもしれません。

そういった意味で、僕は(いまもそれなりに忙しいけれど)自分の仕事量やペースを自分で決めることがしづらい30代のときよりは「仕事のコントロール権」を有しているし、なによりも特別養子縁組という制度を選択している時点で、育児を「義務」ではなく「権利」ととらえているのだと思います。

勉強は義務か権利か

2016年に話題になった「嫌なら辞めなさい。勉強は贅沢なんだから」事案。

当時ネットでは「ほんこれ!」派と、「なにこれ疑問」派で議論が起こりましたが、僕も勉強は贅沢(=義務ではなく権利)だと思っています。

確かに、大人と比べて限定的な情報と選択肢しか持っていない小中高校生からすれば、「勉強は(XXXを得るために)仕方なくやらなければならない義務」として捉えてしまいがちなのは仕方ないことなのかもしれません。

でも、少なくとも社会人なのであれば、勉強は明らかに贅沢な権利だと思うのです。

それこそ、嫌ならやらなきゃいい(その代わりその結果は自己責任)。

仕事は義務か権利か

これって仕事も同じなんじゃないかなと。

仕事を、今日のパン代を稼ぐライスワークとしてやるならば、眠い目をこすりながら嫌なことも我慢して果たさなきゃならない「義務」であり「労働」です。

一方、自分が働くことで、誰かが幸せになる。社会を少しだけ良くする一翼を担っていると感じている人は、仕事は社会貢献を通して自己実現や自己が幸せになるための「権利」ととらえているんじゃないかと思うのです。

「だからあなたも仕事を義務ではなく権利ととらえなさい」と言いたいわけではありません。

仕事を義務としてとらえている人に、いくら「仕事は贅沢な権利なんだよ」と説いたところで、「なにを屁理屈をこねているんだ」「やりがい搾取www」と言われることは目に見えています。

言いたいのは、勉強も育児も仕事も、義務ではなく権利としてとらえている人の方が、総じて幸せそうだよね、ということです。

こんな先行き不透明な時代に仕事ができる幸せ

これはもう個人の価値観なので、別にみんなそうだよね!?と押しつけたいわけじゃないですけれども、少なくとも僕個人は、この先行き不透明な混沌とした時代に脂が乗った40代で仕事ができることに、この上ない幸せを感じています。

もし僕が比較的社会の変化が少ない時代に生まれていたら、多くの人と同じ人生を歩んでいたかもしれません。

でも、1973年に生まれ、高校時代にバブルが崩壊し、就活は氷河期、新卒入社直前に阪神淡路大震災、社会人1年目にインターネットが商用化され、社会人2年目で初めて携帯電話を持ち、30歳でネットバブルが来て、33歳でソーシャルメディアが勃興、35歳でリーマンショック、36歳でスマホを手に入れ、37歳で東日本大震災を経験した身からすると、「恰(あたか)も一身にして二生(にしょう)を経(ふ)るが如く、一人(いちにん)にして両身(りょうしん)あるが如し」(福沢諭吉『文明論之概略』1875年)の心境なのです(人生の半分を江戸時代に生き、もう半分を明治時代に生きた諭吉先生が、まるで1回の人生で2回分を生きたようだと表現したこと)。

こんなに次から次へと変化の波がやってきて、今日の正解は明日通用するかわからない混沌とした時代に、次から次へと見つかる社会や業界の割れ目に、善の楔(くさび)を打ち込み、水をドバドバかけたらバキッと音を立てて硬くてでかい岩が2枚に割れた!なんて壮大なチャレンジをすることができる。

もし自分が2021年という年に新卒で社会に出てきたら、いまこの瞬間に戦える戦闘力は違ったものになっていました。

でも、いま自分は2021年という年を、社会人として脂が乗っている(いなきゃ困る)48歳という年齢で社会と向き合うことができている。

これを権利を言わずになんといいましょう。

個人によって置かれている環境や状況、価値観が違うことは重々承知の上、結局、いま自分が生きている環境をどうとらえ、自身が持っている資源(ものの捉え方、価値観、情熱、やる気、能力)をどう使うかによって、同じ環境や資源で取り組む仕事でも、幸福感は天と地も違ってくるんだよなと。

そして、僕は、トライバルという会社を「そういった価値観を持つ仲間」と大きくして行きたいなと思っています。

全員が賛同する意見ではないからこそ、そういう(希少な?)人と「仲間」になりたい。

人生は一度きり。

僕らは今日も明日もあさっても、週に40時間働き、月に160時間働き、年に約2,000時間、一生では(世代によって違うでしょうが)約10万時間も働くのです。

10万時間の義務か、権利か。

幸せに生きたいものです。

「権利には義務がともなう」ことや、仕事とは顧客から対価をいただいているわけだから、個人の権利(個人の自己実現や幸福のため)ではなく、顧客の期待に応える(=義務を果たす)ことは大前提です。本エントリーで言いたいのはそういうことではありませんのでそのあたり何卒。

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ヤーマン!
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ソーシャルメディアに強いトライバルメディアハウス代表。得意領域はソーシャルメディア、ブランド、インフルエンサー、効果測定など。著書・共著書10冊。年間講演回数50回以上。サーフィン、ワーゲンバス、キャンプ、登山、DIY、ロードバイクが大好きな47歳。鎌倉稲村ヶ崎在住の1歳児パパ