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100日間の旅を言語化してみて感じたこと。【コラム書きました】

100日間の旅から戻って約3ヶ月。
すっかり茅ヶ崎での日常を取り戻しています。

旅に慣れるのも早かったけど、日常に戻るのもあっという間。人って本当に順応性のある生き物だなぁ、と感じます。

このブログも鳥取で止まってしまっていて、更新がすっかり滞ってしまいました。ずっと気にしています。年内には絶対完結すると心に誓っています。

でも、日々の仕事と家族の暮らしに夢中な自分もいて、後回しに。そんな自分に敢えてムチを打たずに、今は心惹かれるものに取り組んでいたいな、などとゆるく考えていて。だって今の時間を大事にしたいし。

でもね、必ず、完結させようと思っています。読んでくださっていたみなさん、気長にお待ちいただけるとうれしいです。

「“親子旅”をテーマに、コラムを書きませんか?」

そうこうしているうちに、編集者仲間の 柿原 優紀さんに「コラムを書きませんか?」と声をかけていただきました。テーマは、「reasons why we travel」。親子旅を軸に書いてほしい、と。

うれしく思う半面、実はお引き受けするかどうか、けっこう悩みました。旅から戻り、いろいろな方に「どうだった?」と声をかけていただき、言葉にはしてみるものの、いまいちしっくりこなかったりして、一時期は言語化にすごく苦しさを感じていました。

ライターなのに、です。いや、ライターだから、かな。

そもそもこの旅は、家族時間をつくりたいという想いで実行したもので、なにかの価値を生み出そうとして始めたものじゃないし。言語化する必要なんて本当にあるのかな、とも。

でも、自分の心の奥底には、言語化される前の旅の産物が確かに眠っていて、その存在はすごく強く感じていて。だから少し時間をかけて、自分の心と向き合い、少しずつ少しずつ、言葉を紡いでみよう、とドキドキしながらお引き受けしました。そうして2週間の締切をいただき、仕上げたコラムがこちら。

(本文より)

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「もっと自由でいい、もっと家族で冒険しよう」。

これが、旅を終えた私たち家族の一番の気づきであり、願いだ。多様な価値観に触れ、旅という冒険の中でお互いのことを嫌というほど知り合い、それでもともに冒険する楽しさを知った。
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誰かが行き詰まったり、家族で迷子になりそうなときは、また旅に出ようと思う。家族のあり方は、きっと、そのたびにアップデートされていく。いつまでも人生を冒険するチームであり、変わり続けられる私たちでいたい。

長い人生、少しぐらい寄り道しても、いいじゃない。だって家族の時間は、本当に“有限”なのだから。
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これが、私の旅の結論、みたいなもの。

この思考に至るまでは本当に混沌とした現実もあって、100日間の中で苦しい時間も過ごしてきました。旅を続ける自信を失ったことも、しばしば。キラキラした親子旅、ではなかった。それが現実。(詳しくはコラムを読んでくださいね)

だけどね、そうなんだけれども。

旅をして、本当に良かった、と思っているのも本当です。「家族」という名のプロジェクトチームの歩みの中で、間違いなくハイライトになる旅だったんだろうな、と思います。「一生に一度」とは言いたくないけれど、もう一度同じことはできないし、今しかない時間の過ごし方として、間違いなかった、と思っています。旅をできた幸運に、心から感謝。

そしてそんな幸運な体験ができたからこそ、思うのは、この旅で得たものを、多くの人と共有していきたいということ。「みんな育休キャラバンやりなよ!」と言うつもりは無いです。価値観はそれぞれだし、家族旅にまったく心ひかれない方もいるでしょう。

でも、私たちの体験をシェアすることで、少しでも感じるものがあったり、「やってみようかな」とか、「はっ、家族の時間って本当に有限なんだ…!」なんて思ってくれた方と対話を重ねてみたい。そして、「有限であっという間に過ぎてしまう家族時間をどう過ごすか?」ということを考えてくれる人が増えるといいな、と思う。

たったひとりでもいい。誰かにとって、そんな小さな気付きのきっかけになってくれるのなら、それは言語化したことの価値なのかもしれませんね。

このコラムを読んでくれた方の中には、「私もやってみたい!」「小学校入学前がチャンスかぁ〜」なんてコメントをくださっている方もいて、ありがたく、ワクワクしています。感じるものがあった方、ぜひこのnoteにも、コメントいただけるとうれしいです。

心の中を言語化するということの怖さ

それにしても。

自分の心の中を言語化することって、本当に難しい。言葉にしたものが本当かどうかなんて、自分自身もわからないし、でも書いた瞬間に本当にもなってしまう。取材ライターで普段は誰かの言葉を紡いでいる私にとって、コラムって怖いのです。本当に、難産でした。

世に出て、みんなが読んでくれて、その感想や反応を受け取って初めて、見えてくるものもあるのかな。いや、いつまでも何が価値だったか、なんて、わからないのかな…。

とまあ、心をいっぱいいっぱい使って書き上げたコラムです。親子旅の酸いも甘いも描いてみました。ぜひご一読いただき、感想を聞かせてください!

「reasons why we travel」。他の方のコラム、とっても素晴らしいので、こちらもぜひ。

編集の柿原さん、 原山 幸恵さん、この度はよい機会をありがとうございました。心通うやりとりも、とてもありがたかったです。

カメラマンの 大塚 光紀さん、いつもながら素晴らしい写真で記事を彩ってくださり、心から感謝申し上げます。

みんなに支えられて、アウトプット第一弾。
年内には報告会も開催予定ですので、またお知らせ致しますね。旅のこと、みなさんと話したいです。


貴重な時間を割いて読んでくださったこと、感謝申し上げます。みなさんの「スキ」や「サポート」、心からうれしく受け取っています。