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えっ、ここで寝るの?しかも無料!? 道北ドキドキ体験【7月1日〜7月3日 北海道稚内市〜興部町】

礼文島をあとにした私たち。この先は、道北から道東にかけてぐるっと巡る予定。稚内(D)にフェリーで到着すると、まずは最北端・宗谷岬(F)に向けて車を走らせる。

あいにくのお天気で、風雨ともに強い。しばらく青空に出会えていないけど、グレー一色の空もまた道北らしい気がして、そんな景色を楽しみながら。途中、貝殻でできた道に出会って写真を撮ったり。今日はフェリーの移動で疲れたのか、子どもたちはすっかり眠ってしまった。

荒天の中、たどり着いた宗谷岬。お決まりのこちらで、大人だけでパチリ。でも、寒すぎてすぐに退散。「最北端感あるね〜」なんて言いながらコーヒーを買って、またドライブ。

荒天でもワクワクしているのは、北海道のスケール感にすっかり魅せられているから。どこへ車を走らせても、どこまでも緑が続く広大な景色に、頻繁に出会う。広く視界が開けた景色を見ていると、心まで広がっていく。ちょっとのことなど、「あはは」と笑えてしまう、不思議。

オホーツク海沿いに車を走らせて、今日の宿泊場所を探す。たどり着いたのは、浜頓別町のクッチャロ湖畔。オートキャンプ場があったので、近くの温泉でお風呂とご飯を済ませて、チェックイン。もう日も暮れていて湖は見えなかったけれど、すぐそこが湖面のはず。朝を楽しみに、コインランドリーで洗濯を済ませ、眠りについた。今日も冷えるので、しっかりと寝袋にくるまりながら。

翌朝、よく眠りご機嫌な子どもたちとワイワイ朝食をとったあと、「7月からラジオ体操をはじめよう!」ということに。せっかくなので、湖畔へ。パパが音楽を流してくれて、みんなで身体を動かす。気持ちいい!

車中泊でいつのまにか縮こまっていた身体が伸びていき、心まで快調に。さて今日は、パパがイチ押しの「トロッコ王国」に向けて、出発!地図を見ると、湾岸線から少し内陸へ、山深い道を抜けていくルート。途中、急に雨が降り出したり、そうかと思えば陽が差したり、なんだか今日のお天気は不安定。晴れてくれるといいね〜なんて話していると、運転中のパパから「キツネだ!」との声。窓の外を見ると、じーっとこちらを見つめるキツネさんが。「引きそうになった〜」と、パパ。わぁ、運転注意しなきゃだ。

そうこうしているうちに、トロッコ王国に到着。ここは、廃線になった線路を活用してつくられた施設で、自分で操縦してトロッコを走らせることができるらしい。娘もウキウキと車を降りていった。幸運にも雨は止んでいて、15分ほどで出発できると言う。まずは説明を聞いて、家族4人、トロッコに乗り込む。パパがアクセルを踏んで、出発!

わぁ、すごい、すごい!!白樺が立ち並ぶ森の中を、風を切って走る。思った以上に迫力があり、娘もパパも大興奮。木のトンネルを抜けると、川が流れ、また深い森へ。キツネもシカも、出迎えてくれた。約40分、たっぷりとスリルを体験して、大満足。息子は少しびっくりしてたかな?でもこれは、本当に楽しい、北海道ならではの体験。車では感じることが難しい、大地の匂いと風をダイレクトに感じる、素晴らしい時間を過ごすことができました。

あぁ〜、楽しかった。みんな大満足でトロッコ王国をあとに、また海岸線へ。道中、何度もシカさんに出会い、車を一時停車して、パチリパチリ。ワイワイ歌いながらドライブしていると、娘がポツリ「アイスが食べたくなっちゃったぁ〜」と。おやつに厳しめの私、甘いものはほとんど食べなかったのだけど、旅ではやっぱり緩んでしまう。ここは北海道だし。アイス美味しいし。

願いを叶えてあげたくなり、少し検索すると、このあとの道中にある興部(おこっぺ)町というところでつくられている「おこっぺアイス」なるものを発見!よく調べてないけど、「おこっぺ」という響きがかわいいし、なんだか心惹かれる。いざ、「道の駅おこっぺ」へ!30分ほどして、到着。ありました、おこっぺアイス。種類も豊富で、迷いながら3つ購入。道の駅のとなりにあった、電車を利用した休憩所でいただいた。娘も満足そうにニコニコ。やっぱり使っている牛乳が違うね、北海道のアイスは美味しい!

アイスを味わったあと、電車の休憩所内を探検していた娘が、目をキラキラさせて走って戻ってきた。「ここ、とまれるよ!!」え?泊まれる?娘の指差す方に行ってみると、「ホステル」の文字が。興部町がこの電車(ディーゼルカー)の中を無料簡易宿泊所として開放しているらしい。車内は一部畳敷きになっていて、ここで雑魚寝するようだ。電源も水道もトイレも、少しの毛布も、無料で使える。へぇ、こんなのあるんだ。

「泊まりたい!!」この反応は、予想できた。旅に出て、冒険心と積極性がどんどん増している娘。電車の中で寝るなんてワクワク体験のチャンス、逃すはずもない。「そ、そうか、そうだね…」少しのためらいを感じた私。主人もそうだったみたいだけど、お互いに、どこかチャレンジしてみたい気持ちもあったと思う。「じゃあ、泊まってみる?」主人のひとことで、今夜の宿泊場所が決まった。娘は意気揚々と、キャンピングカーへ荷物を取りにダッシュ。既に自分のスペースを確保していた一人旅のお姉さんとライダーのお父さん、徒歩とヒッチハイクで日本一周中のお兄さんにご挨拶して、私たちも寝床の準備を。息子が夜、授乳で起きたとき大丈夫かな?娘は小上がりから落ちないかな?鍵も無いけど手荷物はどうしよう…。いろいろな気持ちが巡るけれど、そこに集まる方々と言葉を交わすうち、不安も解消してきた。うん、ママも一緒に冒険してみるよ!

銭湯もすぐ近くにあったので、徒歩圏内でごはんとお風呂を済ませて電車に戻ると、みなさんそれぞれに寝袋の準備などを整えていた。はしゃぐ娘をなだめながら、私たちも寝袋の中へ。「9時消灯ですけど、早めに消しますか?」という男性のひとことにみんな賛成し、8時半には消灯。きっと私たち家族に気を遣ってくださったんだろうな。みなさんの優しさに感謝しながら、眠りについた。寒いけど、ちょっとドキドキするけど、案外眠れそう。

早朝に目覚めると、娘も息子もみんなぐっすり寝ている。畳で練るのは、少しかたくなかったかな。どんなところでも寝られるこの子たちは、本当にたくましい。気持ちの良い朝の公園を散策し、みんなの目覚めを待って、朝ごはんの準備。娘が電車で食べたいと言うので、キャンピングカーで調理して、電車に持ち込む。今朝も娘がおにぎりをつくってくれた。あはは、楽しいねー。

食後、娘はとなりで寝ていたお兄ちゃんと友だちに。和歌山から徒歩とヒッチハイクで日本一周をしている方。ギターを持っていて、聞くと、歌を歌いながら旅しているらしい。即興が得意だとか。あれこれ旅の話をして、娘ともいっぱい遊んでいただいて。出発が遅れちゃったかな。でも本当に、ありがとうございます。教えていただいた和歌山のお店、必ず行きますね!

電車のあった公園でしばらく遊んでいると、あっという間にお昼の時間。道の駅に行くと、興部町は牧場が本当にたくさんあるらしい。すぐ近くにランチが食べられる牧場を見つけたので、行ってみることにした。「ミルクホール」という名の、可愛らしいカフェ。モッツァレラチーズハンバーグとチーズたっぷりパスタに、チーズ好きの娘は大はしゃぎ。食後にはヨーグルトが取り放題で、牧場グルメを心ゆくまで堪能させていただいた。チーズと飲むヨーグルトも購入して、大満足。

興部町、名前に惹かれて立ち寄ったら、思わぬ体験もできたし、ついつい長居をしてしまった。これが行き当たりばったりの、ゆるい旅の良さだなぁ、なんて思いながら、のんびり出発。子どもたちが眠っている間に車を走らせながら、寝る場所を探す。今日はキャンピングカーの充電もしたい。主人が網走にキャンプ場を見つけ、行ってみることに。「てんとらんど」という愛称の広大な道立公園で、高台にあり、網走湖が一望できる素晴らしい環境。北海道、つくづく思うのだけど、キャンプ場がどこもキレイでとても安い。オートサイトが一泊1,000円以内のところもたくさんあって、ときには無料のところにも出会う。それでいて施設も充実。道の駅で宿泊もいいのだけど、食器を洗う場所に困ることもあって、北海道上陸後はもっぱらキャンプ場を利用するようになった。

「てんとらんど」も遊具がすごいことになっていて、チェックイン後、暗くなるまで娘と遊びまくった。大人でもど迫力な滑り台やアスレチックも。たまにはこうやって、旅を忘れて公園遊びの日があってもいい。日が暮れたら網走の海鮮をいただき、温泉を堪能し、就寝。

思えばこの3日ほどは、観光よりも娘と遊具で遊ぶことが本当に多かった。というか、少しそういう時間をつくることを意識している。理由は、娘の赤ちゃん返りかな?と思う行動。息子が産まれてから、ほとんど赤ちゃん返りもせず、すぐに「おねえちゃん」としてお世話をしてくれるようになった娘。本当にありがたく、娘のおかげで楽に育児ができているのだけど、旅で24時間一緒の時間を過ごす中で、私たちが息子の成長ひとつひとつを喜び、褒めている姿に触れているうちに、複雑な気持ちも芽生えてきたのかな。息子の行動を真似して私にスリスリしてきたり、息子を抱っこしようとするのを邪魔したり、赤ちゃん言葉みたいなのを発したり。ときには嫉妬しているのか、いつもはとても可愛がってくれる息子を、足で蹴るような場面も。

甘えはできるだけそのまま受け入れるけれど、息子を蹴るようなときは、さすがに「たすくは嫌だと思うよ。こなつがやられたらどういう気持ち?」などお話をする。でもそういうときも、あまりちゃんと聞こうとせずに赤ちゃん言葉で答えたり。やっぱり、自分に目を向けてほしいんだろうね、私たちも少しこなつに厳しくしちゃってたかな、しばらく見守っていきたいね、と主人とも話していて、あれこれ娘に言うのは避けて、できるだけ娘が楽しめる場所でのんびりと、娘のストレスを発散できる時間をつくるようにしている。いつも私は添い乳で息子と寝てしまうけれど、ときには「ママと寝ようか」と娘を誘い、息子は主人に抱っこで寝かしつけてもらうことも。娘の本心はわからないし、基本的にはいつも笑顔でいてくれるのだけど、旅の途中でも娘の小さなサイン、見逃さずにいたいな、と思う。

さて明日は、網走から楽しみな知床半島へ出発。大自然が、待っている。

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フリーランスライター・エディター、2人の子どものお母さん。人の言葉をありのままに聞くことで本質を見つめるインタビューがライフワーク。現在は主にウェブマガジン「greenz.jp」にて、「ほしい未来」のつくり手のみなさんの言葉を紡いでいます。
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