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自由と管理されること

僕は3社の会社に勤めてきました。
会社によって、社員の仕事の権限レベル、業務時間(フレックス制を採用しているか)など管理レベルが全然違くて
感覚的には自由に権限を持って仕事に当たればやりがいなど、モチベーション高く働けると思っていました。
欧米の方や、全体主義的を嫌う方にはなかなか理解出来ないかもしれないのですが、実際は管理されればされるほど社員のモチベーションや幸福度が高くなるように感じました。
個人ではなく全体の一部でいることに安心感をおぼえるのは日本人特有のものなかもしれないです。

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僕が勤めたなかでもっとも管理されている会社では
早朝勉強会があり、そこでは仕事のスキルについての勉強ではなく
どういう生き方をすれば、不幸にならずニコニコワクワクの人生を送れるのかを教えられます。
例えば、困難あった時に最後まで逃げずに頑張れた人は幸せになり、途中で逃げるような人は不幸になる
いつもニコニコ顔でいないと不幸になるなど。
個人的には会社にとって都合のいい人間になれという事なんだろうけど。
宗教的だと違和感を感じていたのだけど、そこに勤めている社員はその教えの通りに生きてニコニコと楽しそうに仕事をしていて。
もしかすると、日本人は思想レベルまで管理されている事、みんなが同じ方向を向いている方が幸せな場合が多いのではと思うようになりました。

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よくよく考えると義務教育では周りと合わせるように(団体行動をするように)教えられそういうことに疑問を感じずに生きてきた人が大半だと思います。
SNSでは日本教育はおかしい・苦痛だったという意見をよく見るのですが
実際はそういうことに溶け込んできた人が圧倒的多数だったと思います。
そういう人たちには自由は不安要素でしかないのかなと。
自分の考え方で生きるのは苦痛で周りの人と同じように振る舞い生きていくことに安心感を感じる。

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以前、元サッカー全日本代表監督の岡田さんの講演でコンサドーレ札幌を指揮した時の話を聞きました。
J2からJ1に上がるときはどういう風に攻めるのかを決めて、それを徹底的に反復練習させることでJ1に昇格する事が出た。
J1に上がったときはこのままでは、ダメだと思い選手達に自由に試合を組み立てるようにさせたら全然勝てなくなった。
結局管理されている方が成果が出てしまった。
という話を聞きました。

SNSでは会社員を社畜だと低く見る、
好きでないことを仕事にしていると不幸になるみたいな風潮があるけど
実際は会社に管理されることで、安心感を感じている人が大勢いるということ、そういう人たちがいることで日本社会が回っていることも。

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