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勝ち残る会社の13原則~戦略本に足りないものは~よい経営書選定とその読み方

おはようございます いけいけ55です

今日は、ジャック・ウェルチの後は、私の中では新将命さんなので、この方の書籍からNOTEします。
シェル石油・日本コカ・コーラ・ジョンソンエンドジョンソン・フィリップスなどで、社長職を3社・副社長職を1社務めた方で、はじめて日本人で外資系のトップを務めた方です。
英語での表現方法を交えてのアメリカ的な発想やグローバル視点が数多く学べます。

私に一番響いた言葉として

生き残る会社より、勝ち残る会社になれ

があります

経営者は、倒産させては一番ダメですから、生き残る必要はあるのだが、勝って残っていく会社にならないといけないということですね。そのために経営者の仕事はあるということです。


本日は、戦略本全体への苦言を記載したいと思います(新さんがそういってます)。名経営者から見たときに市場にあふれる戦略本に足りないのは以下の3点です。
これらを踏まえて、一度、戦略本を再読されると、内容が薄いものか?それとも正しい経営戦略本かが、分かる様になると思います。

苦言リスト❶❷❸は

❶コンサルが後追いで書いており、生きた経営に役立たない
❷経営者視点がなく、森を見ず、木を見る
❸理念哲学と戦略戦術のバランスが崩れている


1つ目は戦略について書かれた本の多くが学者や研究者の学説や経営コンサルタントが後追い的に発見した手法の羅列を解説にとどまっている。

論理は明快で積極性もあり言葉の響きも良いのだが現実の経営に役立つ有用性と実効性が欠如している

実際の物の役に立つ生きた戦略になっていない


基本的に、コンサルの書いている書籍は、信用に足りないです。私のお勧めは、実践者が記載したもの(よって、経営者が書いたもの)を比較して読むことです。

ジャックウェルチのWinningと、新さんの書籍は、言っていることが180度異なります。が、いずれも名経営者です。そこから多くの事が学べます。

ジャック;2倍働くものがいれば、半分の時間で成長するのだ、誰を雇えばよいかは、一目瞭然だ
新さん;残業をしているのは、無能の証だ。自分が仕事ができないって言っているのに等しい。

う~~ん。深淵な問題です。どちらにも、前後の文章にはバリバリの説得力があります。コンサル本からは得られない気迫を感じることができます。

蛇足ながら、私は比較読みがクリティカルシンキングを磨くと考えています。両極端に触れた考え方を確認することで、自分の思考をいずれの立場におおいて考えることができる様になります。



2つ目の不満は経営全体を俯瞰する戦略になっていない。

財務戦略・商品戦略・人材戦略など各論の緻密さはそれなりに優れているのだが、企業経営と言う視点に立った全体感や大局観が欠けている。

各論あれと総論なしである部分を語るには全体を語らねばならない。
木を見せる前には森を示す必要がある。
全体感と大局観の欠如これが2つ目の不満である


これは、部署部署で働いているだけでは、この全体を見る視野は養えないものだと思います。実際には、1つ上の役職の目線で働く(ことができればよい)ということですから、次には役員だとか、若いCEOなどは、全体を見てバランスをトルことを意識する必要があります。


人事戦略には、分かり易い事例があります。

期待の新規事業を担当する人間は、エースであるべきです。しかし、新規議場とは、間違いなく赤字からスタートする挑戦的な仕事です。

利益だけを考える会社では、その人事をやることに価値を見出せる人物は、社長や取締役だけ(それも無理かもしれません・・)という事になります。(これを知っているだけでも凄いことだと思います)



3つ目の不満はハウツー論やテクニック論に偏り企業経営の根幹というべき理念哲学は看過されている。

現実の形に役立つ生きた戦略とは❶❷❸の3つの不満を解消し全体感と大局観があり理念哲学と戦略戦術のバランスがある。

そして何よりも実際に役立つの条件が三位一体となって具体化された戦略であると言うことだ

戦略は

生きた戦略は単純で明快でなければならない複雑で難解であってはならない

新将命さんの生きた戦略の条件より

新さんの書籍で表現されたことに、私のコメントを差しはさんだので、ヤヤコシイ文章になっている感じがありますが、ご容赦ください。


名経営者の書籍には、理念と哲学だけが記載されている様に読めてしまいます。松下さんの水道哲学や、稲盛さんのアメーバ経営などはその代表格です。理念や哲学が貫かれるため当然の事かと思います。

新さんが記載する、ジョンソンエンドジョンソンのタイレノールの事件(薬に異物が混入された有名な事件)では、哲学が有効に発揮された事例です。

この事件が起こった時に、経営陣は、全品を回収するという事をやってのけます。自分が経営者だとして、危機の際に、その決断ができるのは、理念と哲学がある場合のみです。


また、哲学はシンプルでなければ、ならないという事は、徹底することが大事だという事です。

理念や哲学は、繰り返し語られて組織や人に浸透していく必要があります。その際には、複雑で分かりにくいものは、やはり理念にならないのだと思います。


読んでいただきありがとうございました

月曜朝から良い経営をしていきましょう!



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