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徳之島に行って国産コーヒー農園を見てきたよ!
念願の徳之島にやっといけました!
僕は今回初めてコーヒー農園をリアルで見学させていただきました。
奄美大島と沖縄の間にある徳之島のコーヒー農園「宮出珈琲園」に行きました!
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宮出さんという方がほとんど1人で、
コーヒーの栽培→精製→焙煎→包装まで
行っているそうです。
初めてお会いしたのですが、ずっとニコニコ話していただけて、思う存分コーヒーについて質問することができました。
こんな大人になりたいと思わせる、人柄の面でも勉強になる方でした。
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今回行ってみて宮出さんのコーヒーには、以下の3つの特徴があると僕は思いました。
・徳之島の大地を使ったアグロフォレストリー
・発酵などのユニークな精製方法
・コーヒーノキをまるごと1本使う姿勢
順に説明していきます。
徳之島の大地を使ったアグロフォレストリー
徳之島の森を使い、アグロフォレストリーでコーヒーを栽培されています。
基本的に肥料は使わず、森の土だけを使って栽培されています。
ほんとに自生してるような感じでした!
アグロフォレストリー→森林農業。自然の森に近い状態で、多様な植物の中で栽培される。
収量は少なくなるが、持続的な栽培が可能。
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シェードツリーや地形を使った直射日光回避
コーヒーノキは直射日光に弱いので、バナナなど多種類の背の高いシェードツリーを側に植えることで影を作り、直射日光から守っています。
シェードツリー→直射日光から農作物を守るために植えられる高木
また、そもそも谷になっていて直射日光が来ない場所もあり、そこではシェードツリーを植える必要はありません。
苗木になるまでのコーヒーノキはさらに直射日光注意!!
宮出さんはコーヒーを種から育てられています。
種から苗木までは小さな植木鉢に入れて育てます。
苗木になったら森の土に植えます。
種から苗木になるまでの植木鉢に入っている時はまだ赤ちゃん植物なので、直射日光を利用する力がしっかり備わっておらず、直射日光の量には特に注意しなければなりません。
そのため、植木鉢が並んでいる所には上にネットが張られていて、特に直射日光の量に気をつけている感じがありました。
コーヒー栽培に適さない日本
日本は土壌も気候も適していないそうです。
だから日本で本当に美味しいコーヒーを作るなら栽培環境をコントロールできるハウスで作るのが1番だそう。
実際、今北海道でもハウスでコーヒーを作っているところもあるのだとか。北海道はさすがにびっくり!
ただ、徳之島の森の中で育てるという所に味とはまた別の価値やストーリーがあります。
そこを伝えていきたいそうです。
味だけで勝負をしていないと言っている宮出さんのコーヒーは実はめちゃくちゃ美味しいです。
オンラインショップではいつも予約販売が即完売しています!
日本の環境で栽培したコーヒーの実は柔らかいそう。これはあまり良くないらしく、焙煎が難しくなるそうです。
焙煎を慎重に行う必要があるため、まったくの説明なしで生豆を販売するのに抵抗があるそうです。
コーヒーの実が柔らかくなってしまうのは、日本の朝昼の寒暖さが小さいからだそうです。
硬いコーヒーの実を作るには寒暖さが必要です。
自分で葉に穴を開ける褐斑病
今年の梅雨のしつこさのせいで葉に褐斑病ができたそうです。
褐斑(かっぱん)病→梅雨による湿気でカビができるのが原因。病気が広がらないように自身で穴を開けるらしい。
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繰り返すサイクル
コーヒーの実の収量は
多い年→少ない年→多い年
のサイクルを繰り返しているそうです。
去年が多かったので今年は少ないそうです。
元気のある葉と元気がない葉
元気がない葉は硬いそうで、少し肥料をあげたりするそうです。
元気がいい葉は柔らかいです。
触ってみてもその硬さは全然違います。
また、日光が足りない葉は「もっとほしいー」と大きく、
日光が多すぎる葉は「もういらんー」と小さくなるそうです。
葉が適切な大きさであることも大切だそうです。
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収穫期
収穫期は12月くらいから採れ初めて3月がピークだそうです。
僕が伺ったのは9/11でした。なので、赤い実は見れなかったのですが、緑色の実は少し見ることができました!
この緑色の実が熟すとさくらんぼのように赤くなることからコーヒーチェリーと呼ばれています。
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世界三大品種を網羅するコーヒー農園
飲用されているコーヒーノキの品種は大きく分けると3種類です。
世界三大品種と呼ばれています。
世界三大品種
・アラビカ種→ドリップコーヒーに多い
・カネフォラ種→インスタントコーヒーに多い
・リベリカ種→ほとんど流通していない
アラビカ種は葉が小さい。
カネフォラ種は葉が大きい。
初めて見た僕でも分かるほど、違いました。
↓の写真でもわかりやすいですね。
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世界でもなかなか見られないリベリカ種もありました。発酵コーヒーに向いているという噂を聞きつけ、実験的に栽培してる途中だそうです。
軽石を使った土壌
徳之島の浜辺に多量の軽石が打ち上がっていることが公害となっていました。
それをトラックで回収して農園に持っていった宮出さん。
土壌に混ぜ、水はけを向上させるために使いました。
このように軽石を再利用していることがテレビのニュース番組で報道されていました。
軽石はどのような役割を担ったのでしょうか?
粘着性の土壌は常に土に水分があります。
植物にとって良いように聞こえるが、常に水が用意されていると根が育ちません。
逆に、適度に乾いていると根が水分を求めてより長く伸びるそうです。
農園の土は粘着性なので、適度に水はけを良くする必要があります。
そこで軽石を土に混ぜて、乾きやすくして根の成長を促しているそうです。
農作物は土より上を注目してしまいがちだけど、本当は土から下、根の成長を促すことが大切だそうです。
下が育てば上も育ってくる!
6年間実ができなかった!
農園を始めてから6年間は実ができなかったそうです。
一度全滅したこともあり、欲張りすぎて木の間隔を狭くしずきたり、不適切な栽培方法が原因だそうです。
そういったトライアンドエラーを繰り返して現在では1万本以上の木を栽培されています。
今だったら3年あれば新しくコーヒーノキに実をつけることができるそうです。
発酵などのユニークな精製方法
最近はアナエロビックファーメンテーションと言われる、嫌気性発酵(酸素に触れさせない発酵)をすることで独特な発酵臭を付与したコーヒーなど、さまざまな精製方法が登場しています。
宮出さんは本当に多種類の発酵や精製方法を実験されています。
誰も飲んだことのない新しいコーヒーを開発し続けています。
大手メーカーと共同開発するなど、その試みは多くの方に必要とされています。
菌の種類を変えて発酵させたり、発酵する期間を変えたりするとどのような味になるのかずっと実験されています。
それによって面白いくらい味が変わってくる!やっぱりコーヒーって面白い!
コーヒーノキをまるごと1本使う姿勢
・コーヒーの葉を使った生茶
・生茶にコーヒーの花をいれたやつ
・コーヒーの葉を乳酸菌で発酵させたお茶
・乾燥させたコーヒー果実のお茶であるカスカラティー
など、本当にコーヒーノキまるごと1本使った飲み物をいただきました。
どの飲み方も珍しいものばかりで新しい発見しかなかったです。
カスカラティー
通常脱穀して廃棄してしまうコーヒーの果実の部分を乾燥させてお茶にして飲むのがカスカラティー。
コーヒーは発酵させるけど、果実の部分のカスカラは糖度が高いので置いとくと虫に食われてカビて臭くなる。
だから、脱穀後すぐに冷蔵庫に入れて、タイミングがきたら乾燥機で速く乾かすそう。
僕はi.k.coffeeという屋号で間借りコーヒー屋をやったり、オンラインショップでコーヒー豆を販売したりしてる男子大学生です。
3年で20歳です。
i.k.coffeeの鮮度にこだわった美味しいコーヒーはオンラインショップで販売しております。
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