見出し画像

営業と開発の違い

エンジニアとして働き始めた頃から「開発と営業は違う生き物ではないか」と感じていました。

「またビジネスサイドから無茶な機能追加の要望が上がってきた」
「この機能は売り上げに大きく関わるのにリリース時期を伸ばすのはありせない」
というような愚痴は皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうでしょうか。

「お互いの立場に立って考えれば分かり合えるのに」と至極真っ当な意見が出てきそうですが、この違いは思考の癖の違いに由来するもので頭を切り替えて両者の立場で考えるのは中々難しいのではないかと考えています。

例えば、クライアントの要望をヒアリングする会議で突然「この機能できますか?」と質問されたとします。

営業やプロジェクトマネージャーは機能を抽象的に捉え、可能か否かの端的な回答をする傾向があります。

一方で、エンジニアはその機能を実現するための具体的な方法を考え、細部にわたる説明をする傾向があります。

互いの立場から見れば、営業側は開発の説明が長すぎると感じ、開発側は営業の説明が不十分であると考えることがあります。

理想的には、クライアントに応じた適切な回答をすることです。

しかし、これがやってみると実際難しいです。
私も営業と開発を兼任して2役をやっていた時期は、MTG前に開発をしていて思考が開発寄りになっているとやはり技術的なことを聞かれたら詳細に説明したくなってしてしまいますし、商談が多い日だと端的に答えることが多くなってました。

理解しているつもりではいるものの咄嗟に聞かれるとつい直前まで従事していた業務に基づく思考の癖で物事を考えてしまうことがあります。
忙しい時期だとこれがより顕著になります。

  • 営業の立場としてクライアントの要望を最大限に実現して売上アップを目指す思考

  • 開発の立場として技術的な制約や可能性を考慮しながら、実用的かつ効率的な方向性を目指す思考

これらの思考はしばしば相反するものです。そのため、個人で両方の視点を兼ね備え、俯瞰的に物事を判断するためには、経験やトレーニングが不可欠です。

この課題に対処するために、私はミーティング直前に頭を切り替えるための時間を設ける、事前に話す内容やQ&Aを準備するようにしています。こうすることで両方の視点を統合した会話や提案ができるよう努めています。

最後に

つい最近以下の記事を拝見したところすごく納得感がありました。
こちらもおすすめです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?