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冬のファームジョブについて(キウイフルーツ)/NZワーホリ🇳🇿

 どうもニュージーランドにワーキングホリデーに来ている、のすけです。私は北島のwaikato地区にあるwaihiという街で、働いています。

 今回は、現在の仕事内容についてお伝えできればと思っています。冬のファームジョブについて興味のある方がいれば参考になるかもしれません!

仕事内容

今waihiという街にある、キウイフルーツ農園で働いている。
いわゆるファームジョブの「オーチャード」と呼ばれる。
今の農園では、7ヘクタールという広大な土地の中で、グリーン・ゴールド・レッドの三種類のキウイをオーガニックで育てている。

冬の季節である今の農園の仕事は、「剪定(Pruning)」のお仕事がメインである。
キウイの一年間の動きとしては、冬の6月〜9月上旬までは、剪定。春の10月~12月までは、間引きや受粉等。夏の1月~2月までは、実をつけたり、実を甘くさせた後、秋の3月から5月までを収穫の時期としている。
今は、前のシーズンが終わったばかりのキウイの木達の、次の収穫時期に向けての一番大事な木の枝の準備をしている段階である。

約4m四方の支柱に囲まれて、その支柱に合わせてワイヤーが掛けられている。そのワイヤーに枝を這わすように、キウイの木が4本植えられている。その四方を囲まれた空間を「bay(ベイ)」と呼び、一人で一つのベイを担当する。

ベイのワイヤーには、収穫後のキウイの枝がたくさんかかっている。それらの枝を、今年のキウイたちが気持ちよく成長して、実をつけられるように、整備する。そんな仕事である。

たくさんの枝が絡まったキウイの木。
この四方の空間がベイである。

剪定に使う道具は、両腕を使って枝を切る大きな枝切りバサミと、片手で細めの枝を切る小さな枝切りバサミの二つを使う。
ツルのように枝が伸びる植物なので、細くしなやかな枝がスルスルっと伸びまくっている。中には、枝同士で絡まり合ったり、よく分かんなくなって成長している枝もいる。

それらの枝を、”良い感じ”に整えることが、Pruningの仕事だ。
目的は、今年のキウイたちが、新鮮で、大きく、甘く、たくさんの実をつけられる環境を整えるということ。
なので、太い、新しい、伸びが良い枝を一定量残し、古い、細い、密すぎる枝は切って、排除することが大事となってくる。

枝を切った後は、残す枝をワイヤーに伝わせるようにクリップで止める。枝はいい感じに整ったままでいたいので、クリップで固定させることが必要になる。雨や風で、枝が移動してしまうと、実がうまくつかなかったり、発育が悪くなったりする。

それらを行うことで、ワイヤーを伝う枝の見栄えも良くなり、収穫時期には均等にたくさんの量の、甘くて大きく育ったキウイがなる。

剪定前
剪定後

働き方

現在は、最低時給に当たる22.7NZドル(日本円で約1,800~1,900円)で働いている。朝は8時か8時半から、夕方17時か17時半までが大体の勤務時間で、1日に大体8時間ほど働いているので、1日181.6NZドル(約15,000円前後)の収入となる。
大体と書いたのは、決まった勤務時間があるわけではなく朝は何時からでも初めて良いし、夕方も何時まで働いても良い。夜は17時半には大分暗くなってきているので、大体17時半までになっている。休みの日は基本的に土日になるのだが、別に土日に働いても良いため、いつ働いても基本的には良いことになっている。

ただ1日に10ベイ以上こなせるようになると、給与形態を時給か歩合か選べるようになっている。歩合制となると、1ベイが21NZドルで数えられ、1日に終わらせたベイの数で給料が変わる仕組みとなっている。つまり、1日に9ベイ以上行うと時給よりもお金が得られることになる。
ちなみに現在1週間働いてみて、1日に8ベイ終わらせられるかどうかのスピードなので、来週はまだ時給で働くことになりそう。早い方は16ベイ終わらせている。そうなるとすごい。

少し嫌なのが、NZの冬は雨が多いこと。大雨が降ったり、1日雨が降り続けるとなるとPruningの仕事はできないため、別の作業を時給単価で働くか、休みになってしまう。お金を稼ぎたい人にとっては、きつい仕打ちである。

NZの気候ですが、晴れの日と曇りや雨では気温が全然違う。晴れの日は、朝方と夕方は10度ほどで、昼間は14度ほどになり、大分暖かく過ごせる。曇りや雨の日は、朝方と夕方は10度を下回り、昼間でも12度まで上がるかどうかという感じである。
また、晴れの日には日差しがとても強いので、サングラスや帽子は必須になる。私は二日目に日差しで目がやられてしまい、4日間ずっと充血していました。
動いていれば暖かくなるが、1日の中で一時的に雨が降ったりするので、濡れても良い格好か合羽、長靴が必要になる。私もNZに来て、作業用の合羽と長靴を買いまして、現在もそれらを使って作業している。

7月頭の夕方17時半の明るさ

まとめ

冬の時期は、ファームジョブでは有名なフルーツのピッキングの仕事はあまりなく、中々仕事が見つけられない状況があると聞いています。
もしもファームジョブで仕事がしたい方や、冬でもNZで働きたい方がいたら、「Pruning」のキーワードで検索すると良いかもしれないです。現在オーチャードでは、剪定が主な仕事になっているため、ピッキングの求人はほとんど見つからないのではないかと思います。

Pruningの仕事は、きつい仕事だと聞いている方もいるかもしれません。
ハサミを使ったり、クリップを使う際に腕の力は使いますが、本当にきついという感じでもありません。
ただ、身長は大事になります。自分は176 cmで丁度いいサイズ感です。身長が低いと、脚立を使うことが必要になったり、逆に高すぎると屈んでの作業が必要になることがあります。上を見上げての作業になるため、首は痛くなることはありますが、身長の関係で腰や背中が痛くなる方もいるかもしれないですね。

今回、冬のファームジョブの仕事として紹介した「Pruning」は、6月から9月頭までは行う仕事になるので、冬の仕事が中々見つからないNZでの仕事として選んでみても良いかもしれません!



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