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決めた。教職取らない。

大学に入学すると色々決断しなければならない。
履修登録•部活•サークル•友だちetc
教職(教職課程。教員免許所得のための特別な課程。)を取るか否かもそのうちの一つだ。

30年近く高校教諭をやっている父に勧められて、先日教職のガイダンスに行ってきた。結果、教職は凄まじい負担であることがわかった。

教職の単位は卒業要件単位に加算されないし上、67単位も取らないといけないらしい。卒業所要単位について、法令においては、大学の4年制の課程で124単位以上と定められているため、単純計算で、教職を取る人は教職を取らない人よりも1.5倍近く勉強しなければならないということになる。

また、教職の授業が開講するのも5•6限や土曜日であることが多く、部活•サークルに注力しづらくなっている。

教育学部に所属する人であればもっと楽に教員免許を取れるのかもしれないが、非教育学部の者が教員免許を取ろうとするとかなり大変だ。実際、
一年時に教職を取り始めた人のうち、半数以上の人が途中で教員免許を諦めるとガイダンスの司会者は言っていた。

もちろん、教職を取れば、他学部の人と交流したり、教員の裏側を知ることができたりとメリットもたくさんあるだろう。教員免許の更新制も廃止されたため、教員免許を取れば、犯罪でもしない限り、いつでも教員になることができる。私も、「教員になるつもりはないけど、教職を取れば視野が広がりそうだし、資格はたくさん持っておいた方がいいよな」ぐらいの感覚で教職のガイダンスに臨んだ。しかし、教職はそのような生半可な人間が教員にはなれないように設計されているのだ。

この事実に直面し、私は改めて教職を取るか否か真剣に考えた。そして、教職を取らないことにした。以下はその理由である。

1教師はブラック
教師の方から見れば、「お前に何がわかるんだよ」と言われてしまいそうだが、教師の息子として言わせてもらいたい。少なくとも教師は楽な仕事じゃない。

私の父は毎日夜7時くらいに帰宅していたし、土日出勤も頻繁にあった。休日でも、テスト期間中だと、家でテストの採点に明け暮れていた。ただ、夏休みや冬休みは確かに普通のサラリーマンよりかは長かったと思う。こんな具合だから、長期休暇期間中の父親との思い出はいくらかあるのだが、日常生活の父親との思い出が皆無だ。

2「教える」のは教師だけではない。
遺伝なのかどうかはわかないが、私も「人に何かを教える」ことには興味がある。ただ、別に教師にならなくたって、「人に何かを教える」ことはできる。塾講師•インストラクター•コンサルタント、色々ある。教員免許はそのような多様な選択肢をほんの少し広げるに過ぎない。

3自分がやりたいことに専念したい。
私はそもそも、文芸を学び、体得したくて大学に入った。今の私は他の人よりも秀でていると自負できる「武器」を持ち合わせていない。だからこそ、大学4年間で文芸という「武器」を獲得したいのだ。教職は割かなければならないリソースがデカすぎる。「副菜」が「主菜」になりかねない。

最後に
あくまでこれは、教職のガイダンスしか受けていない大学一年生が書いた記事なので、教職を取るか取らないか迷っている人は、他の人の記事も読んで、よく考えてみてほしい。

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