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【傾聴編】独学で!実践コーチングマスター

こんにちは、GCS認定コーチの関根です。
前回はコーチングの第一歩目のスキルとして『承認』の具体的な方法についてお伝えしました。
今回は、2つめに大切な『傾聴』についてお伝えします。

『承認』が「相手に安心して話してもらい信頼関係をつくる」ための方法だとしたら、『傾聴』は「相手に気持ちよくたくさん話してもらう」ためのスキルです。

相手の話の内容に心から関心や興味を持ち、相手の言葉や声のトーン、対面であれば表情にも注意を向けながら集中して聴きます。

・・・というと、一見難しいように感じるかもしれませんが、実は簡単なポイントがあります。

それは、
『相手と同じベンチに座って、同じ景色を眺めているような感覚で聴く』
という方法です。

このイメージがものすごく大切です。
独学でたくさんの本を読んでいても、「相手の気持ちにならなきゃ」「相手の話におっと関心を持つにはどうしたらいいんだろう」と迷うことが多かったのですが、このイメージで聴くようになったら一気にうまくいくようになりました。

ここからは、この『相手と同じベンチに座って、同じ景色を眺めているような感覚で聴く』イメージを持った上ですべき、具体的なテクニックをお伝えします。

『傾聴』の具体的方法

1.ペーシング
2.「つなぎ」の言葉を使う
3.沈黙する
4.言い換える


1.ペーシング

相手のペースに合わせることを『ペーシング』といいます。
話す速度や、声のトーン、姿勢や仕草、表情などを合わせることで、話しやすい雰囲気がつくれます。
少しイメージしていただくとわかりやすいですが、相手がゆっくり話しているのに対し、私がものすごく早口だったとしたら、なんだか会話しづらいくなりますよね。
相手をよく観察して、まずはペーシングから心がけてみてください。

2.「つなぎ」の言葉を使う

「それで?」「それから?」「他には?」「具体的には?」などの言葉を使って、相手がさらに続きを話すのを促してあげます。
意外と、『承認』のスキルさえできていれば、この「つなぎ」の言葉を使って会話するだけで、相手からどんどん話を聞き出すことができます。
相手と会話するのが苦手という人は、この方法は特にオススメです。

3.沈黙する

あえて、沈黙の時間をつくります。相手が考える時間になり、相手からの言葉がかえって引き出せたりします。ここでもやはり『承認』による信頼関係が築けているかがポイントになります。想像しやすいと思いますが、信頼関係が築けていないと沈黙の時間がかえって辛く感じてしまったりする場合もあります。
沈黙の時間に、私の方は、相手の表情や様子をしっかり観察するとより効果的です。

4.言い換える

相手の言った言葉を別の表現に言い換えたり、要約したりします。
相手からしてみると、「あ、この人はちゃんと私の話を理解してくれているんだな」と感じて、さらに続きを話したいという気持ちにつながります。
また、的確に要約してあげることで、相手の頭の中がすっきりと整理され、これだけでも相手が自然と気づきを得ることができたりします。
実際に私がコーチングを行う場合、よく要約をするのですが、相手から「よく話を聴いてくれていると感じます」と言われることが多いです。

まとめ

今回は、『傾聴』についてお伝えしましたが、大事なことは『相手と同じベンチに座って、同じ景色を眺めているような感覚で聴く』というイメージです。
頭の中で、相手の話しているイメージを映画のワンシーンのように描いていくと、集中しやすくなります。

また、『傾聴』といっても、耳だけでなく、目も使って言葉以外のもの、例えば表情や体の動作なども感じるつもりで聴くとより効果的です。

『承認』と『傾聴』の2つだけでも、しっかりと実践できれば、人とのコミユニケーションが劇的に変わります。
友人や家族、職場などの普段の会話でもぜひ試しながら、まずはこの2つのスキルに慣れていってください。そして、効果を実感してみてください!

とにかく最初は「慣れる」が肝心です。特別な場でなくても日常の会話でどんどん使っていくことがポイントです!

次回からは、いよいよ『質問』のスキルに入っていきたいと思います。
お楽しみに!!

見てくださってありがとうございました!どんどん発信していきますので、これからも応援して頂けると嬉しいです!