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アンガーマネジメントって本当に効果あるの?

私はイライラの上手なコントロール法「アンガーマネジメント」を伝える講師の仕事をしています。
もう4年くらい毎月コンスタントに講座を行なって、イライラの上手なコントロールの方法をお伝えしていますが、ぶっちゃけ、「アンガーマネジメントって効果あるの?」って声をTwitterやブログなんかでよく聞くんですね。

今日はこれについてお答えしていこうと思います。

結論から言うと、

アンガーマネジメントの効果って、「怒らなくなること」だと思っている方が多いと思うんですが、正直アンガーマネジメントを続けていっても完全に怒らなくなるなんて方はいないと思います。というか、絶対いないです。

この記事を見ているアンガーマネジメントの講師の方でも、「うんうん」って感じてみえると思うんですが、講師をする私のような立場でも、ぶっちゃけ怒ります。仕事でも、家庭でも怒ることはまぁまぁあります。

むしろ、絶対怒らないだろうまではいかなくても、怒ることがほぼないなんて人、私は出会ったことがないし、実際いないんじゃないかなって思います。怒っていても怒りが表情や態度に出にくい人はいるかもしれませんが、そういう人でも心の中では怒りのストレスを抱えてたりします。

じゃあ、それでもなんで私がアンガーマネジメントを伝えているかっていうと、アンガーマネジメントをやると得する効果があるからです。

具体的に言うと、次の3つの効果があります

①「怒ること」に対する捉え方が変わる
②「怒り」の強度・持続性・頻度が下げられる
③「怒った時」にするといい適切な行動がわかる

この3つが得られると何がいいかって、

まず1つめの”「怒ること」に対する捉え方が変わる”と、
怒れてしまった時に、自分をあまり責めないで済むようになります。

この動画を見ている人の大半は、自分が人に対して怒れてしまうってところをアンガーマネジメントでなんとかならないかって思っている方だと思うんですが、この自分で自分の怒りに悩んだり、自分を責めたりする気持ちが大きく減ります。

これは、アンガーマネジメントの私の関連noteでもお伝え(今後も連載予定)していますが、怒りが沸き起こってくる仕組みや、脳科学的に「怒り」を感じている身体はどんな状態なのかといったこと、そして人が人や出来事に対して怒りを感じる根本原因について理解すると、「あ〜、なるほどな!」って感じると思います。

この、自分で自分の怒りについて悩まなくなるだけでも、かなり多くの人がメリットを感じるんじゃないでしょうか?
気持ち的にも心が楽になるし、職場や友人関係や家族の間でも、相手が怒っているときに怒りの仕組みがわかっていると、「なるほどね〜」って相手の気持ちに余裕を持って向き合えるようになります。

↓↓ アンガーマネジメントnote ↓↓


2つ目の”「怒り」の強度・持続性・頻度が下げられる”ですが、
これは簡単に言うと、「怒りにくくなる」って言っても良い部分ですね。
怒れてしまった時に、その怒りの激しさを抑える方法や、いつまでもず〜っとイライラし続けないで済む方法などが、具体的なテクニックとしてアンガーマネジメントにはあります。

でも、ここは要注意のポイントなんですが、このテクニックは、あくまでテクニックなので実践しないと何の効果も発揮しません

この動画の本題にもなっている「アンガーマネジメントって効果あるの?」って疑問に思われるのは、大半がこのテクニックの実践につまずく人が多いからじゃないかと思います。アンガーマネジメントの講座を受けたり、本を読んだりしてなんとなく頭で理解した状態で何度かテクニックを使ってみて、うまくいかなくて辞めてしまう。
当然なんですが、これまで何年も上手く扱えてこなかった怒りの感情に対して、頭で理解できたと思った瞬間からうまくできるようになるわけなんてありません。
スポーツや自転車の乗り方なんかと同じく、練習が必要なんです。

この部分については、下記リンクを貼っておりますが、私がよくYouTubeで学んでいる「鴨頭嘉人」さんもお話しされていました。人って頭で理解した後に実践しようとするのが普通です。「あ、なるほど、理解できたから行動に移そう」というスタンスです。
数学の数式のように、「公式が理解できたから、その公式を使って問題を解く」のような場合は有効です。

でも、「怒り」のように目に見えないものって、当たり前ですが本当に理解するっていうのは難しいです。というか、無理でしょう。
こういう「頭で理解しにくいもの」はなんとなく頭で理解した気になってやってみて、それでうまくいかないと、「自分には合わない」「この方法って無理なんじゃない」と諦めてしまいがちです。

ですので、アンガーマネジメントに限らず、目に見えないようなもの、心に関するものは、「行動(心)が先、理解(現実)が後」がポイントです。まずはやってみる。最初はうまくいかなくても何度も続けてやってみる、その結果、「そういうことか」と理解が追いつく。この方法で学ぶのがおすすめです。

実際、私もアンガーマネジメントをやるようになって半年ほど経った頃に、職場の仲間から「最近なんだか穏やかになったよね」とか「今だから言えるけど、前はなんかピリピリしてること多かったけど、最近変わったな」と声をかけられるようになりました。
最初はうまくできなかったのですが、継続してやってみて、実際に効果があったなって他の人からの評価でも感じることができました。

↓↓ 鴨頭嘉人さんの関連動画 ↓↓
(ピンポイントで見たい方は、7分くらいからご覧ください)


最後の”「怒った時」にするといい適切な行動がわかる”は、
①と②の結果、怒れてしまった時に、これまでよりも心に余裕がもてるようになるので、怒った勢いに任せて行動して後悔したりすることが減ります
自分が人や出来事に対して怒れてしまった時にも、相手との人間関係を悪くしないで自分の怒りを伝えられる方法がわかったり、建設的な行動がとれるようになります。


結論の部分ですが、
「アンガーマネジメントって効果あるの?」ってところに関しては、「怒らなくなるか?」というと、そんなことはありません。ですが、アンガーマネジメントをやることで得られる大きな3つのメリットがあるってことですね。

正直、私の講座の中でもお伝えしているんですが、アンガーマネジメントは誰でも簡単にできるようになるものじゃないです。特にテクニックの部分なんかは、さっきもお伝えしましたが、最初はできなくても継続して取り組むことが必要です。

でも、自転車の乗り方なんかと同じで、最初は何度も転ぶかもしれませんが、継続して練習していけば、上手に乗れるようになりますし、「まずは自転車にまたがってペダルに足を乗せて・・・」なんていちいち考えなくても自然と乗れるようになります
こんな風に、アンガーマネジメントのテクニックも続けて取り組んでいけば、自然と日常で活かせるようになります

ここまで聞いてもらって、「その、続けるのが難しいんだよ」って方意外と多いんじゃないかなって思います
そんな方のために、このnoteではアンガーマネジメントを継続して取り組んでいく方法ワンポイントで日常で活かせるテクニックを連載していきますので、よろしければフォローしていただいて、ぜひ一緒に続けていってください。

続けるためには、情報に触れ続けるのがやっぱり大きなポイントです。
一回見てまずやってみる、それで上手くいかなかったら、もう一度見てやってみる、すると1回目よりも少しできるようになっていきます。
そうやって繰り返し続けていくと、できることがだんだん増えていきます。

"情報に触れ続ける"という意味でもこのnoteの連載Twitterでの私の発信も利用してみてください。

それではまた!


見てくださってありがとうございました!どんどん発信していきますので、これからも応援して頂けると嬉しいです!