指導者としてのメモ
こんにちは。
このnoteは、これから先、自分が実習指導者や新人指導者となった時に参考にするメモとして残しておく。
前回のnoteから2週間ちょっと。
先日、自分が指導者として関わっていた新人さんが辞めた。
上司から辞める報告を受けた時は驚いたが、自分のやりたいことができる環境へ行くという前向きな退職であったため応援したい気持ちもあった。
快く送り出そうと思っていたのだが、本人からこの件に関して直接言葉を聞くこともなく、私は励ましの言葉をかけられず終わってしまった。そして私はCOVID陽性、自宅療養になってしまったため最終日に立ち会えなかった。感情が整理できなくて色々と悔しくて泣けてきた。
ただ泣くだけでは何も意味はないので、やってきたことと気持ちを整理するためにnoteを残しておこうと思った。
指導者としての姿勢
「伴走者のような関わり」
これは今年の5月に自分のX(旧:Twitter)に書いていた言葉。何に困っているのか、何を思っているのか、理解はどこまで進んでいるのかを一緒に確認し、必要な時に誘導していけるような関わりを目指す。新人教育も作業療法と同じで、教育指導者はOTで新人はクライエント。クライエント中心に考えて、分かりやすい指導を心がける。
患者接遇・作業療法倫理
これは「普段〇〇さんが大切にしていることを伝えてくれれば良いよ」と上司から依頼された内容である。自分が大切にしていることはそもそもどこから得た考えや知識なのか、3月〜5月にかけてこれまで読んできた参考書を読み返し、スライドショーにまとめて、新人さんに伝える機会を頂いた。新人さんにどこまで響いていたかは分からないが、先輩から「就職した時にこういう話が聞きたかった」という言葉をかけてもらった。これは来年度以降ブラッシュアップしながら活用していこうと思う。
〝作業〟を大切にした関わり
私が新人の時に知りたかった本である「作業で語る事例報告」と「12人のクライエントが教えてくれる作業療法をする上で大切なこと」を紹介したところ、担当患者を持っていない時期に読んでいた。反応も良かった。自分の介入に同行してもらう時にはADOCを用いた面接する場面を見学してもらい、紹介した本の内容も交えながら伝えることができた。
新人さんが担当患者を持った際にはADOCを活用して面接もできるようになり、目標を共有するためのシートを画用紙等を用いて作成したり、目の前の対象者のために頑張っていたと思う。
院内の新人向け勉強会として目標設定や広義の意味でのOBPについてもスライドを準備をしていたが、今年は出番なく終わってしまった。また来年。
作業療法の専門性と求められていることのバランス
アイデンティティクライシスに陥りやすい急性期。PTと同じことしかしてないないな・・・という悩みを抱えるかもしれない。この急性期病院という環境でリハビリテーションに求められていることと作業療法士としての専門性を天秤にかけて考える。
詳細は過去にnote記事に残したが、今でもこの考え方は大切にしているし、悩む新人さんにも伝えていきたい内容の1つである。
社会人として
色々分からないことがあって、間違いもあって当然だが、報連相は本当に本当に大事だと感じた。話やすい関係づくりを意識していたが、難しい部分もあっただろうか。新人さんから私の評価をして欲しい。
対象者にとっては1人の作業療法士であり、作業療法部門・リハビリテーション・病院という組織の中の1人であるという責任や自覚というものはどうしたら身に付くのだろうか。
感情的に一方的に指導する人にはなりたくなかったため、新人さんの思いや考えをまず聞いてから、社会人として〝私だったらこうする〟という内容を伝えたが、どうやら遠回しな発言によって響かない部分もあった感触だった。上司に「優しすぎだよ〜〇〇さん、今までプライベートでも変な人に引っかかってきたでしょう〜」と笑われたし、私も笑った。
PNP(Positive-Negative-Positive)法を用いるように意識していたけど、場合によってはもっと分かりやすく端的に伝えることも大切だと学んだ。
最後に
欲を言えば、本人からの報告が欲しかった。言いにくい部分もあったかもしれないが、今後やりたいこと・頑張りたいことについてちゃんと話が聞きたかった。そうしたら「同じ作業療法士として場所は違えど頑張ってほしい」と心から応援できたし、自己中心的かもしれないが、自分の行き場のない気持ちも少しは報われたと思う。
とりあえず自分、お疲れさま。
そろそろ切り替えるよ。
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