根室の街が素敵すぎる、だけど他の人に教えたくない話(道東5)
今回の旅行は、日本最東端の都市、北海道根室市を拠点としている。
市街地のゲストハウスに4泊5日滞在している。
これを話すと、皆に驚かれる。
北海道旅行と言えば、周遊旅行あるいは、札幌中心の移動が主流なのだろう。
そこをあえて、根室中心の旅行にした理由は「道東0」をご覧いただきたい。
思い返せば、根室滞在は正解だった。
素敵な場所すぎて他人に教えたくないほどだ。
しかし、この街を訪れることは容易でない。
我々は、千歳から列車で6時間以上かけて根室にやってきた。
もし空の便を利用しても、中標津空港から1時間半もかかる。
「来れるもんなら来てみろ」と言わんばかりの立地だ。
ただ、ひとたび根室にたどり着けば、絵画のように美しい風景や野生動物を堪能できる。
沖合で海流同士がぶつかる土地柄のせいか、海産物も豊富である。
漁師に生まれたら、その子も漁師になる例もあるという。
しかも、根室にいれば大概のモノは揃う。
実にコンパクトな経済である。
「量より質の旅行」をするのに最適な拠点である。
野付半島(道東4)から帰った夜。
根室市街地は、「かわいらしい港町」そのものだ。
今夜もまたエスカロップとオリエンタルライスを食べに来た。
老舗の洋食屋さん「どりあん」
ここでも「サッポロクラシック」を開ける。
北海道に着いてから毎日見ている。
「どりあん」のエスカロップは、「ニューモンブラン」に比べて、ソースが「ソースの味」をしていた。
そして、なんと言ってもこのオシャレな外観である。
内装も、洋風の骨董品で埋め尽くされ、'67年ころのサイケロックや50年代のジャズが流れていた。
そんな「どりあん」を後にする。
ぬくぬくした屋内に対して、外は寒い。
雪がないため、余計に寒く感じる。
それにしてもアップダウンの多い街である。
続いてお菓子屋さんの「あま太郎」へ
昨日のスーパーに並んでいたのを見て、気になっていた。
今川焼きのようなお菓子を食べた。
が、肝心の写真がこれしかなかった...。
(食べるときだけマスク外してます)
宿に戻って明日の作戦会議に臨む。
同行人のTはリサーチ力が高い。
「いいじゃん!」って場所をリストアップし、情報を収集し、行動へ移していく。
情報収集が苦手で行動が鈍い自分が見習わなければならない点だ。
我々が滞在しているのは、ゲストハウス「ネムロマン」という素敵な宿である。
大人2人、4泊5日、朝食付きで35,000円程度という安さはもちろん、
落ち着いた木目調の客室にジャズが流れ、
シャワーや調理器具などの設備の貸し出し、
そして、そんなお宿のオーナーさんの人柄が素晴らしい。
コーヒーのミルとドリッパーがあった。
Tが作ってくれた。
ここで書ききれなかったこともあまたある。
だけど、あまり言いたくない。
せっかく見つけた穴場が「見つかってしまう」のが怖い気もするのだ。
ただ、冒頭でも述べたが、ここに来るのは簡単ではない。
観光客への媚びもない。
だけど、見せるものは一級品揃い。
「来たい人だけ来て下さいね。来たら良いもの見せますから。」
根室は素敵な街だ。
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