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イカマリネ
2022年4月8日 18:17
3月のある日、まだ寒さの残るお日柄水戸の偕楽園は梅の花で埋め尽くされていた。遠くから眺めても地味、桜のような豪快さはない。黒くて細い木に、ポツ...ポツ...とけれども確かに、静かに小さく、そこに咲いている。ほのかに漂う上品で甘い香り。目も鼻も楽しませてくれる花。梅が冬の終わりを知らせると、やがて桜が春の訪れを教えてくれる。桜は春の風物であり、春を表す記号だ。「花見」