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学歴コンプレックスの正体

高学歴の人が、必ずしも成功していない系の記事が多くあります。
学歴なんてあてにならないと思いたい人が沢山いる証拠です。
このような、学歴コンプレックスを持っている人が沢山いるのはなぜでしょうか。

結論を先に言いますと、学歴コンプレックスの人が一定数いる理由は、小・中学生の時にトップだった優等生にもかかわらず、上位大学に行けない人が沢山いるからです。

なぜ、優秀だったのに、上位大学に行けない人が沢山いるのでしょうか。
例えば小学生の時に、常にクラスで上位だった優等生は全国に何人くらいいるでしょう。 ざっと計算するとこうなります。
(小学校の数)×(クラス数)×3。 最後の×3は、トップは常に1人で固定されてるわけではないので上位3人までをトップとみなすと言う意味です。すると、
(22,000校)×(3クラス)×(3人)=198,000人。約20万人の優等生が存在する事になります。
(厳密に言うと「優秀な人」ではなく、「優秀だと勝手に自覚してしまった人」の人数です)

この人たちは常にクラスのトップ層にいる優等生ですので、当然将来は上位の大学に行けると思ってしまうのです。 ところが上位大学の総入学定員は、20万もありません。 マンモス校でも1大学の入学定員は1万人くらいです。 
上位校と言われる大学は、限られています。
ですので多くの優等生は上位大学には入れないのです。

優等生たちの多くは、中学、高校になるにつれ、学力が落ちているわけでもないのに、相対的な理由で優等生組から脱落するのです。

その結果、自分は優秀なはずなのに、なぜ上位の大学に入れなかったのかという悔しさがコンプレックスになるのです。
もし、元々成績が良くなければ、早いうちに自分は優秀ではないと自覚できるのでこの類の学歴コンプレックスは生じないでしょう。

優等生たちは、例え下位グループの大学にしか入れなくても、小さな社会単位の中ではやはりそこそこ優秀なのです。 だから自分は優秀であるという自覚が抜ける事がなく、コンプレックスはいつまでも解消されないのです。

このモヤモヤを取り除くには、原因と現実を理解して納得する事です。
小・中でクラストップくらいでは、全国レベルでみれば優等生などとは言えないわけです。勿論、そうでない人も一定数居ますが、そういう人たちは単なるトップではなく、ずば抜けてトップなのです。

最後に。これはコンプレックスをディスる記事ではありません。
可視化できる優秀の指標は相対的なのです。そこそこ優秀でも、それより上の人が沢山いればその人は凡人になるわけです。そんな事も理解できない人がコンプレックスを抱くのです。  
・・・この様にして私はコンプレックスを克服しました。

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