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アルコール依存症で亡くなった親友 #24 画像を送るようになってメールが激減した

携帯電話のキャリアメールは
日々メールを使っていると
古いものから消えていくと思ったので
春樹君が旅立ってからすぐに
春樹君とのメールを全部、スクリーンショットで保存しました。
24時間以上かかったけど
古いメールは消えてしまっていて3年分しか残っていなかったから
頑張れば全部保存できる量でした。

メールを保存して
それで何になるのだろうと
虚しさのようなものを感じながらも
保存しておけば思い出になった時に見ることができるから
その時、今は見るのが辛くて、だいぶ時間が経ってから
思い出としてメールを見たいと思ったけど
消えてしまったらどうにもできないから
早く保存したほうがいいと考えてメールを保存しました。


思い出のメールを保存して気づいたこと

非効率で、他にもっといい方法はあるかもしれないけど
スクリーンショットで画像として保存すれば
簡単に確実に残せるから
一つ一つ保存しました。

この方法で保存するにあたって
メールの内容が目に入り、春樹君のことを思い出します。
春樹君は旅立つ半年も前は普通に元気でした。
旅立つ三か月前も元気だったと思います。
気づいたら、どうしたのかな?という雰囲気になっていて
そこからはあまり時間なく旅立ってしまいました。

メールを見て、ちょっと前までは
こんなにメールをして
こんなにたくさん文章を書いていたんだなと思いました。

春樹君はたくさん喋るタイプではないけど
色んなことに興味を持って話に乗ってくれる人でした。
僕は今こんなことにハマっているんだって話すと
おお、いいね、俺はあれとこれとこれがいいな、今度見に行こうか
という流れで話や行動が広がっていきました。

メールには変化があったけど喋ると普通だった

春樹君が旅立つ直前は
あまりメールのやり取りをしなくなっていて
メールが来てもほとんど文字がなくて
どっかから保存した画像をメールの返事としていました。

その前からも、まだ元気だったように見えていた時も
なぜか大量に画像を送ってくるようになって
その時、僕はただ、写真が好きなのかなと思っていた。

今思えば目に見えて具合を悪くするもっと前から
変化があったのかもしれない。

メールをほとんどしなくなっても
電話は頻繁にしていたから
深刻さに気づきませんでした。

喋ると普通でした。
喋ってて、やり取りが成り立たないなど感じることはありませんでした。
元々頭のいい人だった。

わずかな変化を見落としてはいけない

少しずつ何かが変わっていったのだと思いますが
口頭でのやり取りは普通だったので
後になってから考えれば
おかしな節があったのですが
その時僕は全く気づかなかった。

体の不調は思考力にも影響することがあるので
今までとは違う何かを感じた時に
元気に見えても
どうしたのかなと注意深く見ることが必要でした。

その変化は小さく少しずつで、すごく変ではないのです。
健康な普通の人でもやるようなことです。
喋っても普通としか言いようがないくらい普通です。
ましてや元々頭のいい人だったから行動はいつも通り賢いくらいでした。
それでも以前と違う節があったら見逃してはいけない。

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