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教えること。

 先日、職場に、セカンドキャリアのご年配の方が入社してきた。

 社員の人が、その方に業務を教えているのだが、それを端からみている私は、なんだか嫌な気分になってしまっている。

 なぜ嫌な気分になるのかというと、
教えている人が上から目線だからだ。

 たしかに、教えている人は先輩であり、教える立場なのだが、明らかに言い方がキツいのである。

愛のある厳しさではなく、ただキツいだけ。

パワハラまではいかないけれど、あまり敬意は感じられない。ギスギスしている。

まだ、入社して1週間くらいしか経っていないし、教える方もちゃんと教えていないのに、思うように覚えて、期待どおりに動いてくれないと思っているのか、「そんなのも分からないの?」と言わんばかりの荒い口調。

もう、みていて、嫌な気しかしないのだ。

ベテラン風を吹かしているパートさんからの「ちゃんとやってよ」と言わんばかりの冷ややかな視線も、なんだか、こっちまで、嫌な気分になってしまうのである。

そもそも、教えることは、上からものを言うことではないと思うし。

たとえ、仕事を覚えるのが遅かったとしても、上からものを言うのは間違っていると思うし、冷ややかに見るのもなんだか違うと思うのだ。

せっかく、数ある求人の中から、わざわざうちの会社を選び、縁やら経験やらスキルやらがあって採用され、頑張ろうと思って仕事に来ている人を、無下にするなんて、私にはやっぱり理解できない。

私が、同じことをされたら、辞めようか悩むだろう。

もしかしたら、その人も悩んでいるのかもしれない。

と、いい人ぶったことを書いてしまったが、できない(風と言いたいところだが、悲しいことに事実 笑)パートの私には、小さな手助けをそっとするか、見守るくらいしかできないのである。

そう、結局私は何もしていないのだ。

何もしていないくせに、偉そうな私にも、まったく腹が立つ 笑。

たしかに、人になにかを教えるのは難しい。

私も、以前の職場での経験で、教えるのが難しいことは分かっているつもりだ。

うまく教えられなくて、自分に不甲斐なくなったり。
なかなか理解してくれなくて、歯がゆくなったり。

まぁ、正直イライラもした(自分にも相手にも)。

でも、やっぱり、気に入らない人にキツく接したり、出来ない人扱いをするのも間違っている。

なのに、何も言えない。

私がもっと仕事が出来る人だったら、表立って、言えていたのかもしれないが。

悲しいことに、そうではない。

 
 もしかしたら、私は共感ではなく、同情してしまっているのかもしれない。

だとしたら、私が一番、たちが悪いのかもしれない。
正義感ぶった偽善者…。

どうか、ギスギスした空気がなくなりますように。
まさかの他力本願…。 笑。

しかし、正しく教えるとは、いったいどんなのだろうか…。

 

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