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旅の話を聞くと旅をしたくなる。

今まで、何度も書いてきたと思うが。

私は旅が好きだ。
だから、誰かの旅の話を聞くのも好きだし、
旅をする人を見るのも好きだ。

なぜなら旅をしている人は、非日常に生き、自由だからだ。

旅先で、起きたいときに起き、やりたいことをして、みたいもの見て、食べたいものを食べ、寝たいときに寝る。

私は、そんな旅人の楽しそうな、屈託のない笑顔を見るのが好きなのである。

ついでにいうと、私は観光ホテルの朝の雰囲気が大好きだ。

なぜなら、旅を楽しむ人達や、オプショナルツアーに出発する人達のワクワク感が、朝のロビーいっぱいに広がっているからである。

私が、昔、ニュージーランドのホテルで働いていた理由も、そこにある。

非日常の旅を楽しむ人達を迎え入れ、送り出す。
そんな非日常の雰囲気が好きだったのだ。

ついでなので、詳しく書きたいと思う。

そのホテルは南島のクイーンズタウンにあった。

クイーンズタウンは、有名な観光地で、ミルフォードサウンドという有名なフィヨルドに行くツアーや、バンジージャンプ、ジェットボード、ロードオブザリングのロケ地ツアーの発着地となっているし、冬は、近くにあるスキー場にたくさんの人たちがスキーやスノボをしに訪れる、つまり一年中、沢山のツーリストが集まる小さい町だった。

 そして、その町が気に入った私は、そこに住むことに決めたのである。

 
 私が半年間働いたホテルは、有名なワカティプ湖が見え、時には蒸気船の汽笛の音が聞こえてくる、大きなホテルだった。

そして、私は、たまたま見つけた、ホテルのすぐ裏手にあったボロボロのシェアハウスから毎日通い、きれいな風景と旅人達を見ながら、客室を掃除していたのである。

ちなみに、ニュージーランドでは、一般的にチップは不要とされているのだが、外国人の観光客が多かったからか、ほとんどの部屋にチップが置いてあり、私や同僚たちは、それと、ティータイム(食パンとコーヒー)とランチを楽しみに働いていた節もあった。

しかも、アメリカドルを置いてくれる方がなぜか多かったこともあり、帰国時に両替したら、結構な金額になった記憶がある。

そして、あるときは、廊下から、「ガッシャーン」と、すごい物音がして、一緒に働いていた人と慌てて見に行くと、酔ったお客さんが倉庫に迷い込み、立て掛けていた何かを倒していて、「大丈夫?」と聞くと、「大丈夫、ごめんね」と、10NZドルずつだったもらった事もある。

そしてなにより、日本人の観光客の方が、いらないと置いていった、日本の雑誌や本、おかしには、かなりお世話になった記憶がある 笑。

いや、私が今日書きたかったのは、チップのことではなかった(笑)

何が書きたかったかというと、

私は、旅をすることも旅をしている人を見ることも好きだということである。

私が旅をする理由は、日常から離れて、客観的に現実と自分を見つめるためだ。

また、旅をして、素の自分になり、マイナスをリセットするためでもある。

夕日を見て感動したり、人に感謝したり、優しくなったり、素直になるには、私には旅が一番合っているし、手っ取り早いのだ。

だから、私は私の地盤がずれ始めると、それを早く元の位置に戻そうと旅に出ようとするのである。

私は、一人旅のときは、必ずノートとペンを持っていくようにしている。
そして、何も書かずに、ペンを握り、たまにビールを飲みながら、景色を見るのだ。

そして、空白のノートを見つめ、私自身を見つめ直す時間が、私の旅をする理由となるのである。

私が最後に旅をしたのは、去年の5月。
旅行をしたのは、今年の9月。

もうそろそろ、旅に出たくなっている。

どこに行こう。

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