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サイバーエージェントのUI/UXインターンで最優秀賞をもらって考えたこと

サイバーエージェント主催の3日間UIインターン(UI Design Academy)で 『ゲームアプリ制作』をし、最優秀賞を頂きました。なぜ受賞できたのか、反省点、インターンの雰囲気を自分なりに分析して書こうと思います。

私は大学院のデザインコースに通っている修士1年生です。学部時代は主に、プロダクトデザインとサービスデザインを専攻しており、UXデザインに興味はあるけど、なんの分野に行こうかな〜等と考えているうちに、気がつくと就活の時期に入ってました。
そんな中、学校説明会でサイバーエージェントのリクルーターの方からインターンに誘って頂き、参加を決意しました。

インターンの概要

UI DESIGN ACADEMY 12期では、3泊4日の合宿形式で3日間でUIの基礎のインプットからアウトプットまでを行いました。実は、このインターン温泉地で開催され、ゆったりとした旅館に泊まり、3種類もある温泉と豪華な食事を楽しめちゃうインターンなんです。しかも温泉地への往復交通費/滞在費/食費は全て会社側が持ってくれるという夢のような合宿でした。

お題:新しさを一つ取り入れたパズルゲームを制作する
合宿までには約1ヶ月の間に事前課題を2回提出し、社員の方からフィードバックをもらいブラッシュアップをします。3泊4日の合宿では、画面をガシガシ作りこんでいき、3日目にプレゼンを発表し、優勝者が選出されます。

UIDAの感想

事前課題はとにかく大変過ぎた。そして当日は楽しすぎました。
事前課題が出てから2週間くらいはずっとコンセプトアイデアが思いつかず、作っては同期や先輩にアドバイスをもらい、アイデアを壊して作り直す作業を永遠と繰り返すのが辛かったです。同時に、何日もかけて思いついたアイデアを簡単に痛いところをついてくるので原点に立ち返って"本当にユーザーがつかいたくなるのか"、"ユーザーが得られる体験は魅力的か"を徹底的に考えさせられました。
アドバイスをくれる人に恵まれてることに気づかされましたありがとう><

インターン当日は、コンセプトは定まっていたものの、ゲームのコンテンツを全く詰めきれずにいたためちゃんと完成するのか不安でいっぱいでした。特に周りの人たちはグラフィックができる人も多く、初日のプレゼンでほぼ完成したUIを作っていて「3日間でこれ以上ブラッシュアップされたら勝てないじゃん」とただでさえグラフィックが苦手な私は窮地に立たされました。しかし、UIで分からないことは全部メンターさんに質問するぞ!と意気込んで、メンターさんの手が空いたと思えばすぐにすっとんでいき、捕まえてコンテンツの相談からプレゼン資料の作り方まで全て質問しまくりました。同じグループの人とも積極的に意見交換することでブラッシュアップでき、毎日作品が成長していく実感が得られたのが楽しかったです。


事前課題について

事前課題では、

1 ターゲット設定 
2 市場規模 
3 競合調査/分析 
4 競合優位性/ 新規性 
5 マネタイズ
+画面デザインを出来るところまで起こしてくる

を提出するというものでした。

リサーチのためにアプリで上位になっているゲームアプリを片っ端からプレイし、面白さや、操作感を探りました。

私の中で、ゲームはエンタメのど真ん中であり、誰でもエンタメとして遊ぶものという認識であったため、ターゲット設定や独自性を出すのが難しく感じました。また、全く新しいゲームをルールから考えるのは短時間では難しかったので、事前課題では、ターゲットの特異性で新規性を出そうと、マンホール好きをターゲットにしたアプリを提出しました。

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マンホールからマンホールをスライドパズルゲームで土管を繋いでいき、レアマンホールを集めていくパズルゲームです。

社員さんからのフィードバック

・マンホールを集めるという目的に対して、手段が土管パズルというのは飛躍しているかもしれない。
・マンホール好きが何を求めているかもっと深ぼる
・パズル自体を楽しめる工夫をする

インターンで制作したもの

事前課題でフィードバックを受けて、うんうん悩んだ結果、マンホールゲームの出口が見出せず、完全にコンセプトを変えました。

インターンでは最優秀賞が選出されるので、自分が得意とする論理的にユーザーストーリーを組み立てることを活かして、ゲームを通してユーザーの問題解決ができるコンセプトに定めました。ターゲットは気持ちが想像しやすい大学生にし、朝起きられないという大学生の共通の悩みを解決できるゲームにしました。起きない人が絶対に起きちゃう体験(UX)をひたすらアイデアを出して考え、社員さんにフィードバックをもらうのを繰り返し、形にしていきます。

最終提案: 朝起きれない人を絶対に起こすパズルゲーム

新規性:アラーム×ARパズルゲーム

ターゲット:  朝起きられない大学生

概要: 目覚ましと同時にパズルゲームが始まり、解くまで止まらないパズルゲーム

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アラーム設定

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アラーム設定後

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アラーム発動!!!

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ARのバラバラになった3Dの立体が登場

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ある一定方向から見るとキャタクターの形になるため動き回って角度を探す

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ハマった!アラーム停止

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このようにキャラクターの周りをグルグル回ることでパズルを解く

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制作過程

ゲームを遊んでいくうちに徐々に起きていく体験を意識し、理想の形にはできました。

最初は、画面のエフェクトを派手なものにしたり、大きな音を出すことでユーザーを強制的に起こそうとしていたのですが、社員の方に、起こすことにフォーカスするならもっと体を強制的に動かすゲームにした方が良いとフィードバックをもらい、画面だけの操作から枠を超えてアイデアを広げることができました。やっぱり人から意見をもらうと自分の考えもしない方向からアイデアを見直すことができますね!

プレゼンのときには、右側に実際の行動イメージ写真を挿入し、使う未来を共感してもらえる工夫をしました。

優勝するために工夫した点

私はこのインターンは絶対優勝するぞ!という意気込みで参加し、あくまでも勝ちにこだわり、勝てる提案をしようと決めていました。

勝つために工夫したことは2つあります。
一つ目は、自分の強みが活かせる提案をすること
二つ目は、伝え方にこだわることです。

UI/UXを学校で学んだことはなかったのですが、プロダクトデザインを専攻していたため、ユーザー目線に立って体験を考えながらデザインをした経験はありました。逆にグラフィック技術では勝てないと自覚していました。そこで、今回のゲームはユーザー体験を重視していることを前面に押し出し、

・ペルソナ設定
・コンセプト
・ゲームを使用している時のユーザーの感情
・使い終わった後のユーザー行動

を徹底的にロジックで詰めることで一貫性のある納得感のある提案にし、自分の強みを押し出せるフィールドに持っていきました。
インターンは学べる場でもありながら、自分をアピールできる場でもあります。徹底的に強みが出せることを軸に提案を決めてみるといいと思います。

次に、伝え方にこだわることです。どんなにいいものを作っても最終的に人に伝えるのは最終プレゼンの場が勝負です。私は人の体験を考えたことを前面に押し出したかったので、あざといくらいに行動が分かりやすい写真をつけて「私、ここを沢山考えました!!!!」と分かるようにしました。

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また、喋り方には一番注意を払いました。自信なさそうに喋っていると自信なさそうな提案に映って見えるので、プレゼンのときだけは、この提案は世界一素晴らしいという自信を持ってやります。

といっても、このインターンのプレゼン前は勝ちたい気持ちが昂りすぎてしまい、これまでにないほど緊張して震えが止まりませんでした。普段MC仕事やYoutubeを撮っているのにこんなに緊張するなんて思いもしなかったです。

緊張感マックスの中臨んだプレゼンですが、私なりに気をつけたことをまとめます。

・喋り出すときはサクっとはじめる(無駄にマイクチェックとかしない)
・明るい提案は挨拶は明るく
・冒頭では疑問を投げかけて観客に当事者意識をもってもらう
・全員の目を見る
・結論は冒頭で完結に(どういうゲームか、新規性は何か、目的は何か)
・中盤では実際の絵をたくさん使いイメージがしやすく
・最後は使うことでユーザーにどうなってほしいかを語る

です。社員さんにも結論は冒頭に!イメージができる絵をのせる。と教えてもらい実践しました。ユーザーの使う前、使う時、使った後まで考えるとストーリーができてプレゼンもしやすいとおもいます。

最後に
優勝できたのは本当にメンターさんや社員さん、フィードバックをくれたメンバーのおかげです。ありがとうございました

そしてこのnoteを丁寧に書こうと思いすぎて出すべきときから半年すぎて出しました、よく無いですね。。アウトプットは早く!を心がけましょう(自戒

これからはUIUXデザイナーとして働いていきます

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