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優劣、勝ち負け、ランキング

地球を踏んでいると、"普通"はその青みが分からないらしい。マジョリティの歪んだ輪郭を革命家が必死に地図にして指し示しても、当たり前に耳を傾けられない。「多数決に負けたから」という理由で。ドッヂボールかおにごっこかを決められたらもう良いはずだろう、何回手を挙げさすんだ。会ったことも顔を見たことない群衆の多数決に勝つために頑張ることが正しい生き方である、という暗黙の了解が当たり前にまかり通り続ける、この世の異常。人間の正解が無いことが不安なだけだろ。だからでっち上げの正解をつくり、誰もが審判になって出鱈目な勝ち負けで人を傷付ける。万人に当てはまるただ一つの立派な優劣の基準なんてないという現実を、どうして受け入れられないのか。

  テレビをつけたらまた、味覚に順位を付けるための多数決。大人が難しい顔しながらはーいって同時に札あげてる。滑稽。
 死後の世界にも優劣はあるらしい。ハゲにお金を多く払えば地位が高くなるらしい。大滑稽。
 人間の勝ち負けやランキングへの執着は異常だ。それはよくわからないものが不安で無理やりわかりやすくしたいから。みんながみんな、自分は無関係ですよ顔でトチ狂った審判を続ける。出鱈目な正しいが生まれる度、間違いな間違いが生まれ、敗北が下される人間が増えていく。
 ピザの優劣の審判がピザ職人なら顔面の審判は整形外科医だろうし、天国と地獄の統括審判はハゲ。しっちゃかめっちゃかで笑うしかない。

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