ガンホーの決算から考えるパズドラはやはり強い話

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今回見ていくのはガンホー株式会社です、パズドラの会社として有名ですね。

ガンホーに関しては以前にこんな記事を書きました。
ガンホーの決算から考える今後の業績

この記事でしばらくの間パズドラは安定して収益を稼げるはずだ、という予測をしました。

さてこんなニュースがありました。

ガンホーの1~3月、純利益6割減 スマホゲーム不振
2020/6/23 20:30
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが23日に発表した2020年1~3月期の連結決算は、純利益が前年同期比60%減の34億円だった。主力のスマートフォンゲームの利用が落ち込んだ。売上高は43%減の199億円だった。四半期ベースで05年の上場以来最大の減少率となった。売上高の大半を占めるスマホ向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」が9年目を迎え、アクティブユーザー数が徐々に減少。課金収入が振るわなかった。

短期的な事業環境の変化が激しいなどとして通期業績予想は開示していない。

どうやらガンホーは大幅に業績が悪化してしまったようです。
パズドラは、しばらくの間安定して収益を稼げるはずだという話をした身としては肩身が狭いです。

今回は改めて、パズドラはもう稼げないのかについて考えてみようと思います。

売上高は43%減の199.8億円、59.5%減の52.7億円、純利益は59.9%減の34億円となっている事が分かります、大幅な減少ですね。

しかし業績は下げ止まっているようです。
直前の2019年の第4四半期から見ると、売上は6.3億円(3.2%)増、営業利益では24.6億円の増加となっており実は業績は向上している事が分かります。

さらに長期で見てみると(小さすぎて見えないかも)、営業利益52.7億円というのは2017年第4四半期~2018年の第3四半期あたりと同水準である事が分かります。
前年同期比では大幅な減収減益となっていましたが、実はそれは前年同期がかなりの好業績だっただけであって、もう少し長期のスパンで見てみると業績自体は一定の水準を維持できているようです。

ガンホーのメインの収益源であるパズドラですが、アクティブユーザー数も下げ止まりを見せているようで、ここ数年は安定的に利益を出せる強いコンテンツだという事が分かりますね。

現状では大幅な減収減益ながらもパズドラはまだ稼げているということですね。

前回の記事(ガンホーの決算から考える今後の業績)にも書きましたが、個人的にはパズドラは今後もまだ安定的に収益を上げられると考えています。

その理由を改めて書くと、高齢化と長期化が進んだユーザーが多いからです。

長く続いた事によってコアユーザーも同じく歳をとっているはずで、金銭的な余裕も増えていっているはずですので、若い世代がメインユーザーのアプリよりお金も落としやすいでしょう。
さらに、これまでに時間も資金も大量に使っていますので、そういったコアなユーザーが急に離れていくとは考えにくいです。

という事で長く続けていて離脱率が低く、比較的にお金にも余裕のあるユーザーがいると考えられますので、まだしばらくは安定収益があげられると考えています。

という事で、大幅な減収減益ながらも長期で見ると業績は安定している、今後もまだしばらくはコアユーザーが離れなそうということで、パズドラは安定的にまだ稼げると考えます!!

とはいえ、いつまでもパズドラというわけにはいかないのは当然で、新たな収益の柱が必要です。

こちらの資料をご覧ください。

2019年12月期に比べて広告費が減少している事が分かります。

新な収益の柱を得ようと、新規タイトルへ積極的に広告を打っていましたがそれが当たらなかったため、今期は広告が減少しているようです。

どうやらなかなか新規タイトルが当たっていうえに、広告費を積極的にかけるようなタイトルも無いと考えられますね。

そもそもガンホー(パズドラ)やミクシィ(モンスト)などの、スマホアプリの超大ヒットを生んだ企業は会社の規模が大きくなりすぎていてヒットの定義が難しくなっていると考えられます。

会社が小さかった頃であればヒットといえるようなアプリであっても、企業規模からするとヒットとは呼べない小さいものとなってしまうからです。

飽和状態になりつつあるスマホアプリ市場で、以前の黎明期のような大ヒットを飛ばせる可能性は限りなく低くなっていますので、小ヒットの量で勝負したり、他の事業領域に進出するなどの変化が必要かも知れませんね。

これも以前の記事に書きましたが、ガンホーはかなりのキャッシュリッチ企業ですので、その資金力をどんな新規事業に投資していくのかに注目です!!

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