ガンホーの決算から考える今後の業績

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今日見ていくのは、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社です。
パズドラで一気に有名になった会社で、ゲームアプリの提供やスイッチ向けのゲームなどがメインの事業です。

こんなニュースがありました。

ガンホー、2月13日付で発表した自社株買いが終了に…取得株数が上限に達したため 3月1日から18日で155万5000株を約25億円で取得

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、本日(3月19日)、2月13日付で発表した発行済株式の2.6%に相当する180万株・30億円を上限とする自社株買いについて、3月1日から3月18日までの期間に155万5000株を25億626万1800円で取得したことを発表した。

また、この取得によって、自社株買い開始からの累計では180万株を総額29億3486万円で取得したことになり、取得株数が上限に達したため、今回の自社株買いは終了した。

どうやらガンホーは、自社株買いをしていたようです。
今回はそんなガンホーはなぜ自社株買いをしたのかと、今後について考えていきましょう。

まずこちらの資料をご覧ください。

売上は921億円から1013億円へと10.1%増加し、純利益は165億円から181億円へと9.4%増加しています。
増収増益となっていますね。

続いてこちらの資料をご覧ください。

総資産1050億円のうち現預金と売掛金の合計が930億円になる事が分かります。
資産のほぼすべてを現金として持っていることが分かります。
ゲーム開発の企業ですから、固定資産も在庫も持つ必要が無いのですね。

続いてこちらの資料をご覧ください。

全ての負債を合計しても140億円しかないことが分かりますね。
その他が多いので内訳は分かりませんが、この中にはもちろん現金を支払う必要性のない部分もあるはずですからどれだけ多く見積もっても支払いの必要性がある負債は130億円でしょう。

現金は930億円ですから930億円ー130億円=800億円ほどの余剰資金を持っているということです。
大変なキャッシュリッチ企業です、自社株買いをした理由はこれで分かりましたね。

こちらの資料をご覧ください

営業キャッシュフローが236億円ほどのプラスだという事が分かります、前年度も219億円ほどプラスですし、まだまだ毎期キャッシュを稼げていますね。
キャッシュリッチであり毎期しっかりキャッシュを稼げる体質であるという強い企業ですね。

ガンホーの未来!!

ゲームアプリ企業というのは、当たればでかいけどそれが長くは続かない(サイクルが早い)、そして次のあたりが出るか分からない高リスクな業界と見られています。
実際に1度当てた企業でも、次の当たりが出なくてフェードアウトしていった所は多いです。

こちらの資料をご覧ください

サイクルの早いゲームアプリ市場で、パズドラはロングヒットとなっています。
MAU(マンスリーアクティブユーザー)は2018年のパズドラ大感謝祭で回復しその後は下げていますが、2019年の10月以降は下げ止まり増加に転じている事が分かります。

個人的には今後もパズドラはMAUは維持し続ける可能性が高いのではないかと予測しています。

それは、パズドラが長く続いたことによってユーザーの高齢化と長期化が進んだと考えられるからです。

パズドラはユーザー層のデータは公表していませんが、10代の若い層というよりもっと上の年齢層がやっているイメージがありますよね、長く続いた事によってメインのユーザーも同じく歳をとっているはずです。

その層の人たちはある程度金銭的な余裕もありますし、なにより新しいアプリをどんどんやるほどの時間もやる気も無い人が多いので今後も続ける可能性が高くお金もある程度落としてくれる事が予測できます。

さらに、これまでに時間も資金も大量に使ったユーザーがいますのでその層は相当離れづらいと考えられます。
つまり、長期的に利益を生み出し続ける可能性が高いと考えています。

という事でガンホーは今後もしばらくは安定的に利益を生み続けられると予想します!!
さらに、キャッシュリッチでもありますし、新たなヒット作を生み出すまでの時間は十分あります、その間に次のヒット作を出せる可能性は高そうですので成長を続けられる可能性は高いと予測します!!

しかし、市場は飽和しておりスマホアプリ黎明期のパズドラのように独占的な地位を取れる可能性はありません。

なので、VRやARなどを利用した次のデバイスが出てきた時に、その資金力を活かして新しい市場を取る事に期待です。

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