信用創造と不景気のメカニズムから考える価値を生み出す人を評価しようって話

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今日はそういえばスルガ銀行ってどうなったんだっけ?
って事でスルガ銀行の決算について書こうと思っていたのですが、意外と知らない人が多い銀行の重要な役割である、信用創造について突然書きたくなってしまったので信用創造について書いていこうと思います。

スルガ銀行については次回書いてみることにします。

それでは早速ですが、みなさん不思議に思った事は無いでしょうか?

なんで不景気になるのだろう?

私は子供の頃、不景気だというニュースを見てこの疑問が浮かんできました。

だって、例えば100兆円お金を刷ってそれが存在しているのであれば、偏り(格差)が生まれる事はあっても、お金の総量が変わらないのだから不景気になる事は無いはずです。

ですが世の中には好景気と不景気が存在するわけです。

それはどうしてなのでしょうか?

その要因の1つが、銀行の重要な役割の一つである信用創造です。

それでは信用創造とは何なのか見ていきましょう。

例えば私が1億円持っているとしましょう。
そうするとお金の総額はもちろん1億円になりますね。

これを私は銀行に全て預けました、そして銀行は貸出業務をしていますから、このうち1億円を別の人に貸し出したとします。

そうすると、私は1億円、借りた人は1億円持っていますので世の中のお金の総額が2億円に増えましたね。

これが信用創造です。銀行が貸し出しを行うと世の中のお金の総額が増えるんですね。
最近ではお金とは信用だってよく聞くようになりましたが、ずっと昔から信用創造という言葉で存在していたんですね。

そして1億円借りた人が、そのお金で不動産を買ったとしましょうそうすると世の中にある価値の合計は
私:預金1億円
借りた人:不動産1億円
不動産を売った人:1億円
合計は3億円に増えましたね。

今度は不動産を売った人がお金を預金として預けて・・・・って感じでループしていくわけです。
そうすると世の中のお金の総額がどんどん増えていきますね。そうするともちろん物価が上がりますから不動産の価格も上がっていきます。

これが好景気のメカニズムです、刷られたお金以上にどんどん世の中にある価値の総額が増えていくんですね。

では、不景気とは何でしょう、不動産をみんなが作って売ったとしても、いつまでも売れるわけではないですよね、あるポイントで供給が需要を超えてしまうわけです。
そうすると、例えば先ほどの不動産の価値が5千万円に下がってしまうわけです。
こうなると価値の総額は5千万円減りますよね。

さらに銀行は今後お金が返ってくるか心配になりますから、新しい貸し出しをしなくなるので先ほどのループがとまってしまうわけですね。

そうすると不動産の価値は下がっていき、新たな貸し出しが生まれず、既存の貸し出し分は返済されていきますから市場にある価値の総額はどんどん減っていくわけです。

つまりこれが不景気のメカニズムですね。

では、不景気を避けるためにはどうすればいいでしょうか?

それは、新しい価値を生み出すことです。

先ほどの例であれば、不動産以外に仮想通貨が生まれればそちらに投資出来るので、不動産市場が飽和する前に仮想通貨へお金が流れ最初の貸し出しのループが続くわけです。

つまり好景気になるには、パイの中で奪い合いをしていてもあまり意味がないわけです。

今の日本は縮小していくパイの中で奪い合いをしている企業は多いですよね、でもそれは好景気を作るのにはあまり役立たないわけです。

自分が幸せになるためにも、新しい物を否定せず価値を作る人を評価しないといけないよって話ですね。

投資先を選ぶ際には、パイを大きくしている企業かどうか考えてみるといいかもしれません、それが回りまわって好景気につながるかもしれませんよ。

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