東芝が東証1部に復帰する可能性が高い理由を解説

どうもコージです!
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そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

さて、早速ですがこんなニュースがありました。

東芝、東証1部復帰を申請 審査には数カ月か

東証2部の東芝が3日昼、同1部への復帰を東京証券取引所に申請したと発表した。復帰できれば信用力が高まり資金調達しやすくなる。株主から早期復帰を求める声も出たようだ。ただ最短3カ月とされる審査期間は長引きそうだ。過去、不正会計で内部管理体制に問題ある特設注意市場(特注)銘柄になり、1月には子会社の架空取引も発覚。東証側が厳しく審査するためだ。

東芝は債務超過を理由に2017年8月、2部に降格していた。

東証は2月上旬、2部から1部への移行基準を緩和。監査法人の適正意見のある有価証券報告書(有報)が直近5年分必要だったものを2年に短縮した。東芝は19年3月期まで2年分については、適正意見のある有報を提出していた。
ただ、同社は1月に子会社の東芝ITサービス(川崎市)で架空取引が発覚。復帰申請には時間がかかると指摘されていた。

復帰審査は最短3カ月とされる。17年に東証2部から1部へ復帰したシャープは申請から承認まで約5カ月かかった。東芝の場合は「審査期間が長引きそう」(市場関係者)との見方が出ている。東証は基準緩和と同時に、特注銘柄に指定された企業が1部への移行申請をした場合、内部管理体制の改善状況を改めて検証するとしたためだ。

どうやら、東芝は東証1部復帰のための申請を行ったようです、今回は東芝の1部復帰が認められるのかについて考えていきましょう。

以前東芝の粉飾決算後の2部降格等を書いた記事がありますので、よろしければそちらもどうぞ。
東芝の決算にみる粉飾決算その後

まず2部降格後の流れを振り返ってみましょう。

そもそも2部降格から1部復帰には最短で5年かかるというルールだった事から、2017年に2部降格をした東芝の1部復帰は大分先になるだろう考えられていました。
しかしそれを2020年2月に最短2年で済むように東証がルール改正をしたことで、東芝に1部昇格の可能性が出てきます。
しかしこれは東芝のためのルールではないかと賛否を呼びました。

ルール変更によって1部復帰が確実視されたいましたが、子会社である東芝ITで循環取引が発覚してしまった事で管理体制の問題が指摘されたり、企業風土が粉飾決算をしていたころから変わっていないんじゃないかと批判を受け(東芝ITとネットワンシステムズの循環取引について書いた記事)その影響で1部復帰は遅れるのではないかと予想されていました。

さらに新型コロナの影響で相場は荒れ、IPO申請の取り消しなども相次いでいましたし東芝の1部復帰については言及されてすらいないといった状況だったわけです。

しかしそんな中で東芝は1部復帰の申請を行ったんですね。

東芝が1部復帰する可能性が高い理由!!

個人的には東芝の1部復帰は承認される可能性が高いだろうと考えています。
その理由はいたって単純です。

時価総額が大きいから!!

アホみたいですがこれが理由です、ではなぜ時価総額が大きいと1部復帰が承認されるのでしょうか?

2020年4月3日時点の東証2部に上場している494社を合計した時価総額は、5兆4055億円となっています。

一方東芝の時価総額は1兆1143億円となっています。

つまり494分の1の企業が、東証2部の時価総額の約20.6%・5分の1もを占めてしまっているという事です。

つまり東芝の株価の変動が、東証2部の指数に与える影響が大きくなりすぎて、もはや指数が成り立たない状況になってしまっているという事です。

これは、投資家に向ける情報として有用性を損なっている状態なので東証はこれを嫌がっている可能性が非常に高いです。(指数を組み入れた投資がしにくくなります)

という事で、東証2部では受け入れられない程の時価総額だからこそ、東芝の1部復帰が承認されることを予想します!!

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