セブン&アイHDの決算にみる未来と増税の影響

どうもコージです!
私は、毎日決算書を読んで企業の未来を妄想しています。
そんな私が決算書の中で面白かったポイント、未来への妄想ポイントを説明しています。

今日見ていくのはセブン&アイ・ホールディングス株式会社です。
国内外でのセブンイレブン、イトーヨーカ堂、そごうや西武、デニーズなど幅広く活躍している企業ですね。

さて、こんなニュースがありました

セブン&アイ・ホールディングスは9日、2019年3~11月期の連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業利益が前年同期比4.9%増の3190億8500万円と、3~11月期として7年連続で最高益を更新。コンビニエンスストア事業の好調が主因だ。時短営業店舗の導入による影響は見られなかったという。
 主力の国内コンビニ事業は、利益率の高い店内調理の揚げ物などの売り上げが伸び、業績をけん引。夏場の天候不順や消費税増税後の反動減で売り上げが落ち込んだイトーヨーカ堂とそごう・西武の不振を補った。

セブン&アイHDが最高益を更新したというニュースですね。

続いてこちらの資料をご覧ください

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実は最高益は更新したわけですが減収となっていることが分かります。

それでも最高益を更新できたのは、販管費の減少が大きな要因です。
具体的には不採算店舗の撤退や、人件費の削減、広告宣伝費の削減などです。

今までは、店舗を増やして拡大路線で進んできましたが、コンビニ市場の飽和、オーナーの労働環境の劣悪さがニュースになり表面化、スーパーマーケット市場の衰退、百貨店離れなど悪いニュースが出てきた中で、拡大路線から舵を切った、大きな転換点を迎えたといえる決算だと思います。

セブン&アイの未来予測!!

今後の業績向上のポイントは、売り上げが頭打ちの中で、高収益体質への改革が進むかですね。

また海外事業においてはアジア圏での大型のM&Aを予測します。

今後は、今までのイケイケドンドン戦略とは方向性を変えていく事になると思いますでその変化に社員さんがついていけない可能性が高いのではないかなと思っています。

よって高収益体質への構造改革は、あまり進まず時間がかかるのではないでしょうか?
ですので、業績停滞の打開策として、成長率の高いアジア圏でM&Aを行いそちらでイケイケドンドンの拡大路線を進めていくのではないかというわけです。

ここからが本題です!!

実は今日セブンイレブンを紹介した理由は面白い資料があったからです。

それは消費増税の影響がよくわかるこちらの資料です

画像2

これは前年同期比の売上の資料なのですが、そごう・西武だけが大きく上昇、イトーヨーカ堂も増税前と増税後でそれなりの影響がみて取れます。

セブンイレブンやデニーズは、たばこ増税や販促の影響を除くとそこまで変化がなさそうですね。

やはり比較的に高級品を扱うそごう・西武が圧倒的な駆け込み需要があるというのは予測できることですが、こうして前年比150%という数字を見ると改めて面白いですね。

それにしても、本当に駆け込み需要だっていうのも面白いです。
増税は前々から決まっていたのにギリギリまで売上増えてないですからね。

何か期間限定のキャンペーンをする時には、期間を伸ばしてもあまり意味無いかもしれませんよ。
ギリギリまで人は動かないようです。

また、ヨーカドーは大規模事業者ですからキャッシュレス還元の対象外となっています。
それが増税後の売上に影響しているのでしょうか?

だとすると、ヨーカドーと類似業態でキャッシュレス還元事業者の売上が増えている可能性がありますね。

その辺の資料はいいものが発見できなかったのですが、何か見つけたら加筆しておこうと思います。

色々な資料が見れるので決算を読むのは楽しいですよ!!

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