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今、うつ状態の自分へ②

さて。

昨日の文章を読んで、体調はどうでしたか?

まだ布団から出れませんか?まあ、もうそれは仕方のないことだと思います。

とにかく躁鬱について考えるのをやめてください。やっぱり考えてますか?Googleで『躁鬱 治し方』とか検索しちゃってますか?『躁鬱 苦しい』とか『うつ 抜け出し方』とか。残念ながらググっても、そこに答えはありません。心療内科の先生が書いたわかりやすい症状の説明とかが検索でヒットすると思いますが、うつ状態の今の君にはその内容は頭に入らないはずです。それはうつ状態から抜けた心が凪いでいる状態の時に読んでください。そっちの方が理解できるはずです。今、布団の中で横になりながら読んでも、「そんなこと言っても・・・」「いや、理屈は理解できるけど・・・」と思って、余計に症状を悪化させるだけです。即刻検索をやめてください。そしてできるだけ寝てください。食事をしてください。なぜか飯を食っている自分が恥ずかしいと思うかもしれません。しかし、とにかく飯を食ってください。仕事のことは考えなくていいし、お金のことも考えないようにしてください。少しでもそれらが頭の中に過ぎると、君はすぐさま貧困妄想に陥ります。それはうつの症状なのです。

今、見るべきは、神田橋語録と坂口恭平さんの『躁鬱大学』です。このふたつが効きます。神田橋語録はPDFでスマホの中に保存しています。思い出してください。坂口恭平の『躁鬱大学』は本棚にありますが、うつ状態の時は音声版の方がすっと入って来るので、文字が頭に入らない時はそっちを聞いてください。体がずいぶんとマシになるはずです。

念のためURLを貼っておきます。

神田橋語録

http://hatakoshi-mhc.jp/kandabasi_goroku.pdf

そして問題の君の日課ですが。主に毎朝の絵の制作、文章の執筆、などなど。それはなるべく、実行してください。創作しない方が、きっと辛くなるはずです。頭の中が言葉でいっぱいになって、ぐるぐるしてきて、その言葉の渦に飲み込まれる感覚に襲われるはずです。だから、うつ状態で辛いと思いますが、できるだけ創作をしましょう。絵を描いている途中でも、「ああ!俺はなんてダメな絵を描くんだ!」と破り捨てたくなるでしょうが、我慢してください。「ああ、なんてめちゃくちゃな文章なんだ!」とすべてのデータを消したくなるでしょうが、我慢してください。それも君の妄想で、そもそも僕は大したことないのです。それを思い出してください。きっと今の君は、自分が「才能あふれる」ような人間なのに、「ただ布団に横になっている人」に成り果てているという現実に耐えられなくなっている。それがうつの遠因でもあるのですが、自分は大したことない人間で、そして、そもそも人間は大したことのない存在なのだ、という根本をどうか思い出してください。きっとパステルの画材を準備するのも、パソコンを開くのも、きっと苦痛でしょううが、とにかく何か創作してください。毎朝の日課はなるべく崩さないようにしてください。今、君が作ったものが、今の凪の状態の僕に何か気づきを与えます。うつの時に創作したものは、不思議と、うつではないときの僕に何か救いを与えているような気がしてならないのです。未来の僕のために創作してください。

うつはきっと晴れます。おそらく、最近の傾向からして、二、三日の辛抱だと思います。それを抜けたら、きっと、気分は良くなります。

どうか、とにかく検索をしないで。創作を続けてください。

時間です。またいつか君に向けた文章を書こうと思います。

今日のパステル画①『ピエリ守山から#2 夕焼け』
今日のパステル画②『アジ釣りをする義父』

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