消極的起業のススメ 〜別にビジョンがなくても起業しちゃってもいいじゃん〜
前回の投稿から3ヶ月も経ってしまいました。
お久しぶりです。カラムーチョ伊地知です。
はい。
10月に更新したnoteで、僕が開業し、個人事業主になった件について書きました。
お読みいただいた皆様。ありがとうございます。
開業から4ヶ月ほど経過した2021年1月現在も、なんとか個人事業主でやって行っています。
えーと。振り返りますと、
僕が個人事業主(フリーランス)になった経緯は、病気になったからでして。
個人事業主という生き方は、病気との付き合い方に四苦八苦しつつ、どうにかこうにか掠め取った道みたいなもので、積極的に自分で選び取ったワケではないんですね(語弊を恐れず言うなら)
これを僕は「消極的起業」と勝手に自分の中でネーミングを付けて、特に表には出さずに「消極的起業」に向けて、ひっそりとひっそりと動いてきたわけなんです。
逆に。
僕のように「消去法的に選び取った起業」ではない起業については「積極的起業」と名付けました(勝手に)
んじゃあ、「消極的起業」とはなんぞやと。
「勝手に造語を作りやがって。ただの言葉遊びじゃないのか!このエセ編集者め!」
おおう。そんな声が聞こえてくるようです。
そこで今回から、『消極的起業のススメ』と題しまして、消極的起業についてちょっと言語化してみようと思います。
ご興味ある方はご一読ください。
積極的起業・消極的起業を比較してみよう
世間は起業ブームですよね。
起業家はもちろん、学生さん、会社員、主婦の方まで起業している方がたくさんいらっしゃいます。
その起業家の方々のほとんどが、おそらく何かしらのビジョンを持って起業していると思うんです。
いわばビジョン型で人生を生きている方々。
ビジョンの実現のために、起業をする。
ビジョン型で起業をした方々ですよね。
それに反して、「消極的起業」はいわば価値観先行型の起業です。
僕が「適応障害」という病気になった理由は、いわば自分のスキルと会社の未来についてのビジョンが相違してしまい、メンタル的に病気になってしまった。
いわば会社と自分の価値観のすれ違いが原因だったわけですね。
僕はメンタル的にかなりヤラレてました。「いやあ、これはもう会社員は無理かもなあ・・・」とも思ってました。正直。メンタルがヘロヘロだったもんで。どこかに属して組織的に人と関わり合いながら仕事をすることに、恐怖心を抱くほど、メンタルをやられていました(今はだいぶ回復しました)
それくらい、僕のメンタルはいわばアメーバ状態だったわけです。
そこで、会社員じゃなくても生活できる方法。
病気と向き合いながら、仕事をしていける方法。
自分の価値観を崩さず、生きていける方法。
それを模索した結果行き着いたのが「消極的起業」だったわけです。
ラクに生きてみよう
「楽に生きる」は比較的近年、提唱され始めた生き方ですよね。
バブルが弾けて、失われた30年を経た揺り戻しから生まれた価値観だと僕は(またもや勝手に)思っているんですが、楽(らく)の意味を辞書で引くと、こんな検索結果が出てきます。
[名・形動]
1 心身に苦痛などがなく、快く安らかなこと。また、そのさま。「気が―になる」「―な姿勢」「どうぞお―に」
2 生計が豊かなこと。また、そのさま。「不動産収入で―な暮らしをする」
3 たやすいこと。簡単なこと。また、そのさま。「―な計算問題」「―に勝てる相手」(goo辞書より)
どうでしょう。
「もう働きたくねえ〜。何もしないでも勝手に毎月100万円振り込まれないかな」
みたいな気持ちは確実に2ですよね。僕も毎月100万円欲しいです。
と、まあ、「楽に生きる」と一言にまとめても、その意味合いは千差万別なワケで。
僕も毎月100万円欲しいんですけども、それは残念ながら土台無理な話ですよね。リーマンショック以降、銀行金利が0.01%を「当たり前のこと」として生きてきた2010年代の新社会人組としては、不労所得なんて夢のまた夢ですよね。
なので、僕は1の意味に近い「ラクに生きる」ために、消極的起業を選んだんです。
「ラクに生きる」とはつまり、「楽な仕事を選ぶ」とか「楽に生活する」という意味ではなく、端的に
「思い煩うことなく愉しく生きよ(by江國香織)」
ということで。
見てください。今回のメイン画像に選んだ写真を。いったい、誰ですかね。これ。
まあ、現実には、こんな風に南の島で開放感いっぱいに毎日を過ごすなんて、それこそ全人類が抱く野望なわけですが、消極的起業が人生の選択肢に入ることによって、(少しは)気持ちをこの写真に近づけることができるんじゃないかと思うんです。
つまり、僕のように、環境が合わなくなってしまった会社員、例えば家庭内でモラハラを受けている主婦の方などが、思い煩うことなく愉しく生きるために、心の逃げ場のスペースを確保するために、逃げ道を作るのに必要な収入源を得るために、自ら「消極的な」起業を選びとってもいいんじゃないか、と。
別にビジョンがないまま起業しちゃってもいいんだな、って僕自身が思ったんです。
そんな今抱えている生きづらさから「別のルート」を選び取るための選択肢。
それを消極的起業と定義づけてみました。
いかがでしょう。
伝わってますかね?これ。
さて。次回は、
「じゃあ、消極的起業ってどうすればいいの?」
という方のために、僕が実践してみてわかったことをまとめてみたいと思います。
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