飯塚直輝(世界一周中の英語教師)

12年間勤めた英語教員を辞め、風に吹かれるように世界を周り始めましたが、気がついたら各…

飯塚直輝(世界一周中の英語教師)

12年間勤めた英語教員を辞め、風に吹かれるように世界を周り始めましたが、気がついたら各国の学校に行き授業をやることになりました。

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レバノンに住むシリア人の子どもたちに授業をしてきた

レバノンに住むシリア人の子どもたち 彼らに英語を2ヶ月教える機会がありました。この2ヶ月は僕が世界を回る中でも最も苦しく、でも充実した2ヶ月でした。この記事では、レバノンの現状、働き始めた時の学校の様子から2ヶ月後の変化、そして僕が行った英語の授業について書いていきます。レバノンの状況を説明しないと、「レバノンに住むシリア人にとって学びとは何か」という話が薄っぺらいものになってしまいますので、少し長くなりますがお付き合いください。 「1. レバノンの現状」では、現在のレバ

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    • ダメな人生なんてない 〜ケニアの学校 コイノニアを訪問して〜

      この言葉は、僕のアフリカの旅で最初に訪れたKoinonia Education Centre(以下、「コイノニア」)のモットー。コイノニアは市橋隆雄さん、さらさんご夫妻が設立した教育施設で、お二人は約40年前からケニアのスラムの子どもたちがより良い人生を送れるように教育支援を続けています。 僕にとっては、2019年3月に2週間滞在し、授業をさせていただいた思い出深い場所です。厳しい環境下で生きる子どもたちやその保護者たちに、日本から遠く離れた地で教育支援や自立支援をしている

      • 「今日、授業やりたくないな」と思ったあなたに 第2回 どんな教師で「あるべきか」ではなく、どんな教師で「ありたいか」に正直になる 

        以下の記事はアルク『英語の先生応援メールマガジン』に掲載させていただいたものです。英語の先生向けの記事ですが、アルクさんのご厚意で、僕のnote.でお読みいただくことができるようになりました。英語の先生はぜひ以下のURLからメールマガジンに登録をしてみてください。 https://alc-nds.com/k-alc-magazine/2024/03/2403/ 戦争の緊張状態の中、レバノンへ! 僕がレバノンに到着したのは、2023年10月末。つい2週間前にハマスがイスラ

        • 飯塚直輝が主催する「大人向け」のスタディーツアー

          これは、飯塚直輝が主催するスタディーツアーについて、興味を持ってくださった大人の方のための記事です。個別での問い合わせを多くいただいておりますので、僕が主催するスタディーツアーについての情報をここでまとめます。現在、確定している行き先のみ記載しているので、今後まだ行き先が増えることもありますし、世界情勢を踏まえて一時的に休止することもあります。金額や日程の詳細は、説明会でお伝えします。 なお、子ども向けのツアーはこちらの記事をご覧ください。 大人向けスタディーツアーの特徴

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          飯塚直輝が主催する「子ども向け」のスタディーツアー

          これは、飯塚直輝が主催するスタディーツアーについて、興味を持ってくださった保護者・子ども向けの記事です。個別での問い合わせを多くいただいておりますので、僕が主催するスタディーツアーについての情報をここでまとめます。現在、確定している行き先のみ記載しているので、今後まだ行き先が増えることもありますし、世界情勢を踏まえて一時的に休止することもあります。金額や日程の詳細は、説明会でお伝えします。 なお、大人向けのツアーはこちらの記事をご覧ください。 子ども向けスタディーツアーの

          飯塚直輝が主催する「子ども向け」のスタディーツアー

          「今日、授業やりたくないな」と思ったあなたに 第1回 優れた教材や授業があることの幻想 

          以下の記事はアルク『英語の先生応援メールマガジン』に掲載させていただいたものです。英語の先生向けの記事ですが、アルクさんのご厚意で、僕のnote.でお読みいただくことができるようになりました。英語の先生はぜひ以下のURLからメールマガジンに登録をしてみてください。 https://alc-nds.com/k-alc-magazine/2024/03/2403/ みなさん、こんにちは。元中高一貫校の英語教師で、現在は世界を旅しながら学校や孤児院を訪問し、英語や日本語の授業を

          「今日、授業やりたくないな」と思ったあなたに 第1回 優れた教材や授業があることの幻想 

          2024年夏に会えた300名以上の方、ありがとう!

          夏のお話会、12ヶ所全て終えました!やり切った〜。この夏、バングラツアーや御殿場ツアーが中止になり、落ち込むこともありましたが、お話会で延べ300名以上の方にお会いでき、皆さんとお会いして元気をもらい、素晴らしい夏になりました。 この夏、初挑戦した、中高大生の哲学対話教室がとっても素敵な空間になりました。彼らの普段のコミュニティーではなかなか話せない「深い」トピックを時間をかけてじっくり話したり、普段思っているけれどなかなか言い出せなかったことを投げかけてみたりして、刺激的

          2024年夏に会えた300名以上の方、ありがとう!

          他人軸で生きる子どもたち 中高大生哲学対話教室

          この夏に中高大生向けの哲学対話教室を行いました。東京と神奈川の2ヶ所で行い、14歳から20歳までの延べ24名が参加してくれました。対話内容は転々と変わっていくこともあれば、一つのことをじっくり話すこともありました。 先日の神奈川回は「褒められることは嬉しいか」「自分軸で生きること、他者軸で生きること」についてじっくり話しましたが、僕を含めて14人中12人が他人軸で生きている、と。 中には「人生の転機があり、他者軸で生きることから自分軸で生きることに変わった」という子もいて

          他人軸で生きる子どもたち 中高大生哲学対話教室

          「あなたたちはもう私たちの家族です」

          日本の子どもたち6人を連れて行ったバリ島スタディーツアーの最終日、施設長から参加者の子たちへ届けられた言葉。この言葉がすごく嬉しくて、嬉しくて、帰国から10日間ほど経つのに、旅の余韻に浸っています。 1年ぶりの再会に涙 今回お世話になったバリ島の施設は、僕が昨年訪問させていただいた場所。ここで過ごした3週間は、とてもシンプルなものでした。ゆったりとした時間の中で現地の子どもたちと共に食事をとり、遊び、学ぶ。子どもたちが僕を特別視せずに一人の家族として受け入れてくれたような

          「あなたたちはもう私たちの家族です」

          今じぶんにあるものを愛おしむ〜イタリアのある家庭でのホームステイから学んだこと〜

          イタリアBornoでのホームステイ15日間を終えました。今まで他の場所でもホームステイをしましたが、今回が最長。素敵なご夫婦に、3人の子どもたち、そして僕が到着して2日後に車に轢かれてしまった犬との7人での生活が素晴らしかったので、みなさんに共有します。 僕が最初にホームステイをさせてもらった南イタリアとは異なり、Bornoという地域は酪農が盛んでバターやチーズが美味しい。そのため、パスタは茹でたパスタをボウルに入れてバターとチーズのソースで合えるだけといったシンプルなもの

          今じぶんにあるものを愛おしむ〜イタリアのある家庭でのホームステイから学んだこと〜

          飯塚直輝の夏のお話会について(2024年)

          皆さん、2024年夏のお話会の日程が決定いたしました。多くの方からお声がけいただき感謝いたします。時間と場所が合えば、ぜひ夏に会いにきてください!以下にお話会のテーマや時間、そして申し込み方法を書きました。 ※申し込みお話会の中では、学校や団体向けのお話会を企画していただいたものもあります。そちらは申し込みはできません。一般で申し込み可能なものには⭐︎をつけておきます。 2024年夏のお話会一覧7月12日(金)お話会@世田谷区 お話会テーマ:君が君らしく生きられる場所〜

          飯塚直輝の夏のお話会について(2024年)

          夏、帰国!お話会やりませんか?

          7月10日に帰国することになりました。そこから鎌学の野球の応援に行ったり、スタツアをやったりするのですが、9月2日まで日本に滞在する予定です。皆さん、この機会にぜひお会いしましょう!! 昨年もそうですが、せっかくならば世界一周の経験を、直接みなさんに共有させていただきたいと思い、お話会を企画してくれる人を募集します。講演費はいただきません。もし参加費を取る場合は、昨年同様、僕がお世話になった(これからなる)団体に寄付させていただきます。場所は、東京・神奈川・静岡であれば交通

          夏、帰国!お話会やりませんか?

          カオハガン島ツアーで子どもたちが撮った写真(2024年カオハガン島ツアー)

          カオハガン島のスタツアでは、子どもたちのスマホを回収して、スマホなし生活を送ってもらった。「写真を撮りたい」という子には、使い捨てカメラの「写るんです」をオススメして、何人かは24枚しか撮れないし、現像してみないとどんな写真になっているかわからない未知のおもちゃをワクワクしながら使っていた。 そんで、撮れた写真がこんな感じ。エモすぎ、美しすぎ、センス良すぎ。写るんですってこんな素敵な写真撮れるんすか?これからも子どもたちには写るんですを持たせよう。 ちなみに最後の一枚はカ

          カオハガン島ツアーで子どもたちが撮った写真(2024年カオハガン島ツアー)

          「カオハガン島に住みたい」(2024年カオハガン島ツアー)

          ※2024年4月2日に投稿した僕のSNSの記事を転載しています カオハガン島ツアーも最終日。毎日の朝陽や夕陽、星空、美味しいご飯、そして幸せそうな人々とお別れしなければいけないと悲しくなります。島滞在の4日間はあっという間でしたが、この中での子どもたちの変化は大きかったように思えます。 「〜すべき」から解放された子どもたちは最初、日本の生活の中では時間がなくてできなかったことを、時間を贅沢に使いながらしていたようでした。ぼーっとしたり、二度寝したり、海を飽きるまで眺めてい

          「カオハガン島に住みたい」(2024年カオハガン島ツアー)

          感じるままに、思うままに (2024年カオハガン島ツアー)

          ※2024年3月末に公開した僕のSNS記事の転載です カオハガン島ツアーの特徴は、島の中では自分の思うままに過ごしていいこと。子どもたちは最初こそは不安だから一緒に行動をしたがるものの、時間が経つと、それぞれがやりたいこと、やりたくないことを心の中で感じながら、思い思いの時間を過ごす。絵を描く子、ハンモックに揺られたい子、バスケを島民とやる子、海洋生物を観察しまくる子。何をしてもいいし、何もしない自由もある。 それはこの島に住む人々と同じ。暑さのせいか日中は何もせずに寝て

          感じるままに、思うままに (2024年カオハガン島ツアー)

          カオハガン島ツアー2024始まりました

          ※2024年3月31日の僕のSNSの記事からの転載です フィリピンのカオハガン島ツアー。今年は中学2年生から高校2年生までの6名が参加してくれてました。 今回の旅が楽しみすぎて昨日よく寝れなかったひまり、昨年の夏にバングラツアーに行ったので余裕の真太、出発前日から興奮してグループLINEにメッセージしまくっていた暸と彼のお母さん。 子どもたちが飛行機の中で嬉しそうにカオハガン島やフィリピンの話をするのを聞いて、この旅を本当に楽しみにしていてくれたんだと嬉しくなる。と同時

          カオハガン島ツアー2024始まりました