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フッ、と風が通る。


フッ、と風が通る。

部屋の中では
到底感じれない、生きた風が通る。


夏も真ん中。

蝉の声と共に
首に暑さがまとわりつく。

こんな日には
冷えたほうじ茶でも飲みながら

好きな映画を見るのもいいが


暑さに思い切って飛び込んでみるのも


ひとつ“あり“であろう。



趣味、というのはなんとも
良いものである。


もちろんクーラーも扇風機もない


木々に囲まれた
広場で15分で建てられる
秘密基地を建てていく。


ここ数年で溢れたのは好奇心ではなく
需要の高い動画たち。


どこの誰かもわからない人たちの
動画で溢れた日の丸に

飽き飽きしながら
乗っかってしまう自分に

心底落胆する。


何かしたい、、!

何もしてない、、、。


そんな“画面の奴隷“よ、

今立ち上がれ。


何にも決めずに
飛び出して、

本能赴くまま、好奇心に
身を任せて動いてみるのである。



“楽しそう“の先に“楽しい“がある。


“なんとなく“の先には“昼寝“がある。


まだ身長が160センチにも満たなかった
あの頃、

僕たちの動力源は“好奇心“であったのに


いつの間にやら惰性になった。

不覚。不覚である。


何にもすることないから
動画を見る。


そんな惰性から今、抜け出す時である。


今日はこの何もない広場に
自分の秘密基地を建て


好きなものを食べ、


好きな音楽を聴いて

夕方には帰路に着く。


あぁ、なんと良い休日だろうか。


これが人間である。

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