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菅首相「アジアの民主主義」発言の深淵なる問題

菅首相は昨日、「アジアの価値観と民主主義」シンポジウムにて、次のように発言しました。

「古来、アジアでは多様な価値観が育まれてきました。仏教・ヒンドゥー教の慈悲、儒教の仁、イスラム教の寛容、さらには日本における和の精神。これらには共通する、多様性や寛容性を養い、尊重する考え方があります。アジアにおける民主主義は、こうした精神的伝統の上に深く広く根付き、そして発展してまいりました。」

私はこの文面をみた瞬間、これは相当まずい、と思いました。

これが菅首相の「アジアの民主主義」認識なのか、官僚か誰かの書いたスピーチに過ぎないのか、そのあたりはわかりませんが、菅氏が日本の首相として、公式の場でこうした認識を披露した問題は大きいと思います。

どこがまずいかというと、

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