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慶應大学廣瀬教授の「研究は戦争を止められないのか」という文章への違和感

慶応義塾大学・総合政策学部の廣瀬陽子教授が大学公式サイトで公開した「研究は戦争を止められないのか」という文章を読みました。

ハフポストによると、廣瀬教授という方は「テレビ番組にコメンテーターとして連日のように出演している」そうです。

私がこの方について記憶しているのは、昨年、イスラム過激派テロ組織タリバンがアフガニスタンを制圧した後に、NHK日曜討論に出演し、カーブル空港で発生したイスラム国によるテロについて「想定外」と述べ、大国はアフガニスタンの「国民の心に寄り添って、生活をよくしていく、そうしないと介入というのは成功しない」と発言したことです。

私はひじょーーーーーーーーーーーーに驚きました。私のように中東をやっている人間は、あのタイミングでのイスラム国テロは「いつどこで起こっても不思議はない」と認識していました。少なくとも私はそうだった。

ところがこの方はアフガニスタンや中東について研究しているわけではないのに、「想定外」という言葉を簡単に使う。国際政治学者、大学教授という肩書きを持つ人が、NHKという公共放送で堂々と

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