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サイボウズ青野氏の夫婦別姓推進論に対する不信

ドワンゴの夏野剛社長とサイボウズの青野慶久社長が共同代表となり、「選択的夫婦別姓の早期実現を求めるビジネスリーダー有志の会」なるものを発足させたそうです。

朝日新聞の記事には次のようにあります。

有志の会は設立にあたり「性別によらず能力を発揮し、自分らしく働けるダイバーシティー(多様性)に富んだ社会を実現するために、選択的夫婦別姓制度の法制化に賛同します」と声明を出した。

え。

私の頭が悪すぎるせいか、ここに書かれている「目的」と「手段」の間に論理的関連性を全く見出すことができません。

もしや何かの間違いかと思い、署名を集めているというnoteのページを確認したのですが、やはり同じ「声明」が書かれています。

彼らの主張はこうです。

1)夫婦同姓を義務付ける国は世界で日本だけ 2)96%女性が改姓をしている→望まない改姓は人権問題  3)ビジネスの現場に旧姓の通称使用を義務付けたとしても、人事・経理・総務・法務などで、確認作業の煩雑さや業務負荷が生じている 4)「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は156カ国中120位と、依然先進国の中で最低水準

日本は夫婦同姓であるがゆえにこれら4つの問題が生じており、これら4つの問題ゆえに、「性別によらず能力を発揮し、自分らしく働けるダイバーシティ(多様性)に富んだ社会」が実現されていない、だから選択制夫婦別姓を導入する必要がある。

うーん。どう考えても論理的関係性は見出せません。

単に夫婦別姓導入を推進するために、なんとなくそれっぽい言葉を並べてみました、という印象を受けるだけです。

論の全体がチグハグすぎて、分析するにも値しないのですが、大前提としておかしいのは、夫婦別姓が導入されたからといって、なぜこれまで能力を発揮できなかった人が急に能力を発揮できるようになり、これまで自分らしく働けなかった人が急に自分らしく働けるようになるのか、という問題です。

そんなわけありません→終了、です。

私はサイボウズという企業も青野氏という人も存じ上げませんが、Twitterアカウントをお持ちでしたのでのぞいてみたところ、次のようなツイートをしておられました。

あれ?このお方、「ビジネスリーダー」でらっしゃいますよね?ということは、

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