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飯山陽のメディアが伝えない本当の世界

月4回以上発行(現状、実質的にほぼ毎日更新)の月額購読マガジン。現実を著しく歪めて伝えるメディアに騙されない力を身につけたいと思う方のために、世界で本当に起こっていることは何かに… もっと読む
中東やイスラム関連の最新情勢の分析に加え、多様性、ジェンダー、フェミニズム、環境、差別、移民など大… もっと詳しく
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2021年12月の記事一覧

紅白歌合戦は性的少数者を排除しているという朝日のゴリ押し

朝日新聞は「嫌だったカミングアウト、紅白の衣装 中村中が今だから言えること」という記事を公開しています。 冒頭には次のようにあります。 2007年にNHK紅白歌合戦に出場したシンガー・ソングライターの中村中(あたる)さん(36)。デビュー直後、意に沿わぬ形でトランスジェンダーであることをカミングアウトすることになり、紅組で出場した紅白でもショックを受けることがあったといいます。デビューから15年、カミングアウトによって負った傷や、現在について語りました。 インタビューし

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タリバンのイスラム解釈は独自だと強調する読売

読売新聞が「『車内で音楽禁止』『礼拝時間は停車』…タリバンのイスラム教解釈が先鋭化」という記事を出しました。 冒頭には次のようにあります。 はて? 溝がますます深まるとはどういうことですかね? 日本メディアの中東報道は、「溝が深まる」とか「混迷を極める」とか適当にそれっぽい言葉で深刻さを演出しとけばいいか、という感じで書かれたんだろうなあ、と思わせるものが多くあります。 これもその一例です。 別にこれによって「溝が深まる」ということはない。 なぜなら

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美人に美人と言うなと命じる上野千鶴子の狂気

フェミニズム界の女帝、上野千鶴子氏がついに、「美人に美人と言ってはいけない」と主張し始めました。 インタビューで、次のように言っています。 「すでに『ブス』という言葉がタブーになりましたから、その対極にある『美人』も言っちゃダメというのは、論理的にも当然のことですよね」 は? そんな論理、どこの世界にあるんですか?上野世界ですか? だいたいですね、

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日経の「ハラル認証」についてのウソ解説

日経は『日経キーワード2022-2023』というものを出版しているようです。 日経ビジネスがそこに掲載された「ハラル認証」についての解説をネットで公開しています。 冒頭にはつぎのようにあります。 ほーーーーーーーーーーーーー! 言っちゃいましたね。「知らないままだと、恥をかく」。 これはもちろん、日経キーワードに書かれた解説が「正しい」ことが前提となっている。 そうでないとおかしいわけです。 それでは見てみようじゃないですか、「ハラル認証」についての日経の解説を

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ロンドン在住TBS中東支局長須賀川氏の耐え難い偽善

アフガニスタン報道で大活躍し、報道特集の金平キャスターに「素晴らしい」と絶賛されたロンドン在住のTBS中東支局長である須賀川氏ですが、アフガニスタンからお住まいのロンドンに戻られてからもこんなツイートをしています。 なになに??? 田舎で、異教徒を駆逐しろと教わってきたタリバンも、ドローンに興味津々で、しかもドローンを探すのを手伝ってくれたですって??? 「犯罪者を吊るして晒す過激な人もいるし、こんな人もいる」ってことは、この人たちは過激な人ではない、ってことになってる

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サイボウズ青野社長の脆弱な夫婦別姓論

先日毎日新聞に、「選択的夫婦別姓を考える サイボウズ社長が高校生とトーク」という記事が掲載されていて、読んでみたら実に妙な内容だったので次のようにツイートしました。 するとこれに対し、サイボウズ青野社長が次のように「反撃」してきました。 なるほど、この人はこのツイートによって「夫婦別姓反対派は頭が悪い」と見下し、マウントをとった気になっているようです。 結構なことです。 ではこちらも言わせていただきましょう。 この人は「議論」という言葉を、

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テロの脅威が分散・拡大しているという現実

米国務省が2020年の国別テロ報告書を公開しました。 報告書冒頭には、次のようにあります。 米国とその仲間たちはテロとの戦いを続けてはいるけれども、テロの脅威は世界に分散し、拡大している、というのが現状です。 こういうことを言うとですね。 だからテロとの戦いなんて意味がないんだ、とか言う人が必ず出てくるわけですよ。 しかしこれは詭弁です。 なぜならテロとの戦いは、

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トルコ・リラが急落し続けるイスラム的理由

トルコの通貨リラの急落が止まりません。 昨日、中央銀行が政策金利をまたまた引き下げたことを受け、トルコ・リラは対ドルで5.6%も急落し、過去最低水準となりました。 リラの価値は2021年の年始と比べると、半分以下になっています。 そこでエルドアン大統領は、今度は最低賃金を50%増の月額4250リラに引き上げると発表しました。 リラの価値が半分以下になっているので、リラ立の賃金を50%増やしたところで焼け石に水です。 ロイター通信によると、イスタンブールの生計費はこの

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「やせて色白のモデルに傷ついた!」の感傷に見る全体主義

東京新聞が「やせて色白のモデルに傷つき…ティーン向けファッション誌は『ありのままで美しいと発信を』元愛読者らがネット署名」という記事を出しています。 冒頭には次のようにあります。 えーーーーーっとですね。 まず個人的に、私はこうした感傷、こうした活動に対して一切共感をおぼえません。 なぜなら、

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イスラム教徒目線で「イマジン」を考える

林外相がG7外相会合の夕食会でジョン・レノンの「イマジン」をピアノで弾いたというニュースがありました。 私が次のようなツイートをすると、 お前はジョンをわかってないとか、イマジンをわかってないとか、それはそれはもうたくさんの「ご批判」をいただきました。 いやこれ、私のツイッターアカウントなんだから、私の感想言ったっていいでしょうが、と思うのですが、ジョン・レノンのファンというのは彼を神格化しているようなところがあり、彼の神聖さをわずかでも汚すような輩は誰であれ許せない!

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三浦瑠麗の北京五輪外交ボイコット反対論を書き起こしてみた

本日フジテレビで放送したワイドナショーで、北京五輪の外交ボイコットについて、国際政治学者の三浦瑠麗氏があまりにも素っ頓狂な持論を展開されていたので、ついつい書き起こしてみました。 えーーーーっと。 まず書き起こして気づいたのですが、この人は日本語が非常にヘンですね。主語と目的語がとっちらかっている。「恥かくだけ」の主語は誰かと思えば中国で、それなのに「中国を」と付け足す。付け足すならば「中国に」としなければならないはずです。 三浦氏の言っていることはいつも意味不明なので

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TBS金平茂紀「失われゆく自由」への違和感

毎日新聞が「この国はどこへ これだけは言いたい 失われゆく自由、現場で守る キャスター・金平茂紀さん 67歳」という記事を出しています。 冒頭には次のようにあります。 おーーーーっと!!これはっ! TBSで現場主義でアフガンといえば、もうあの人しかいませんね。 ほらきた。 ほーーーーーらきた。

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北京五輪外交ボイコットに反対する朝日

米当局が北京五輪の外交ボイコットを決定し、イギリス、オーストラリア、カナダも外交ボイコットすると発表したことで、日本でもにわかに決定が急がれる事態になっています。 私の大好きな朝日新聞がこれについてどう考えているか、記事を検索してみたら、12月8日の社説「(社説)五輪と政治 大国の争いと決別を」というものがありました。 このタイトルを見ただけで何を書かれているかは容易に予想がつきます。 そして読んでみたところ、確かに予想通りのことが書かれていました。 冒頭には次のよう

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宮家邦彦氏のインシャアッラー認識の間違い

宮家邦彦氏は毎日新聞に「宮家邦彦の『公開情報深読み』」というコーナーを持ってらっしゃるようで、そこで「タリバンは変わったか カブール陥落後のタリバン幹部会見を『深読み』」というのをやっております。 タリバン報道官がアフガン全土の実権掌握後初めて開いた本格的記者会見の内容を「深読み」するものなのですが、これがもう、いろいろおかしい。 報道官の「我々は外国人を駆逐した。この点でアフガニスタン全土を祝福したい。全ての国にとって自由と独立の追求は正当な権利である。アフガン人も過去

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