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NPOの会計を業務ハック

こんにちは、岩澤です。

今日はNPOの業務支援の一環として、会計周りを改善する場合のテンプレートについて考察してみました。

NPOは所轄庁に毎年事業報告をする必要があります。
事業報告には、NPOとして活動実績と、財務実績を提出します。

所轄庁とは、特定非営利活動法人(NPO法人)の認証権及び監督権を持つ行政機関を指します。
https://www.npo-homepage.go.jp/shokatsucho

東京都の提出物一覧

例えば東京都では以下の書類を提出することが求められています。

[事業報告書等の提出書類]
事業報告書等提出書(第6号様式) 1部
事業報告書(書式第12号) 1部
活動計算書(書式第13号又は第14号) 1部
貸借対照表(書式第15号) 1部
※ 計算書類の注記(書式第16号) 1部
財産目録(書式第17号) 1部
前事業年度の年間役員名簿(書式第18号) 1部
前事業年度末日における社員のうち10人以上の者の名簿(書式第4号) 1部

業務フローの全体像

データベースを中心に、Inputと、Outputに分けて整理してみました。
助成金とか、指定正味財産とか、固定資産管理とか、もう少し細かいところを言えば増えてくるのですが、おおざっくりこんなイメージで見ておけばいいと思います。

ポイントとしては、企業と異なり通常収入の要素となる事業数値が、外だしされていることでしょうか。

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あとは、それぞれの処理について自法人の業務フローを整理し、業務改善に繋げていきます。

重要なのは何のために経理処理をするのか

主に左側が日常的に行う処理になると思います。
ここの細かさや正確さは人それぞれです…細かすぎたり、ざっくりすぎたり。

ただ、それも右側が目的と考えれば自ずと細かさが決まってくると思います。

例えば、予実管理でいえば、月の1億の収入予算に対して数万円のズレはそこまで気にしないです。ただし、塵積になると大きくなりますが、売上情報を入れないという文化が問題になることもあります。

この場合、当月中にはそのくらいの精度で仕事を遂行し、少し余裕のある時に精緻にするというような進め方で良いのではないでしょうか。

また、決算報告や、税務報告上は正しく入れる必要があるのでそこまでには精緻にしておく必要があります。それらの処理が重くならなすぎるように毎月空いている時間で精緻化することも同様に求められます。

最後に

足りない部分もあると思いますが、参考にして業務改善に繋げてくれたら嬉しいです。

これから私もこのテンプレートを使いながらテンプレート自体の改修も進めていきたいと思います。

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