でも、そういう時期もあったでしょ?
「3人の中だったら絶対ともが先に結婚すると思う」
「あ〜わかる、早そう」
「そうかなぁ、まぁ、まいちゃんは結婚とかしなさそうだよね」
それから10年、私だけが未婚でいる。
わからないものだよなぁと思う。
高校時代恋愛なんて全然してなかったまいちゃんは大学デビューを華々しく飾り、いろんな恋愛経験を経たあと、就職した会社の研修先で出会った人と早々に結婚した。もう一人のみかも就職して1年後に結婚、先月元気な女の子を出産した。
26歳になった私たちにはいろんなステージが用意されていて、それぞれが経験した悲しみの総量も、得た幸せも全く違う。物の見方も変わる。
3人で見てたテレビでトルコの様子が流れて、
何も言えない私がいる。そんな自分の変化に、私自身驚いて、傷ついた。
本当は、本当の本当は、私はもっとちゃんと話したいし、今までの私だったら
「ねえこの地震で何人亡くなったか知ってる?」
「氷点下で避難生活してるらしい、寄付とかしかできないけど、どこに寄付するのがいいんだろう?」
って、真っ先に話してたはずなのに。
見てないふりをした。考えてないふりをした。
目の前にこんなに小さな命があって、こんなに幸なのに、ちょっと、言っちゃいけないかな、みたいな雰囲気。
今ここにいる私たちには
現実を受け入れられない感じがあって、
どこか遠い国の出来事で自分たちとは関係ない、
自分たちの幸せを噛み締めさせてほしい、みたいな傲慢さが、あって
同じ世界の、同じ時間に、起きていること。
大人になった私たちがいる。
「ともはね、なんでも一人でできちゃうから」
「別に一人が好きなわけじゃないんだけどなぁ」
「でも、そういう時期もあったでしょ?」
確かにそう。そういう時期もあった。
一人で生きていける強い女になりたくて、実際、多分、近いところまで来れた。
いろんなことが積み重なるから、
そういう時期もあって、それで今はこうなんだって受け入れて、これからを、どうしていこうか
ここ数年で変わり始めている私がいる。
ちゃんと話せなかったけど、
自分と世界は繋がってるんだってことを、私はやっぱり生涯忘れたくないので、
今回もユニセフに寄付しました。
1日も早く、安らかになりますように。
☺︎☺︎
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