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最近観た映画7本一気にざっくり紹介の巻(ゴジラ-1.0他、ネタバレなし)

GWも残りわずかなので、アマプラで映画でも観て暇つぶししたい人用に、最近アマプラで観たやつを一気に紹介するの巻です。ネタバレなしです。

別に映画通でもないので、気楽に無責任におすすめしたり、おすすめしなかったりっていう具合です。

▼ ゴジラ-1.0

ゴジラそのものとか、ゴジラ掃討作戦の戦艦とか飛行機とか、映像面がものすごく良かったです。期待の何倍も良かったです。

人間ドラマ部分にけっこう時間が割かれていて、個人的にはそこはもっと縮めてくれて良かったと思います。演出もちょっと日本映画にありがちなくっさい感じ。好きじゃないです。

でも、それを補って余りある対ゴジラ戦のものすごい映像。それだけでも面白かったです。

▼ X エックス と Pearl パール

史上最高齢殺人鬼のパールっていうおばあちゃん(とその夫)が若者を次々と殺害するっていうB級映画みたいなホラーがエックスの方。

その続編でありパールおばあちゃんの若い頃、いかにして殺人鬼になっちゃったのかを描いたのがパールの方。

時系列的にはパールが先でエックスが後ですが、公開順はエックスが先でパールが後。観るのも公開順とおなじでエックスを先に観た方がいいかな。実は私はパールの方を先に観ちゃって間違えたなと思ったもんで。

エックスの方は殺害の方法が面白くってちょっと笑っちゃう感じのB級ホラーっぽく撮られた作品ですが、ところどころに何か意味ありそうだけど謎なシーンやセリフが散りばめられてる感じ。

その伏線の一部をパールの方で回収っていう創りです。もともと3部作として作られることが決まってる映画で、完結編は今年の7月に公開だそうです。パールを観終わってもまだわかんない要素も残ってるので、楽しみです。

エックスの方はそこそこ面白かったですが、間違えてパールを先に観ちゃった私としては期待外れな感じが。

パールの方は超面白かったです。終始イヤーな感じで展開するんですが、映画冒頭から若い頃のパールがヤベー奴だという描写の繰り返し。

超長セリフの名シーンは、落語の黄金餅の口上を彷彿とさせる素晴らしいものです。ちょっと違うか。

エンドクレジットにかかってるラストシーンもものすごいです。映画の名ラストシーン数あれど、ほとんど動きがないのに心底気持ちが悪くて最高でした。

▼ マリグナント 狂暴な悪夢

ホラー映画なんですが、冒頭のショッキングシーン、主人公の身の周りに起こる異変とか、色んな謎の種をまいといて、あるシーンを境にそれらを一気に刈り取るみたいなスカっとする最高の展開です。気持ちよく騙されました。

そして何より、殺人鬼のニューヒーロー誕生って感じですごいんです。あの設定だからあの動きだっていう面白さとものすごいアクション。これはすごいです。

続編もありそうな含みを持たせてあるっていうか、多分あるんでしょうけど、超楽しみです。超絶面白かったです。近年観た映画の中で一番でした。

▼ アクアマン

「マリグナント」撮ったのと同じ監督の映画です。「ソウ」「死霊館」とかのジェームズ・ワンっていう人。

海底人と地上人のハーフの人がアクアマンっていう肉体派のヒーローとして戦うっていうアクション映画です。というわけでものすごい期待してみたんですが、そこそこ面白かったんですが期待ほとでは。

謎とかサスペンス要素とかは関係なくってひたすらアクション、エンタメ作品っていう具合です。背景の海底都市の映像だったり、需要アイテムのポセイドンの三叉の槍みたいなやつとか、ちょっとゲームっぽい感じでした。

大事な話してると必ずその最中に敵がドーンとド派手に襲撃してくるっていうお約束にはちょっと笑いました。

期待ほどではなかったと書きましたけど、私がハードル上げすぎただけで面白い映画ですよ。

▼ Winny

「Winny事件」を取り扱ったノンフィクションなんですが、ものすごい面白かったです。

警察組織とか司法の問題なんていうのはさんざん映画で取り上げられてこすられてるテーマですけど、ほんの20年ちょっと前に実際にあったことを描いていると思うと、映画的な色付けがあるでしょうがゾっとする思いです。

と当時に、こんなんだからデジタル技術において日本は世界からおいてけぼりを食うんだなと感じることしきり。

というような話を映画的にとても面白く撮ってあります。ソフト開発者として真っ直ぐな天才、だけどそれだけにちょっとコミカルに見えちゃうみたいなキャラクターっていう金子氏の描き方も最高ですし、裁判シーンも見入ってしまう面白さ。

ノンフィクションだけに大団円でめでたしめでたしとはならないんですが、事件を風化しちゃならんという映画を撮った人の心意気を感じました。

▼ 籠の中の乙女

ヨルゴス・ランティモスっていう人が撮った映画なんですけど、「ロブスター」とか「聖なる鹿殺し」の人です。異様な映画ばっかり撮る人なんですが、「籠の中の乙女」は一番すごかった。これで出世した監督なんですって。

自分の子供3人(長女、次女、長男)を自宅である豪邸に閉じ込めて育てているという異様な親父の話なんですが、その異様さがとんでもない。笑えるシーンも多くてコメディ要素もあるんですが、笑ってていいのか不安になっちゃうみたいな。

子供と言ってもおそらく全員成人してるくらいの年齢に見えるんです。しかし閉じ込められて外部との接触がないもんだから、子供たちの行動や言動も異様。こうなっちゃうのかっていう怖さと危うさで不安定な気持ちになります。

この話、どう終わるんだろうっていう不安を持って観てたらまさかの終わりかた。マジかと思いました。

映画マニアの人とかが考察とかしそうですけど、多分監督もその辺は考えてないんじゃないかと。別にストーリーがどうのっていう作品でもないです。

おすすめかどうかは別として、私は超面白かったです。

これを観て思ったのは、何だこれって思った「ロブスター」「聖なる鹿殺し」なんてのはよっぽどまともに映画してるなあってことです。

▼ 葛城事件

家庭崩壊もの、とても後味の悪い映画です。父親と母親と兄弟っていう4人家族なんですが、兄はこの中ではややまともですが、他全員がおかしいっていう。親父が最悪で、家庭崩壊も事件もこの親父が原因なんですが。

色々考えさせられる映画なのかもしれませんが、私は親父のダメ親父っぷりが面白くてそれだけも観てられました。

中華屋でのクレーマー展開とか、ラストシーンでうどん食ってるところとか、今それをやるか?っていうハズれっぷりが妙にリアル感があって笑いました。

楽しい映画ではなくてひたすら胸糞悪いんですが、面白かったです。

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