Jethro Tull ~ 楽しそうで何より
私の好きなロックのタイプのひとつに、べったりと泥臭いブルースに根ざしたロックというのがあるんですが、それをつらつら言葉で説明するのではなくて、簡潔に言うならば「ジェスロ・タルみたいなやつ」ということになります。
あ、ことわっておきますけど、別にジェスロ・タルに詳しいわけじゃありません。ガチ勢の方が万一読んだとしたら、浅い知識で知ったようなことを!と激怒されるかもしれませんが、いいじゃないですか、詳しくないけど聴いた曲に関しては好きなのが多いんですから。
知り合いからチラっと名前を聞いてなんとなく「アクアラング」というアルバムを買って聴いたのが出会いですが、冒頭で言ったように好きなんです、こういうの。オレの好きなのきた~!と思いましたよ。
調べてみると、イギリスのブルース系ロックバンドとしてスタートして、なんだかんだあって、フロントマンのイアン・アンダーソンが目立ちたいからフルートを吹きつつ歌うというスタイルになったようですよ。
個人的にはフルートはあってもなくても良いと思っていますが、ユニークで面白いと思います。いや、別に間奏をフルートで吹く必要性は感じませんけど(笑)。そして片足上げる変なアクション。ちょっとズレてるんですよね、この人。でも、楽しそうでなにより。
フルートを振りながら歌うというのは、小学生男子が棒を持つとテンション上がるというのと似た印象を受けます。いい棒であればあるほど上がるあの感じです。何だ、”いい棒”って。
ちょっと悪ノリで書きすぎましたけど、本当にカッコいい曲が多くていいバンドなんですよねえ。声も良いし、ヘヴィなサウンドも完璧に私の好みにドンズバです。
それにしても、この人は元々フルート奏者だったわけじゃないんだそうですよ。フルートの上手いとかヘタとかはよくわかりませんが、すごく良いと思います。とてもセンスがあると思います。
2つ目に貼り付けた動画では、世にも珍しい弾き語りならぬ吹き語りが見られます。吹く楽器を演奏しながら歌うとは。貴重映像。
フリューゲルホルンを持って歌うジャズのTOKUも有名ですが、彼もさすがに吹きながら発声はしませんからねえ。吹く、歌うという共通点だけでイアン・アンダーソンとTOKUの名前を並べましたが、イケメン度の部分で真逆の2人です。どっちがイケメンかの判断は各自めいめい行ってください。