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発達障害当事者オススメ本3冊
ADHDであることを疑った時、また診断されてから、
もっとADHDのことを知りたいと思い、様々な本を読みました。
その中からいくつか、当事者目線・パートナー(家族)目線で本を紹介します。
〜ADHD当事者のお勧めする書籍〜
「発達障害〜生きづらさを抱える少数派の「種族」たち」本田秀夫
オススメ度★★★★★
カテゴリ:ADHD, ASD
間違いなく、今出版されている中で一番「発達障害」とは一体なんなのかが理解できる本です。当事者も、周囲の方にとっても必読書と言えます。
東京大学医学部を出られた医師の本田秀夫さんが書かれたもので、
発達障害というものが、病気なのではなく、「人間の特徴の濃淡が人と違う人たち」といった切り口で網羅的に説明されています。
症状だけでなく、「どうしてその症状が出てしまうのか?」を理解することができます。
著者の本田さんはNHKのプロフェッショナルにも出られていて、とても人柄が良く(主に子供の診察をされていらっしゃいました)、また自身も「発達障害グレーゾーン」であると告白されており、安心感があります。
発達障害の特徴から、周囲の方の対処法まで論理的に展開されており、今でもたまに読み返しています。
新書で値段も安く、発達障害と診断される前の方、グレーゾーンの方も含めて、
発達障害の全体像が知りたい方に非常にオススメです。
「大人の発達障害(アスペルガー症候群・ADHD)シーン別解決ブック」
オススメ度★★★★★
カテゴリ:ASD, ADHD
ASDやADHDの人が日常生活(仕事や家事、友人関係)などで問題になりがちなこととその解決策が載っています。
とにかくシーンがたくさん、わかりやすくイラスト付きで説明されています。
発達障害の人が陥りがちなあるある場面について、どのような思考(感性)がそうさせているのか、ではどのようにすれば対処できるのか。辞典のように明快に書かれています。
例えば、「あいさつができない」「会議が苦手」「フラッシュバックする」などです。
「主婦の友社」という出版社で、主に主婦向けに説明されてはいますが、事例が一般的なのであらゆる層でも読める内容になっています。
発達障害当事者はもちろん、周囲の「発達障害の人の頭の中が知りたい」と思っている方々にもオススメです。
「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術」借金玉
「ADHDでよかった」立入勝義
オススメ度★★★★☆
カテゴリ:ADHD
発達障害だけど、人生諦めたくない!と思っている当事者の方にオススメの2冊です。
どちらも、発達障害と診断された当事者による本です。
自伝的な切り口で、どのように人生を生き抜いてきたのかを語っています。
お二方とも、発達障害の特徴を理解して、弱点を上手く対処し長所を巧みに使うことで、成功されています。
借金玉さんはブログやコラムの執筆もされており、発達障害の非常に有名な方で、起業を経て現在は営業の仕事をされています。
立入さんは、アメリカの大学を出て、世界銀行での勤務なども経験し、現在はアメリカでコンサルタントとして働かれています。
お二方とも、成功続きの人生ではなく、紆余曲折、失敗も繰り返しています。
発達障害の特徴はわかったけど、どうしたら上手くこの世の中でやっていけるのだろう?と思った時に、同じ特徴の他人の人生を覗くことでヒントを拾うことができます。
そして同じ失敗をしないような準備もできます。
自分も、「発達障害を弱みにしたくない」と考える人間なので、発達障害と上手く付き合いつつ社会的にも成功された方の血の通った文章を読むと勇気をもらえます。
文:大きな彼 絵:くろみ