尾道ってどんな街?ー街の特徴と産業編ー
ここからは何編かに分けて、私なりの尾道を解説していきます。最初は私が気付いた街の特性や仕事について書いていきます。
先の「尾道に移住を決めた理由」の中でも触れましたが、尾道はお店やビジネス、創作活動をしやすい街でもあります。
芸術文化がある、クリエイターが集まりやすい土地
まず世代によって尾道は文学・映画の町として認識されています。それは尾道にゆかりのある「志賀直哉」や「林芙美子」をはじめとする文学人、『時をかける少女』で有名な大林宣彦などの映画監督がいたことからきています。
※尾道商店街入り口にある、林芙美子像
今では尾道市が「活力あふれ感性息づく芸術文化のまち」を掲げており、千光寺近くに尾道市立美術館があったり、芸術文化部がある尾道市立大学があります。
そのような文化・芸術の受け皿があるので、町の中も地元クリエイターたちのお店がちらほら目に入ります。またデザインの仕事をしつつ、合間に絵画などの創作活動をしている人もいます。
観光地ならでは?個性豊かなお店がたくさん!
商店街や海沿いのお店は、個人経営のお店が多いです。隣の東尾道へ行けばチェーン店はそれなりにありますが、観光地の尾道は大型店舗(スーパー・ドラッグストア・家電量販店など)以外には、数件程度しか見たことありません。
観光地でありサイクリングの聖地でもあるため、飲食店やお土産物・自転車屋が数多くありますが、古着屋や雑貨屋などもいくつかあり、お店のオーナーも個性豊かな人が多い印象です。
コロナの影響で2020年は空き店舗が増えていましたが、2021年春頃から新しいお店が続々と出来てきました。若い人たちがやるカフェから脱サラした夫婦が行うクラフトビールまで様々です。
コロナ化の今でも、尾道は今でも休日になると人が多くなり、最近ではマイクロツーリズムのためか、修学旅行らしい中高生の団体さんも増えてきました。先の影響で結果的にお店の新陳代謝が図られ、これからもっと新しいお店が出てきそうな様子もあるので、目が離せません。
ノマドワーカーが仕事しやすい場所
上記のクリエイターたちの他に、尾道はライターやWEBデザイナーなどのノマドワーカーも多いのが特徴です。コワーキングスペース「ONOMICHI SHARE」や「尾道市立中央図書館」が、彼らの主な仕事場となっています。
私も日中は「ONOMICHI SHARE」にいますが、人との交流も沢山あります。ここではカフェも併設されており、ときおり移住検討者や移住者も集まるので、私も最初はここから人脈を広げていきました。
また都会ではガツガツ仕事をしている人が多いですが、むしろここではプライベートや自分の時間を大切にしながら、ゆるりと作業される人が多い印象です。皆ゆとりを持っている感じですね。
また最近はテレワークやワーケーションで来られる方も増えたので、日によっては空気感が変わったりして、良い刺激になっています。
日本有数の造船業の地
尾道や今治を含む瀬戸内海は、日本有数の造船業が盛んな地域です。尾道駅の目の前にある尾道水道にも造船所が幾つかあり、またしまなみ海道をサイクリングすると大規模な造船所が見えたりもします。
なお余談ですが、聞いた話によれば尾道の飲み屋街である「新開地区」は、造船業が栄えた昭和の時代に栄えた地域だそうです。造船業の労働者たちの憩いの場であり、最盛期はお店に入れず、道端で飲む人で溢れていたほどだったと聞きました。
レモンや八朔などの農業が盛ん
温暖な瀬戸内海に浮かぶ、しまなみの島々では柑橘類の栽培が盛んです。特に「瀬戸田のレモン」は日本一の生産量であり、「はっさく」は因島が発祥であると言われています。
なのでレモンを使った商品や「はっさく大福」などがお土産の定番になったりしています。
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