美術史学生とパリ滞在記vol.5
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ようやく最終章です!
今日は朝イチでオルセー美術館にやってきました!
“Degas à l’Opéra” (直訳:オペラ座とドガ)という企画展がやっていました!
流石のドガ、物凄い盛況ぶりで写真を撮るのも一苦労でした!
ここでは観ることに集中し、写真はほどほどに。オペラ座に関連する作品が、ダンスや音楽などテーマ別に分けられ、体系的に観ることのできる素晴らしい企画展でした。
中でも、オペラ座の完全再現模型が展示されており、ドガはどの位置から描いていたのかを想像しやすく理解の一助となっていました。
内容が充実しすぎた、ハイカロリーな展示でした笑
ピエール・ボナール《格子柄のブラウス》
ちょうど1年ほど前、国立新美術館でピエール・ボナール展を見ていたため、「あ、久しぶり。」と旧友に久々に会えた時と同じような気持ちになりました。笑
ボナールの作品の中でもこれはかなりお気に入りの作品の1つ。ずっと見つめているとゲシュタルト崩壊してしまいそうな淡い赤、白、ピンク、ベージュで構成されたブラウスや女性の食事に狙いを定めている猫を愛おしく感じ、どうしようもなく惹かれてしまうからです。
バーーーーーン!
と目に飛び込んで来る。
言わずもがな、ゴッホの自画像です。
ゴッホはやはり需要がありますね。
ゴッホの絵画がたくさん集まる
特設会場が設けられていました。
ゴッホファンの人はもちろん、美術はあまり詳しくないーっけど美術館は押さえておくか、という観光客の方々にはありがたいスペース。
わたしは少し変な表現かもしれませんが、ゴッホの絵画を見るととてつもないエネルギーを感じて、ちょっと疲れてしまいます。笑
大好きなんですけどね!
ギュスターヴ・モロー《出現》
まさに僥倖!(←使いたいだけ)
こんなところで会えるとは!良かった!
モロー美術館に行けなかった、雪辱を
この絵に思いがけずその翌日に
会えたということで果たせてよかった!ということにしておきましょう。笑
本日の2二箇所め!
ピカソ美術館です!!!
美術史を学び始めてからじわじわと
好きになった巨匠の1人です。
まず素晴らしいのが、美術館の規模!そして人口密度です!笑
あまり観光地としては認知されていないのか丁度良い人口密度でなんとも回りやすく一通り見終わった後の満足感がすごかったです。
ここでもあまり写真を撮らず観るに徹していましたが今少し後悔しています(笑)
数少ないモノたちを少し…
キュビズムが感じられる作品。
ピカソはどういう判断で対象の描く角度
を決定しているのだろう。頭の中を1度覗いてみたい。きっとものすごく頭の回転が速くて世界が私の何万倍もカラフルに見えていて、繊細な人物なんじゃないかなと妄想しているので、わたしのような凡人が覗いたところで情報処理が追いつかないんだろうな…。
ピカソの作品を見ていて共通してわたしが感じるのは愛と知性。愛情たっぷりで、思考の旅へと誘ってくれる作品を描くピカソがわたしは大好き。
また来ちゃった。
最終日、最終目的地はやっぱりココ!
2回目に来ると、一度読み終わったからこそ味わえる2回目の読書みたいな違った味わいと発見がある。
まず、こんなにも素晴らしい展覧会を
提供してくださった学芸員及び関係者の方々への感謝の気持ちが止まりません。
ボリューミーでありながら、手を抜いた箇所が全くない。試行錯誤が凝らされていていかにお客さんに届けるか、考え尽くされている。
空間づくり、順番、解説、理解の補助となるパネルや映像、、、あげだしたらきりがない。
うーん。わたしもこんな空間作りに携われる人間になりたい。とモチベーションまで上げてくれる。
名残惜しさと満足感と、高揚感、いろんな感情がごちゃ混ぜになって宿へ戻りました
☝︎上海の空港で
本当に名残惜しくって、全然帰りたくありませんが帰国の時間です。
パリでの思い出がまた一層キラキラになりました笑 素晴らしい4日間。
また絶対に、戻ってくるからね!!
À bientôt ,Paris
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