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さよなら251系

仕事で東京へ出張。小田原から「おはようライナー新宿26号」に乗る。
3月で引退がアナウンスされている251系「スーパービュー踊り子」用の車両。もちろんグリーン車に乗った。モバイルSuicaで1000円。

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塗り替える前(リニューアル前)に何度か、リニューアル後にも何度か乗った。だが、夕方に東京を出る便(湯河原に停車)が廃止されてからは、「特急としては」乗ったことがなかった。「おはようライナー新宿26号」は3回目くらいだろうか?

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もう30年選手。阪急なら8000系が建造されていた時期。阪急8000系といえばリニューアルさえせず通常メンテで現役世代。しかしですね、阪急と比べちゃいけない部分があるのですよ、それは沿線。伊豆急線で潮風をもろに受けるため、車体の腐食が進行していた。つぎはぎだらけの塗装がそれを物語っている。

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プラスティック製の字幕、今の車両にはないねえ。今はフルカラーLEDが珍しくない。

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小田原出発時には、このくらい空いていましたが、藤沢で座席がほとんど埋まりました。

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この車両の座席には「レッグレスト」が付いている。これ、100系新幹線試作車のグリーン車にも付いていたのですが、案外評判が悪いみたいで通常のフットレストに交換されてしまった。今日も、車内では「使い慣れていそうな人」は使っていた。「乗りに来た風」の鉄道ファンが5人くらいいたけれど、彼らは使っていなかった。だから何だと言われると、まあどうでもいいことなんですけど、それで、私はこのレッグレストを使ったわけですが、これでも写真の通り「前の席に足が届かない」。これが、フットレストではなくレッグレストを採用した所以だと思うのです。
私は身長167cmで日本人男性としても少し小柄ということもありますが、座席の間隔が10cmくらい無駄になっています。全部の座席の間隔を詰めればあと1列客席を増やせそう。
座席の横幅も広いけれど、よほど太っている人でもないとスカスカ。なのに背もたれの形状が今ひとつで背骨の支え方が甘く、「疲れない姿勢」にならない。その点14年後に開発された普通列車グリーン車サロE231の方が改良されていて、幅も間隔も狭いのに快適。そんなところにも技術の進歩を見る思いがします。
あと、この車両、結構揺れます。編成最後尾(または先頭)ということもありますが、ビビリ振動が出るのはサロ165並。たいしてスピードを出していない割に、小さいながら不安定な揺れもある。鋼製の2階建て車両で、かつ2階部分に重い座席を並べてしまったために、重心が高いのかもしれない。そういう意味では583系の揺れに似ていなくもない(いや583系の方が揺れたかな)。ともかく、新宿で乗り換えた中央快速のモハE233の方が揺れないんです。実際。

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「貨物駅の」横浜羽沢駅。今は「相鉄羽沢横浜国大駅」の方が有名でしょうか。

何だか251系の悪口ばかり書いてしまいましたが、川崎から湯河原に引っ越してくる時に乗ったり(普通車)、横浜出張の帰りに乗ったこともあり(こちらも普通車)、色々思い出のある車両ではあります。

30年間、お疲れ様でした。

サポートをいただければとても嬉しく思います。 写真を撮ったり、書き物をしたり、そういう活動に活かします。