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グラレコを1年続けてみた[内]と[外]の変化とこれから。

初めまして。グラフィックレコーダーの maiと申します。
ふだんはインハウスでプレゼンテーションなどのスライドデザイングラフィックレコーディングのお仕事をしています。 

グラフィックレコーディング界隈のTwitterで Advent Calendar というものを目にして、[なんだなんだ?]と思って辿ったらとても面白そうで、、
思わず自分も手を挙げてしまいました。

グラフィックレコーディング Advent Calendar
2019 / 2018 / 2017

この記事はその 2019年12月13日のエントリー記事です。
(公開遅れてごめんなさい…!)
タイトルにつけた[内]でいちばん大きな変化は[手を挙げるようになった]こと。師も走るこの時期に、(少々個人的ですが)グラフィックレコーディングを始めて丸1年の変化をここで振り返っていこうと思います。

はじめてのグラフィックレコーディング

グラフィックレコーディングを知ったのは2017年の冬、清水淳子さん著の[Graphic Recorder―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書]を中目黒蔦屋書店の平積みで見かけて。

本を自然に手にとって、なぜかものすごく直感的に「できる気がする…」と思ってしまったのを今でも忘れられずに今に至ります。

「思ってしまった」というのは、実際やり始めてみたら難しいやら面白いやら反省やら発見やら…! 何が正解か手探りで、今も「できている」のかは、まだまだ見えない部分もあるから。

読んでしばらくは実践の機会がなかったのですが、転職をきっかけにいきなり実践での機会をいただくことができました。
それが2018年11月1日。フロンティアビジネスを研究する団体が民間主導の月資源ビジネスエコシステムについて語る公開シンポジウムの場でした。

今見ると恥ずかしいくらいなのですが、とにかく必死に描いて、グラフィッカーとしての一歩を踏み出しました。

今見て恥ずかしいと思うってことは、すこしは成長できてるってことだよな。。と思うようにしている。

たぶん1つ目の変化はここで、(できるかわからなくても)やってみるようになったこと。アジャイルにもグラレコを通じて出会いました。
自分の中の線引きで「このラインより納得感が手前のもを人に見せるのはいやだ」と思うクセがあるけれど(← 見栄っ張り…)、そうじゃないな、自分から見せることで進む、進めてもらえることがあるな、その方が良いときもたくさんあるんだなと思えるようになりました。相手を信じることでもあるし、もうすこし[じょうずに頼る]ができるようになるとコミュニケーション下手な今よりもよい関係が築けるような気がしています。

外の変化は、[手描き]を寛容に受け入れてもらえるようになったこと。
デジタルによってどんどん標準化された世界だからこそ、アナログの味や不完全さも良さとして感じられるようになったのだと思います。
手描きが許されて、それが仕事になるということが衝撃でした。

ひとりの限界 / 仲間ができた

2019年2月。櫻田潤さんの主宰するオンラインサロン に入所しました。
グラレコをやり始めたは良いものの、社内でグラフィッカーはひとり。

その間WEBの記事やSNSでグラレコに関する記事などを読み漁っていたのですが、そこでどうやっても辿り着くのが[#櫻田ラボ #グラレコ部 ]で、
リアルの場でグラレコを実践しているグラフィッカーさんとの接点がほしかったために空きを待ってポチッ。

はじめてのオフ会に参加するまでは
「オンラインサロンって何…?」「場ちがいだったらどうしよう…」と、
とにかく不安で仕方がなかった、、
合わなかったら「1ヵ月で去ればいいや」くらいに思ってました。

入ってみたら「もう何? このやさしい人たち! グラレコする人全員いい人…!? そして図解面白い!!!」と思うくらいあたたかいコミュニティでした。今年自分を褒めてあげたいことTOP3に入るくらい動いてよかった。そしてここで出会ったグラフィッカーさんたちにこの1年本当にお世話になりました。グラレコの活動を続けてこれたのはまちがいなくラボメンバーのおかげです。

2つ目の変化仲間ができたこと。
そして、そこからさらにそのつながりが派生したこと。

グラフィックレコードを描くようになって、
今まで関心の低かった(とあとから自覚した)その場にいる人たちの関係や感情に関心を持つようになりました。[なぜ描く]のか、自分が描くことでどんな作用を生み出すことができるのか考えるようになりました。

グラフィックレコーディングとグラレコ /
ビジュアリゼーションの世界

描いていて「楽しい!」と単純に感じる部分と、不甲斐ない出来にへこんで、自信をなくしてぐずぐずしたり、それでも次へ動いたり。

3つめの変化はビジュアリゼーションの世界に足を踏み入れてから「問い」にぶつかる機会が格段に増えたこと。

まだまだ未開拓なこの世界は常に問いが存在している。でもそんな問いかけをもらえるのは日本でグラフィックレコーディングの第一人者として引っ張ってくれている清水さんのその器に寄るところ大きいと感じています。

問いに対しての再認識があったのはビジュアリゼーション マウンテン クエストがきっかけでした。このイベントで企画側としてワークショップができたこと、参加できたことも大きな経験となりました。


そのあとは描くたびに益々増える一方。。

- グラフィックレコーディングとグラレコ
  ∟ グラフィックレコーディングが描ける/描けないの境界
     流行としての #グラレコ
     どこまでがグラフィックレコーディングなのか?
-なんで可視化するんだろう?
    ∟ 可視化されるとうれしい?なんで?  
- グラレコの効果ってなんだろう?
- リアルタイムであること。共有するときに気をつけること。
- ファシリテータとの関係性
- 記号化/わかりやすいの功罪
   ∟ 悲しい/苦しい ネガティブな表現はそれでいい?
   ∟ 全体をポップな印象に描き替えてしまっていないか
  その時にどんな影響があるのか
- グラフィッカーの主観と客観/対象者の主観と客観
- 感情を描くか、情報を描くか
- グラレコの流派
  ∟ テキスト派 / イラスト派
  ∟ エモーショナル / 公共性
    ∟ 手書き? デジタル?
- 自分はどういうグラフィックレコーダーなのか
    ∟ なぜ描くのか
    ∟ 描けてる/描けたってなんだろう
    ∟ うまい と へた の軸
    ∟ 専門性があった方がいい? どんな場で何を描いていきたいのか

先日ラボメンバーでグラレコさせていただいたイベントでも、たくさんの情報と問いと刺激に溺れました。うれしくもあり、苦しくもあり…

尊敬する人たちのトークの場を描かせていただくしあわせと、難しさの狭間で、隣に立つ人たちのすごさを実感して、あまりにも描けなかったことにしょんぼりしながら帰路に立ったことが忘れられない、、


2019 ▷ 2020年 これからやっていきたいこと

長くなってしまいました…!

ここまで振り返ってみたら、今年は良い1年だったなぁと、
あらためて年末モード。

まとめとして、2020年これからやっていきたいことをここに記して、
来年振り返るときの材料にしたいと思います。

- 引き続きグラレコ(ビジュアリゼーション)を続ける
- 言語化する(note活用)
   ∟ グラレコするようになってあらためて言葉が大事って思った
   ∟ 内省の時間をとる
- 楽しむ / 踊らされたい
   ∟もうすこしエモーショナルに描きたい
   ∟ 頭でっかちになりがちなので気をつける

これからも楽しく描いていくために
[何で描くんだろう]を見つけたい。
ご縁のあるところ、いい匂いのするところには
ふらふらと出かけていきたいと思います。


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