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「言葉をまっすぐ受け取ってもらう」には、どうしたら良いんだろう。

最近、地元でうまくコミュニケーションができなかった時があって、その際に、新入社員時代に「言葉をまっすぐ受け取ってほしい」と言われていたことが、なんかふっと回り回って腹落ちしたので、今月はそのことを記録しておこうと思ってnoteを書いてみようと思います。何か結論が出たり、解決策が見つかったりはしてないのですが、将来的に解決できる時の参考になるように、ログ的に残しておきます。

新入社員時代のお話

前にも「顔が見えない相手とのコミュニケーションで、感情が読み取れずに辛い」みたいな悩みとその乗り越え方のnoteを書いたように、私は入社と同時にコロナによるフルリモートになり、「自分以外は先月まで机並べて仕事してた」コミュニティに突然ポツンと産み落とされたような感じで、非常に苦労していました。

一番最初に違和感があったというかハードルに感じたのは、やはり「相手の言葉を素直に受け取る」ことだったはずなのですが、これは気付けば入社して2年になり、違和感もハードルも全くなくなりました。おそらく社内のメンバーにも文化にも慣れきったのと、ある程度社内に自分の居場所があると感じられたことで、「素直に受け取れることのリスク」がなくなったんだと思います。

一方で「相手が素直に受け取ってくれない!」という不安を、逆に自分以降の新入社員に感じることもなかったので、「なんかわからなんが時間が解決するものなのかなぁ」くらいに思っていて、気付けばその感覚をそっと記憶の引き出しにしまっていました。

「なぜまっすぐ受け取ってもらえないのか」と思った話

で、冒頭の話に戻るのですが、最近何回か帰省した時に、初めて「あ、私これ前回は反対側にいたのかも」という感覚があって。受け取ってもらえない側の苦しさみたいなのが、ようやく腹落ちしました。

良い例えか分からないのですが、地元でのコミュニケーションって「ちょっと小腹すかない?」と言った時、私は単に自分と相手の今の感覚を擦り合わせたいだけで、普段の自分と旦那のコミュニケーションだと「あ、そういえば」ってなって2人で少し休憩をとってお菓子を食べるか、「いや、俺は全然…」ってなって「私お昼少なかったかなぁ」とか思いながらお菓子を取りに行くか、という流れになるんですが。これが地元の家族だと「お昼が少なかったってこと?」とか「お菓子くらい自分でとってこれないの?」のように、お昼が少ないことへの批判とか、お菓子を取ってほしい要望とかに伝わってしまう感じなんですよね。

他にも、気軽に「そういえばどこどこに新しいお店できたらしいよ」って話したらなぜか「私が行きたいらしい」と変換されていたり、「ちょっと疲れたから休みたい」と伝えると「わざわざ無理して嫌々来た」みたいなニュアンスで伝わったり。

そうなると、もう気軽に発言できないんですよね。思ったように伝わらないから、話したくなくなる。思っていても我慢してしまう。そうするとそうしたで、無口になることでまた「何か不満があるなら言えばいい」という風になったりして…ああああああ!!っとなる訳です。

なんか、新入社員の頃の私がこんな感じに受け取ってたとしたら、伝える方も大変だったんだろうなと。ふっと昔を思い出して、ちょっと苦い感情になりました。

「言葉をまっすぐ受け取ってもらう」には、どうしたら良いんだろう

じゃあなぜ、地元の家族や友人にはこういう伝わり方をしやすいんだろう…と考えて、まだ結論は出ていないんですが、今のところは「私が昔(それがまだ未熟な小学生とか中学生とかであったとしても)逆のことをやったことで、『私が言うことを素直に受け取ったら危険だ』と言う経験則が相手にできてしまった」んじゃないかなと思っています。

思えば新入社員の時も「あれ?そういう伝わり方するんだ…」と思ったことで、最初苦しくなった時期があったので。また、前職の補助者時代には先生の機嫌を損ねることだけは絶対に避けたいというメンタルで、かなり裏の裏を書いたコミュニケーションをしていたので。

それを裏返せば、特に家族なんかは子供の頃にきっと「私の言うことを素直に受け取ったら、全然違った/裏切られた」みたいな経験が山ほどあるはずで。受け取り手の自分に対する「コミュニケーションにおける信頼残高」みたいなものがマイナスの状態でスタートしていると、やはりそのまま伝わることは難しいし、さらに相手が今までの人生で「言葉の通りは受け取らない」ことで成功してきていると、自分のマイナスを解消するだけでも足りないし、その辺りを度外視して「なんでそのまま受け取ってくれないの!?」みたいに伝えても、あまり意味はないのかもしれないなぁとか考えています。

確かに子供の時って「お腹すいた〜」は「ご飯作って〜」だし、大人になってからも「あの書類今どんな感じ?(まだできてないの?)」みたいなコミュニケーションする人も社会にはたくさんいるし、そういった人相手に素直に言葉通り受け取って「最初にいただいていた納期の、明日の15時までにはできます!」とか答えるよりも、一旦裏があると仮定して「遅くなってすみません…どうしても終わらないので今日残ってやって帰るつもりです…」みたいな答えをしてた方が、後で自分に降り掛かる火の粉を減らすことができるし…。

そう考えると、すでにマイナスになってしまった人に対しては少しずつ信頼残高を取り戻しつつ、場合によっては「言葉をそのまま信じたら良いことがあった」みたいな成功体験を積んでもらうことで信頼回復していくしかないし、今後新しく接する人には特に出会った初期には「そういう伝わり方するんだ…」という失望をさせないように十分に注意しつつ、「直接受け取って大丈夫」だと相手が思えるまで、反復継続して信頼残高を貯める努力をするしかないのかなと?今は考えています。

まぁ、もちろんそれでもダメな相手はいるだろうけど、少なくとも「相手が変わるのを待つしかない」と思うよりは「自分で何かしら工夫ができることがある」と思えた方が、なんかちょっとだけ個人的には救いがあるというか、降参はできる手を尽くしてからやりたいなと思うので。

ということで、ちょっとまだ色々と固まってないんですが、とりあえずこの問題が少しだけ前進した気がしたので、noteにしてみました。コミュニケーションのこの論点、特効薬持っている人がいたら、是非教えてほしいです。


なんか微妙な終わり方なので、綺麗な地元の写真を貼っておきます。


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