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コロナウイルス騒ぎにおける子どもや家族の心理面についての雑感その3~自宅にいることが多くなる子どもたちへの心理的影響について~


 今のような介護制度になる前のとき、介護の本を読んでいたときの一文はおよそ次のようなものでした。「この介護がいつまで続くのかわかるのであれば、何年でも介護できる。でも明日終わるのか10年続くのかわからないこの状態がとてもつらい」と。
 このまま3月いっぱい、主に小中高生の休校措置が続いた場合、子どもの心理的影響がどうなっていくのか、研究者としては調査したい、いや、すべきなのだろうと思いました。3月で収束するのかどうなのかも現時点ではわかりませんが。

1. テレビやネット視聴などが増えることについて
 私の立場ですが、ネットゲームやSNSを規制してほしいということには否定的です。子どもの年齢や特性にもよりますが、親子の対話を通して、まずは家庭のルールとして決めてほしいというのが基本的立場です。もちろん、子どもの求められるままに許容してよいとは思っておりません。ただ、互いに相手の言い分をわかろうとする雰囲気の中で、しっかり決めてほしいと思います。
 私がカウンセラーとしてお会いする子どもたちの多くは、ネットやネットゲーム、SNSに非常に長けており、とても大切にしている子どもたち多いです。誤解しないでいただきたいのは、そういう時間が長いから心理的な影響があるということでは決してありません。
 今回、北海道では特に多くの子どもたちが自宅で過ごすことが多くなるでしょうし、日中保護者が不在になることも少なくないでしょう。通常は学校に行っている時間にテレビやネット、テレビゲームなどの時間が長くなるのかどうか、もしくは長い時間視聴等している子どもにはどういう影響がみられるのか、こういうことについて調べる必要があると思います。

2.学力や運動面、栄養面などにも影響を及ぼす可能性があります
 約1か月、授業がなくなった場合、学力面の影響、運動面の影響、栄養面の影響なども心配されます。ただ、それを親責任論に帰することではなく、純粋に心配であるということを強調したいです。
 むしろ、ある程度収束してからのほうが大切なのかもしれません。私たちにすべきことがたくさん出てくると思います。

3. 対話が大切であり、日常的であることも大切だと思います
 毎度、申しますが、理想は短い時間でもよいので、子どもと対話をしていただきたいと思います。「話してよかった」と子どもが思えたときは、きっと、子どものこころの荷物が軽くなっていくと思います。
 ただ、自宅で過ごすことが長くなる心理的影響には注視していく必要があると思います。でも、不安を煽りたいのではありません。こういう状況下において「なんで勉強しないの?」と叱るのもあまり得策とは言えません。
 理想は、できる限り、その子どものこれまでの「日常」と変わらない生活を営むことだと思います。「登校できないことがそもそも日常じゃないだろう!」とお叱りを受けそうですが、起床時間や就寝時間、その他、これまでの日常生活のルーティーン(日課のようなもの)について変化しなくてもよいことは、そのまま続けられればと思います。
 まあ、ケースバイケースなところがあるので難しいのですが・・・。

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北翔大学心理カウンセリング学科准教授。公認心理師、臨床心理士。警察心理職等を経て現職。北海道臨床心理士会常任理事(研修担当)。不登校・非行・発達障害や自殺、貧困などの子どもと家族の問題に関心がある。お問い合わせは iida.akihito@gmail.comまで。
コメント (1)
米国在住で、現在ロックダウン生活そろそろ一か月です。日のルーティーンをうちは作っています。家で働いているので、子供が静かに勉強していると助かります。親も子供もカナリのストレスが発生するので、米国のニューヨークでは虐待の通報が25%増えたという報告がありました。とにかくお互いのストレスを受け入れることが大事かなと思います。1週間、2週間、3週間とダメージが積み重なる感じです。
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