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【体験談】6ヶ月で客先常駐エンジニア(SES)を辞めて動画制作でフリーランスになった話

こんにちは、飯田さん(@iida_shi)です。

突然ですが、あなたは自由な暮らしを手に入れたいですか?
低所得から抜け出したいですか?

もし当てはまるのであれば、今からすぐにプログラミングを学ぶことをオススメします。

なぜなら需要と供給がマッチしていないから。
これから先も技術者はどんどん求められていてきます。

そしてフリーランスエンジニアになれば、高卒でも中卒でも年収1,000万は固いでしょう。
詳しくは、下記のサイトで単価を見ていただければ年収1,000万のビジョンが掴めるかと思います。


僕がエンジニアになったのも、後々フリーランスとして独立し収入を上げ、時間の融通が利きやすい仕事を手に持ちたかったからでした。

ただエンジニアという職業のフタを開けてみると苦労することが多かったです。

今回は僕が未経験で会社勤めのエンジニアになってから辞めるまでの半年間の時系列とその内容をざっくりまとめたので共有します。

このnoteを見ることにより、僕のようにスキルなしでエンジニアになったらヤバいことを知り、もしあなたがエンジニア志望で全く勉強していないならこの記事は見る価値ありです。

この記事では、現場で役に立つ技術の話とかではなく、あくまで私がSESエンジニアとしての体験談になります。
さて、そんないいださんがどんなエンジニア人生を歩んで挫折したか、時系列にまとめたので見ていきましょう!

6~7月:本社で勉強

2019年6月10日、飯田さんはフリーランスエンジニアになることを前提にIT企業へSESエンジニアとして就職しました。(前職は嵐山で2年間人力車を引っ張ってました。)

ここでSESの意味や詳細を説明します。
SESとは“システムエンジニアリングサービス”の略です。
会社に籍を置いて、その会社の営業さん経由でお仕事を紹介してもらってお客様のもとで働くという、いわば派遣のような働き方をするエンジニアですね。

とはいえ、お客様のもとでいきなり働くのはリスクがあるので、籍を置いてる会社で少し勉強してからお客様のもと(派遣先)に行くというのが一般的なSESの会社らしいです。
飯田さんの会社もそうでした。特に飯田さんは未経験というのもあって社内に滞在してる期間が他の人より長かったです。

というのも、入社前のいいださんのスペックは...

・TECH::CAMPを2ヶ月間受講
・HTML,CSSを触り程度(コード見てもちんぷんかんぶん)
・Ruby on Railsで映画レビューサイトやインスタグラムもどきを、サイトを参考に写経して作った経験あり
・ショートカットキーは素人寄りではない
・Object思考は知らない


マコなり社長の経営するTECH::CAMPにはお世話になっていたのですが、「プログラミング ってこんな感じだよ」という掴みだけだったので実質かけだしエンジニアでした。
料理で例えると、食材の名前は知ってるけどどうやって調理したらいいかわからない状態です。

話を戻すと、飯田さんは中途入社だったので入社式などはなく、初日は会社について説明を受けて終わりました。ちなみに僕と同じタイミングで中途採用で入社した人が他に2人いました。

ところでエンジニアに転職した理由は、単純にフリーランスエンジニアになってお金と自由な時間が欲しかったからです。

なので目標を一点に闘志を燃やして社内で勉強に励んでました。
僕がいた会社では、勉強と言っても教育係がいて授業をする訳ではなく、自分で何の技術を取得したいか決めて、ひたすら自己学習するスタイルでした。

僕は面接の時から、
「プログラミングを現場で使いたいならJavaを勉強すると良い」

と言われたので、
まずはJavaBronzeを目標に勉強に励みました。

ちなみに、Javaが使えればC#やPHPなど他の言語を使う時も簡単に適応できるので少し難しい言語ではありますが、知識をつけとくことをオススメします。

まあ、いいださんは資格の勉強中に諦めたんですけどね。

「あとは未経験だし、ITリテラシーが乏しいと感じるならI Tパスポートも取った方がええで。」

とも言われてたので、隙間時間にI Tパスポートの勉強もしてました。

そんな感じで初月は、実践的なことはせずにただ机に座って勉強してました。振り返ると、この時からL P制作とかでお金を稼ぐことを目標に動いていれば良かったと思います。

同期で中途入社した1人は、入社から1週間後にテスターとして客先へ行きました。現場経験が一番力になると信じてたので正直羨ましかったです。

入社して1ヶ月が経つ7月も、変わらず座学でJavaとITパスポートの勉強してました。
この時にITパスポートを初めて受験しました。
7割以上で合格で、6割近くは点数を取れてた覚えがあります。
つまり、落ちました。

Javaに関しては、会社が用意してくれたe-Learningに励んだり、白本問題集を使ってJavaBronzeの資格勉強をしたりと真面目に勉強してました。

8月:お盆明けに社内開発スタート

ちらほら客先へ行く話を営業から聞いてたけど、一向に決まらず。
そわそわしてたら、お盆明けに社内の開発メンバーに入れてくれました。
現場経験が0だったので、ひたすらテスト業務をしてました。

※テスト業務・・・作成したサイトが正常に動くか、ボタンを押したりわざとコードを間違えてエラーを発生させたりして異常がないか確認すること

未経験エンジニア全員に覚えておいてもらいたんですが、スキルが無い初心者エンジニアは現場ではだいたい誰でもできるテストを任されます。意外と楽ですぐ慣れるのでこの業務に依存する人が多い印象なのでフリー志望の人は要注意。

とまあ、飯田さんの初めての正式な仕事はテスト業務でした。

9月:現場へ移る前に社内開発メンバーへ

9月は中旬まで、社内の開発チームでテスト業務をしてました。

このテスト業務をしてる途中で10月から客先へ行くことが決まりました。
なので中旬までで業務を切り上げて、現場で使うスキルの勉強をしてました。

必要とされてるスキルは『Excel』のみ。

営業からは、「未経験なら経験しておいて損はないよ。」

続けて「3ヶ月(最短)で帰ってくるようにするから!」と言われました。

思い返すと、この時に感じた嫌な予感は間違っていなかった...。

10月:エンジニアとして初めての現場経験


入社した4ヶ月目にして、最初で最後の客先へ常駐がスタートしました。
資格・スキルなし、4ヶ月勉強した情報だけが頼り。

京都から大阪へ。通勤時間は片道1時間(満員電車)
すでにシンドかった。
通勤時間が20分から60分(50分電車・10分徒歩)に。
・加齢臭
・香水
・髪から漂う悪臭
・くしゃみした手で掴む吊革
・死んだ顔をした大人達
・ギュウギュウの電車に押して乗ってくる叔母さん

地獄のようでした。

最初のうちは、「今は耐え時や。」と思ってたのですが、だんだんここから逃げたいと祈るばかりでした。

現場に関しては、某大手製薬会社の小さな会議室のような部屋。

飯田さん含め3人と超少数勢でした。
現場監督・・・プロジェクトを下請けしてる別の会社の社員・残業常習犯(祝日出勤も)・円形脱毛・コミュ障
先輩・・・同じ会社に所属してる先輩・3個上・世話焼き

業務内容は守秘義務により詳しく書けないんですが、パソコンでベルトコンベアーの異常がないか確認して、その確認の結果をExcelにまとめたり。
細かいデータをExcel関数のVLOOKUPを使って洗い出して、まとめたり。

プログラミングの“プ“の字も触れなかったです。

仕事内容自体はめちゃくちゃ単純でした。

しかしそんな単純作業でももちろんわからないことは出てくる。
そういったわからないことがある時、現場監督に質問すると必ず、

「それ昨日やらなかった??じゃあわかるよね??」と返ってくる。

確かに自分に非はあるけど、それでプロジェクトに影響が出たらどうするんだと心の中でツッコんでました。
そういうのが募りに募って、目を合わせたくないほど大嫌いになりました。

現場を1ヶ月経験して得られたスキルは、Excel関数とVBAの起動方法だけです。

ここでSESエンジニアとして、こうしておけば良かったと現場に入って後悔したことをまとめます。
・もっと社内で勉強してスキルをつける
・資格を取る
・業務内容を把握した上で行くか行かないか決める
・自分のやりたい業務とそぐわない場合は断る勇気を持つ

「プログラミングのスキルは身に付くかわからないけど、エンジニアとしてステップアップするにはうってつけの環境です。」

と営業はよく言うのですが、これは営業文句なんでこれは信じない方が良いです。現場は自分の目で調査した上で決めた方が絶対に良いです!人任せにすると痛い目見ますよ!

さらに悲劇が続き、それが『12月から職場が変わる』とのこと。

片道60分(50分電車・10分徒歩)→片道90分(60分電車・30分徒歩)

になると。
客先の現場監督は飯田さんが長期的に働いてくれることを前提にどんどん話を進める。

「あれ、これ3ヶ月で終わらなくね??」

20日経ったくらいから、生きてる気がせず、毎日満員電車に乗るのが苦痛。
会社の最寄駅についた頃にはフラフラ。
上司は何も教えてくれない。ミスをすると怒る。
唯一、ツイッターで 『#おはよう戦隊〇〇(日付)』 を投稿することで貰える いいね! だけが救い。
この生活が続くなら逃げた方がマシだなと。

当時のツイートを貼っておきます。

11月:鬱病になり、現場から抜け本社へ

以下の理由から現場を抜ける決意をしました。
① 満員電車で目眩が止まない
② 現場監督と気が合わなすぎてコミュニケーションが図れない
③ 12月から勤務地が変更して、通勤ラッシュに身を投げ出して片道1時間30分が確定してた
④ 3ヶ月で終わる様子ではなかった
→うちの会社と向こうの会社の食い違い
⑤ 業務内容から全く将来性を感じなかった

今の現状や将来のことを考えた上で、会社へ電話してめっちゃ弱音吐きました。

このとき、思ってたことを全て口にしました。
・満員電車がシンドイ
・現場監督と馬が合わない
・現場が変わるなんて聞いてない
・辞めることができないなら、退職代行を頼む

特に印象的だったのが、

「刑務所にいた方がマシ!」

と言ったこと。

思いは伝わったみたいで、1週間後にお客さんと無理やり話を通して、
本社へ帰社しました。

後日 “刑務所に行く“というワードに関して、めっちゃ怒られました。

そしてこれからどうするか。
会社を“辞める”か、“残る”か、聞かれました。
飯田さんの答えは…

(ちなみに11月に入って何か変えないとヤバいと思い、動画編集の仕事を副業で始めました。初月で売り上げ7万、ほのかにいいださんの未来に光が見えてきました。)

12月:動画編集が波に乗り退職を決意

会社を辞めること を 辞めました。
フリーランスエンジニアになるためには!と、次の現場に期待を込めて残りました。

「次は慎重に決めような」
と気を遣っていただき、前に所属してた社内開発チームに戻りました。

「次の現場も前みたいな監督だったらどうしよ」
「満員電車こわいなぁ〜」

前の現場で経験したことが軽いトラウマになっていたこともあってエンジニアとして働く自信をなくしたことに気がつきました。

そんな時、動画編集で収入がかなり潤ってきました。
するとこんな気持ちが脳裏に浮かんできました。

『動画編集で独立しよっかな。。。』

なんで動画編集は楽しいのに、エンジニア業務は楽しめないんだろうと比べて冷静に考えました。

すると、自分がやりたいことがわかりました。
それがこちら、

『自分が作ったもので人を感動させたい!!』

この答えが出た次の日には退職する趣を話しました。
わりと最初は揉めましたが、前の事件があったのですんなり受け入れてくれました。

ちなみに、この時 開発チームではテスト業務をメインに、少しずつC#のコードを触らせてもらえるようになりました。
6月のいいださんなら飛んで喜んでたはずですが、このばかりは早く解放してくれと祈るばかりでした。でも少しコードを書くのが楽しくなってきました。

1月:20日に退職

年末年始休み明け、仕事始めの前の日にインフルエンザにかかり、1週間休み。
次の週に会社へ出勤したら、もう仕事がありませんでした。

引き継ぎすらしなくてもいいくらい。
今まで使ったファイルをまとめて晴れて退職しました。

“仕事始め“が”仕事納め“になりました。

1/20 脱サラ

補足

飯田さんが就業させてもらってた、SESの会社は皆が経験してるほどブラックな労働環境ではなかったです。
・社会保険完備
・時間外手当(全額支給)
・残業はほぼなし
・有給は普通に取れる
・バースデー休暇あり
・休日出勤なし
・交通費全額負担
・福利厚生あり

もしそんな会社に興味ある方はTwitterでDMをください。
こっそり僕が勤めていた会社のリンクをお送りします。

最後に

いかがでしたか?
少し脅かしてしまいましたか?
もしそうだとしたら申し訳ないです。
とはいえ、ブラックな印象を持たれてるSESエンジニアですが、いろんな現場に参入できるのはSESの良さだと思いますし、フリーになってもやることはSESエンジニアと同じです。
なので就職に悩んでいるなら視野に入れちゃって良いと思います。
もし何かあったときにも、逃げることができるのもSESの魅力でもあるので。

この令和の時代。
会社に属している方が危険だと言われてる世の中で、いち早く個人で稼げるようにするにはどうしたら良いか。

飯田さんが思うに、勉強して自分の市場価値を高めるのが重要だと思います。
これから新卒で将来フリーランス志望で、SESの会社に入社する人がこのnoteを見てくれるかもしれないのでアドバイス。

『嫌なら逃げてもいい。他にもいくらでもある。』

人って、1つのグループにずっといると、その環境で染まってる考えが全てだと認識しがちです。

・飲み会に誘われたら絶対
・昼ごはんは皆んなで外食
・先輩が残業してるから自分も残業

サラリーマンになったら避けては通れない道かと思います。
それでいいならそれで良い。
でも、少しでも違和感を感じたら断って良いと思います。

嫌われる勇気を持たないと、どんどんそれが当たり前になって、
自分の時間を奪われます。
すると、自己研磨の時間がなくなります。
すると、どんどんフリーランスになる目標から遠ざかります。
若い時間を大事にしましょう。

ここまで時間を割いて読んでくださり、ありがとうございました。

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