【飯田線各駅紹介】65 市田駅
高森・豊丘の玄関口
ここは高森町に所在する、市田という駅だ。日中は有人駅となり、天竜川の対岸に位置する豊丘村の人々も利用する、比較的大きな駅である。当駅を始発・終着とする定期列車こそ存在しないものの、大雨時やイベント時など、ごくたまに当駅止まりの列車が運行されていたりもする。
駅舎は鉄筋コンクリート製だが、タイル張りのような洒落たデザインだ。待合室はガラス張りなので、ある程度の居心地は保証されるものだと思われる。
さて、“市田”という響きを、どこかで聞いたことのある方も居られるかもしれない。この駅の所在する高森町の特産品が、『市田柿』。民家の軒下に柿の実をたくさん吊るして“柿すだれ”にする。やがて柿の実から水分が抜け、不思議と表面に砂糖のような白い粉がつくようになる。これが干し柿だ。こうしてできた行程を見て分かるように、この干し柿には一切調味料が使われておらず、それでいて濃厚な味わいを楽しめる逸品である。この高森町で作られた干し柿のうち一部は「市田柿」ブランドとして登録される。飯田下伊那地域の人々はもちろん、全国中にも出回って愛されているほどだ。
ちなみに私の好きな食べ物は和菓子である。誕生日のときも、ケーキではなく和菓子を買ってもらっている。
今回の訪問において私は、この駅を列車で素通りするだけであった。時刻も朝早く、利用者を見ることはなかった。この駅の日常を見るためにも、ここへは近々訪問したいと考えている。
訪問日:
2024年07月15日(停車中に観察)
※再訪が達成できましたら、追記する予定です。
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